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2013/12/14

「Redmine超入門 (日経BPムック)」が発売されました

Redmine超入門 (日経BPムック)」が先日発売されました。
感想をメモ書き。

【参考】
Redmine超入門 《ITpro STORE/書籍》

shinagawa.redmine関係者が多数寄稿している「Redmine超入門」というムックが発売になりました。 - shinagawa.redmine

日経Systemsにredmineの記事を書きました: プログラマの思索

日経Systems2013年9月号にRedmineの記事が掲載されました: プログラマの思索

第5回品川Redmine勉強会の感想 #47redmine: プログラマの思索

【1】日経Systemsに掲載された過去3年間のRedmineに関する記事を元に、Redmineに初めて触れるマネージャ向けに出版されました。
Redmine超入門 (日経BPムック)」はA4版でカラー付きなので、とても読みやすい仕上がりになっています。

(引用開始)
Excelでのプロジェクト管理はもう卒業!
導入現場急増中の注目ツールを使いこなそう

近年のIT現場で爆発的に普及が進んでいる、オープンソースソフトのプロジェクトマネジメント(PM)ツール「Redmine」の入門書です。
Redmineをこれから導入しようとしている現場、導入して日が浅い現場、活用をさらに進めたい現場向けに、導入・活用の手順およびノウハウをまとめました。

画面の流れに沿って操作方法を基本から解説しており、Redmine初心者でも迷わず導入が進めらます。
また、Redmineにさまざまな機能を付加するプラグインの解説、Subversion/Git/Jenkinsなどの他ツールとの連携設定の手順もわかりやすく説明しています。
さらに、これから職場や勤務先での利用を考えている方のために、スムーズな導入の勘所を開発の現場、運用の現場に分けて具体的にまとめました。
実際に導入して成果を上げている楽天やYahoo!の事例も詳しく紹介。プロマネやプロジェクト管理に携わる方は必読です。
(引用終了)

【2】個人的にお勧めの記事は、「IT現場のマストツールRedmine」、「お役立ちプラグインBest20」、「オールインワンパッケージEPM-X」です。

【2-1】「IT現場のマストツールRedmine」は、僕と@sakaba37さんの共著で、Redmineの概要を説明しました。
日経Systemsにredmineの記事を書きました: プログラマの思索で書いた記事を元に、Redmineの最新状況を反映しています。
Redmineで何ができるのか、WF型開発やAgile開発にどのようにRedmineを適用するのか、という内容がメインになります。

【2-2】「お役立ちプラグインBest20」では、Redmineの標準機能だけでは物足りない場合、利便性を向上させるプラグインを20個もあげています。
その中で、僕がRedmineを導入した現場で必ず入れるプラグインは、ImporterとWorkTimeの2つです。

Importerプラグインは、現場リーダーがプロジェクト立上げ時にWBSから詳細化したタスクをCSVで一括インポートする時に使います。
WorkTimeプラグインは、日々の実績工数を入力しやすくし、現場リーダーがタスクの予定/実績工数を週・月別に見たい時に重宝します。
上記2つのプラグイン共に、現場リーダーから使いたい、という要望が多いのが特徴です。
現場リーダーとしては、プロジェクト内のタスク全てをチケットで一括登録後、チケット管理を通じて、日々の開発者の進捗や実績工数を把握して、リスク管理したいと考えているからでしょう。

zh/redmine_importer ・ GitHub

WorkTime - Work Time - r-labs

もちろん、他のプラグインも導入できるならば、使った方がより便利になるでしょう。
但し、一部プラグインはRedmineのバージョン互換と合わない場合もあるため、事前検証のコストがかかりますので、注意が必要です。

【2-3】「オールインワンパッケージEPM-X」は、IPAがRedmineやTracをベースに開発したOSSのプロジェクト管理ツールEPM-Xに関する記事です。
EPM-Xについては、僕も興味を持っていて、ずっと追いかけていました。

IPAの定量的プロジェクト管理ツール #redmine: プログラマの思索

定量的プロジェクト管理ツールはIT企業の基幹システムを目指す: プログラマの思索

チケット駆動開発を紹介した書籍一覧: プログラマの思索

記事では、EPM-Xを使った例として、下記の画面遷移でドリルダウンしながら、プロジェクト全体の進捗遅延の原因を究明していきます。

プログラム製造工程の進捗画面
→XXX機能製造の進捗画面
→単体テストで見つかった障害件数の推移
→障害の原因ランキング
→設計不一致が原因のタスク別障害検出件数

つまり、進捗が遅れた箇所を見つけたら、その箇所に関する情報は全てチケットとして蓄積されているので、工程別の進捗や品質の観点でメトリクス集計して原因を特定していく流れになります。
この手法は、特に、プロジェクトマネージャや品質管理者が分析に使いたい場面に相当するでしょう。

チケット&計測でITプロジェクト運営の体質改善」にも、EPM-Xを使って、ソフトウェア開発プロジェクトの進捗や品質を分析する事例が掲載されていて、参考になります。

僕はソフトウェア科学やソフトウェア工学を理論として習った経験はありませんが、ソフトウェア工学は本来、EPM-Xのようなツールを使って、定量的にソフトウェア開発プロジェクトを分析する手法を研究する分野であると考えています。
しかし、従来は、肝心のプロジェクトの定量データを収集しにくく、さらに集計するコストも大きかったという弱点があり、ソフトウェア工学は理論としては分かるが、実際に使えるのか、という疑問を僕も持ち続けていました。

でも、Redmineのような強力なITSをベースにしたチケット駆動開発が普及したからこそ、ソフトウェア工学は、従来は学者同士の議論に過ぎなかった部分があった状況から、開発現場のリーダーや開発者が使える学問になってきた方向へ変わりつつあると思います。

チケット&計測でITプロジェクト運営の体質改善」を読むと、個人的には、チケット駆動開発がソフトウェア工学へもたらしたインパクトはかなり大きいのではないか、という印象を受けているので、チケット駆動開発とソフトウェア工学の関係性についても今後考えてみたいと思います。


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