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2004/07/02

モデリングの発想方法

 業務フローをモデリングしようとすると、特定のパターンを当てはめて組み立てていくよりも、モデルの文脈からどんどん抽象化していく手法の方が、システムの本質に近付く気がする。
 「UMLモデリングの本質」で「酒屋問屋の在庫管理」をモデリングする章がある。
 最初は、「予定/実績」「タイトル=アイテム」パターンを使って、発注と出荷のトランザクションを関連付けるモデルが出来上がるが、それではシステムの中核機能を実現していない。
 児玉さんがよく言う「揺さぶり」によって、色んな業務フローをモデルに割り当て、モデルを変形していく過程で出てくる特徴は、「オブジェクトをどんどん抽象化していくこと」だ。例えば、発注や出荷などのトランザクションは「取引」へ汎化され、小売店やメーカーは「パーティ」へ汎化されてゆく。オブジェクトの状態や種類を汎化によってまとめて、クラス図はより抽象的構造を表現するようになっていく。
 モデリングに慣れていない人は、この抽象化の過程が抜け落ちている。ユースケースに出てくるオブジェクトにいつまでも囚われすぎて、トランザクションをただ単に並べたクラス図しか作れない。それではシステムの本質的構造がいつまで経っても見えてこない。
 但し、オブジェクト指向モデリングが難しい理由の一つは、概念を抽象化するやり方がモデラーによってマチマチゆえ、どれが正しいのか分かりにくい事だ。OOAの弱点は、DOAよりもモデルの属人性が高いように見えることだと思う。

 OOAが一つのモデリング技法として確立するには、「動的分類」と「多重分類」をクラス図のどの箇所で使うのか、を一つのパターンとしてまとめることでないか、と思うのだが、それは「アナパタ」に書いてあるわな(^^)
 Fowlerさん、あなたはやっぱり偉いが、「アナパタ」のクラス図はいい加減、UMLで書き直してくれ!!

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