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2015年12月

2015/12/27

マンキュー経済学のリンク

米国の経済学の教科書「マンキュー経済学 I ミクロ編(第3版)」「マンキュー経済学 II マクロ編(第3版)」の解説記事をリンクしておく。


【参考】
【ミクロ経済学】経済学における10の大原理【マンキュー経済学】 - NAVER まとめ

[読書]マンキュー経済学Ⅰ ミクロ編: ある開発エンジニアの備忘録

マンキュー経済学ミクロ編が一目瞭然なすごいパワポ | Kousyoublog

マンキュー経済学を読み終えた - yosuke のはてなブログ

メルマガ版「マンキューの経済学」

マンキュー経済学I ミクロ編(第3版) | 東洋経済

(引用開始)
いま世界で一番読まれている経済学界の大ベストセラーテキストのミクロ編、最新改訂版。経済学の基礎から応用までこれ1冊でカバー
(引用終了)

【青木泰樹】「経済学を学ぶ理由は、経済学者に騙されないためです」 | 三橋貴明の「新」日本経済新聞

(引用開始)
本書で定義される「経済学の十大原理」は下記のとおり。

人々はどのように意思決定するか
(1)人々はトレードオフ(相反する関係)に直面している
(2)あるものの費用は、それを得るために放棄したものの価値である
(3)合理的な人々は限界的な部分で考える
(4)人々はさまざまなインセンティブ(誘因)に反応する
人々はどのように影響しあうか
(5)交易(取引)はすべての人々をより豊かにする
(6)通常、市場は経済活動を組織する良策である
(7)政府は市場のもたらす成果を改善できることもある
経済は全体としてどのように動いているか
(8)一国の生活水準は、財・サービスの生産能力に依存している
(9)政府が紙幣を印刷しすぎると、物価が上昇する
(10)社会は、インフレ率と失業率の短期的トレードオフに直面している。
(引用終了)

マンキュー経済学・ミクロ編」「マンキュー経済学(マクロ編)」ともに、600ページ以上もあり、すごく分厚い。
でも、中身は、初心者でもゆっくり読めば理解できる。

個人的に面白いと思ったのは、「マンキュー経済学・ミクロ編」の第5章に書かれている「需要の価格弾力性」の概念とその具体例だ。

需要の価格弾力性とは、価格の変化に対して需要量がどれだけ敏感に反応するかを測る尺度。

価格弾力性とは | ビジネススクールならグロービス・マネジメント・スクール

需要の価格弾力性が高い、あるいは弾力的な場合、価格の変動に敏感に需要が反応する。
つまり、値下げすれば、需要が急激に増えるし、値上げすれば需要が急減する。
マンキュー経済学・ミクロ編」では、例えば、生鮮食料品などの必需品は非弾力的で、宝石や自動車などの贅沢品は弾力的と説明している。

マンキュー経済学・ミクロ編」では、現実世界の弾力性の実例として、下記の数値をあげている。
米国の経済学者が市場データから統計的手法を用いて集めたらしい。

卵:0.1
医療:0.2
米:0.5
住居:0.7
牛肉:1.6
ウイスキー:4.4

「需要の価格弾力性」に関する上記の数値から読み取れるのは、例えば、卵の価格が急激に高くなったり安くなっても、需要は0.1くらいの変化しないから、需要はほとんど変わらない。
逆に、ウイスキーは、値段を下げれば、需要の変化は4.4もあるから、重要が急激に増える。
つまり、生活必需品は非弾力的で、ぜいたく品は弾力的な傾向になっている。

具体例は当たり前で分かりやすいが、「需要の価格弾力性が高い」「需要の価格弾力性は非弾力的」などという言葉は正直分かりにくい。
経済学特有の概念だからだろう。

おそらくこの概念の背後には、ある測定時点における価格と需要の変化率を表す微分方程式が隠れているのだろうと推測する。

「需要の価格弾力性」が経済学の中で重要な概念の一つである理由は、「風が吹けば桶屋が儲かる」ような演繹的なロジックで経済現象を説明できる身近な例を提供しているからだろうと思う。

例えば、需要の価格弾力性が高い商品と分かれば、製品の価格政策を市場とタイミングに合わせて変化させれば、売上を増やすことができる。
経営者にとって、商品や製品の値付けは非常に重要な経営戦略だから、すごく神経を使うだろう。
生鮮食料品に限らず、工業製品やサービスの値付けでも、「需要の価格弾力性」で説明できるだろう。

マンキュー経済学・ミクロ編」で面白いのは、政府の経済政策の効果を「需要の価格弾力性」で説明できる経済現象があることだ。

メルマガ版・マンキューの経済学過去ログ その5

(引用開始)
  今回は、第5章における過去4回のまとめとして、3つの応用例を紹介します。
(1)農耕にとって良いニュースは農業者たちにとって、悪いニュースであろうか?
(2)どうしてOPEC(石油輸出国機構)は、石油の高価格を保ち続けて失敗したのだろうか?
(3)麻薬禁止が薬物関係の犯罪を増加させるのかそれとも減少させるのでしょうか?
(引用終了)

