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2004/09/20

プロジェクトマネジメントの問題解決に
システムシンキングは役立つのか?

 プロジェクトマネジメントで現れるアンチパターンは、システムシンキングで出る因果ループ図を使うと、解決に役立つのではないか?
 そんな指摘をしている記事「システム思考で複雑な問題に対処する」があり、色々と考えさせられた。

 システムシンキングとは、下記の分析手法です。(詳細は、「「システム・シンキング」
最強組織の法則」(参照)

【A】時系列変化グラフと因果ループ図UMLモデリングの本質: にも一部説明あり)を使う。
【B】問題事象に対するシステム構造と時系列変化の関係を洗い出し、8つのシステム原型でパターン分けする。

 上記記事では、「プロジェクトマネジメントで現れる問題は、原因を優先順位付けすることで解決できる手法は有効でなく、問題の構造を変えるやり方(システムシンキング)が有効だ」と主張している。
 確かに、現場ではリソースの制約があるため、問題を根本的に解決する手法(設計をやり直す、計画を書き直す等)が取れず、悪循環に陥ることが多いので共感できる。
 しかし、下記の疑問が自然に湧く。

【1】プロジェクトマネジメントにおいて、システムシンキングが使える問題の種類や範囲は何か?
【2】更に、プロジェクトマネジメントのアンチパターンにシステムシンキングの8つのシステム原型は現れるのか?

 上記の疑問を、ちょっとラフに考えてみた。

【1】「プロジェクトが遅延している」「プロジェクトが暴走している」等のいくつかの状況において、悪循環のように、問題と原因がループしている場合に、因果ループ図が使えるのではないか? つまり、難しい問題に適用すべきであるという気がする。
 ある勉強会で因果ループ図を使ってみたが、無限ループに陥っている感じがして、救いがない印象を受ける。技法としては、肝心の変数を抽出するのが難しい。概念モデル作成時よりもスキルが必要である気がした。

【2】上記記事では、プロジェクトの遅延で悪循環に陥る問題の構造として「成長の限界」や「問題の転嫁」という因果ループ図があげられている。
ShiftingBurden.jpg

「問題の転嫁」の因果ループ図

 又、「アンチパターン―ソフトウェア危篤患者の救出」の本によると、プロジェクト管理には下記のアンチパターンがあげられている。

【2B】分析地獄(ウォーターフォール開発では工程を後戻りできない)
【2B】計画倒れ(計画の過剰で失敗する)
【2C】横紙破れ(扱いにくい人物の破壊的言動によって開発チームに問題をもたらす)
【2D】理性の欠落(プロジェクト管理者が意思決定できない。人使いが下手)
【2E】暴走プロジェクト(設計や技術をコントロールできず、システム開発が破綻してしまう)

 上記のアンチパターンは、システムシンキングのどのパターンに相当するのだろうか?
 又今度考えてみることにする。

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