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2009/06/27

Redmineの唯一の弱点~工数管理

僕は、Redmineは現在、世界中で一番優れたBTSだと思っている。
何と言ってもプロジェクト管理機能が強力で、このおかげでチケット管理を更に活用できる。
しかし、唯一の弱点があると思う。
それは、工数管理。

Redmineチケットには、予定工数と実績工数を入力できる。
その実績工数は、レポート欄でログ検索のように検索できる。
しかし、使い勝手は正直悪い。
実績工数を単に表示するだけでは面白くないからだ。

また、Redmineの実績工数には作業分類という属性があり、デフォルトでは「デザイン作業」「開発作業」がある。
これは、Redmineでは作業トラッキング(タイムトラッキング)と呼ばれている。

つまり、実績工数を更新するたびに、実績工数を色づけできるから、後で、作業分類ごとに工数集計できる。
しかし、この作業分類を上手に使って集計する機能がない。

結局、MySQLへ直接SQLを発行して、自分が欲しい工数集計をするしかない。

予定工数と実績工数をRedmineのDBにためて、後でどのように使う場面があるか?
よくある状況は、週次報告や月次報告で、チケット単位で工数を集計して上司や顧客に報告することだ。

例えば、下記のようなレポートを顧客へ月次報告していないだろうか?

2009/6の月次報告
-----------------------------
作業内容 工数 作業終了日
-------------------------------------
バグAの修正 xx人日 2009/6/15
仕様Bの追加対応 yy人日 2009/6/30
--------------------------------------
合計 zz人日

更に、詳細欄では、メンバー単位、作業分類単位(設計・開発・テストなど)で工数集計しているだろう。

メンバーAの作業報告
----------------------
作業日 作業内容 工数
-------------------------------
2009/6/1 バグAの修正 cc時間

2009/6/30 仕様Bの追加対応 dd時間
-------------------------------
合計 ee時間 (ff 人日)

このような作業報告が必要である理由は、殆どの受託開発や運用保守では顧客へ人月単位で請求しているからだ。
普通のマネージャや現場リーダーは、Excel上で上記の工数を手計算で集計しているだろう。

でも、Redmine上でチケット駆動開発しているならば、工数はRedmineのDBにあるから、集計プログラムさえあれば、自動出力できる。
しかも、Cronを設定しておけば、毎月の工数報告も出力できる。

でも、Redmineには上記の機能がWebUIとして揃ってないため、直接SQLでCSVを落とすしかない。

とはいえ、Redmineには更なる可能性もある。

一つは、予定・実績の工数比較ができること。
チケット単位、メンバー単位で予定と実績の工数比較ができれば、その差異から、プロジェクトのリスクを感じ取ることができる。

もう一つは、作業分類によって、工数をタイムトラッキングの単位で出力できること。
作業分類を工程ごとに登録しておけば、工程単位で工数を集計できる。
例えば、要件定義、設計、開発、テストのように作業分類を登録すればいい。

このデータを活用すれば、2次開発や運用保守で工数見積する時の参考資料になりうる。

僕がRedmineのレポート機能でよく見るのは、イテレーション(バージョン)と月別の実績工数のクロス集計だ。
2~4週間のサイクルでイテレーションをリリースしたとしても、イテレーション毎に実績工数は実は予定工数と結構異なっている。
その差分が発生した理由を類推して把握しておくのは、次のイテレーションの開発で非常に役立つ。


Redmineはまだ開発途中の機能が多いけれど、工数集計のような機能はプラグインで対応すればいいだろうと思う。
しかし、工数集計のプラグインは色々探したが、現在はどれもいまいちだった。
でも、Railsなので、プラグインも今後増えると思われる。
今後のRedmineの機能拡張で、工数管理の機能は要注目だと思う。

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