詳細は「マンキュー経済学・ミクロ編」を読めば分かるが、人間の行動とその結果も、恣意的なものではなく、その背後にある原理原則に従っているという示唆が面白い。
経済学は中途半端な科学と思っていたけれど、社会現象や経済現象をある程度、理論的に説明できる部分は面白いなあと思う。

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2015/12/26

サーバントリーダーシップになぜ違和感があったのか

図書館で借りた「グロービスMBAリーダーシップ」を読んで、サーバントリーダーシップになぜ違和感があったのか、その理由が何となく理解できた。
以下ラフなメモ書き。

知っておきたいIT経営用語 - サーバントリーダーシップ:ITpro

明日を変える働き方:「サーバント・リーダーシップ」という考え方 (1/2) - ITmedia エンタープライズ

リーダーシップ考(4)~サーバントリーダーシップ /戦略ノート25/プロジェクトマネジメントOS本舗

アジャイル開発への壁は価値観の壁: ソフトウェアさかば

サーバントは革命の言葉。ビジョンを示せ! - サーバントリーダシップ私論 - : ソフトウェアさかば

【1】サーバントリーダーシップでは、リーダーはサーバント(召使)であり、奉仕する→導くという順でリーダーシップを発揮すると言う。
でも、僕の中ではずっと違和感があった。

リーダーシップと言うと、どうしても命令型のリーダーをイメージしてしまう。
上司や社長のリーダーシップは、実際、今までの僕の貧弱な経験の中では、皆の気持ちを吸い取って導くというタイプはそんなにいなかったように感じた。
そして、僕自身もアジャイル開発や自己組織化という概念を実際のチームで実現しようとしたけれど、最後には指示を出して強制的に従わざるをえない場面も経験して、どうしても馴染めなかった。

たとえば、受託請負のソフトウェア開発案件では、結合テスト以降のプロジェクト後半では火が噴く状態になりやすく、どうしても残業したり、休日出勤したりして、進捗遅延をメンバー全員でリカバリーせざるを得ない時がある。
自分がプロジェクトリーダーならば、納期は必須だから、メンバー全員でカバーするしかない。
すると、綺麗事を言っても仕方ないし、強制的に働かざるをえない。

そんな時にサーバント・リーダーシップのような綺麗事を言っても、結果はついてくるのか?という疑問があった。
でも、かと言って、アジャイル開発を実現したいという気持ちがあって、自分の心の中でずっと葛藤があった。

【2】「グロービスMBAリーダーシップ」によれば、サーバント・リーダーシップが重視されるようになった時代背景があるようだ。
一部のリーダーが全てをコントロールできるわけではないから、必然的に「エンパワーメント」を加速する必要が出てきた。

巨大な官僚組織のままでは、変化の激しい時代ではすぐに変化に対応できない。
そこで、上司は部下に権限移譲し、部下に動機づけして、部下が自ら実行できるように支援するリーダーシップが必要になってきた、と。

この辺りは、アジャイル開発やScrumの概念を連想させる。

一方、2000年始めにエンロンなどの不正事件が起きた時、その不正事件にMBAホルダーを持つ経営者が数多く関わっていて、彼らの倫理観や教育方法に疑問が投げかけられた。
そうした時代背景から、リーダーの資質論やリーダーシップ開発などのようなあるべきリーダーシップを解明するだけでなく、倫理観に軸足を置いたリーダーシップ理論が注目され始めた、と。

【3】「グロービスMBAリーダーシップ」によれば、サーバント・リーダーシップの概念は、グリーンリーフによって提唱されたらしい。
彼は、1970年代のアメリカで、ニクソン事件のように、当時のリーダーに不信感や幻滅を抱く時代背景の中で、新たなリーダーシップ像の着想をヘルマン・ヘッセの短編小説「東方巡礼」から着想を得た。

小説では、巡礼団の客が快適に過ごせるように、細やかな心遣いで客に尽くす召使が登場するが、実はその召使こそが東方巡礼を導く結社のリーダーだった、という話。
そこから、彼は、権力や物欲への執着から動くのではなく、素晴らしい目標や社会を実現するために立ち上がるこうしたリーダーは、その高い倫理性や精神性によって人々から信頼を得るのだ、と考えた。

このサーバント・リーダーシップ理論は、1970年代に提唱されて一部では注目されていたが、2000年代初頭のエンロン事件を経て、新たに脚光を浴びた、という経緯があったらしい。

【4】理論の背後にあるそんな時代背景や経緯を聞くと、自分の理解は浅かったのかなと思う。

リーダーが自分で最後は決める、という立場かつ、成果を出す責任がある立場と、メンバーの率直かつ客観的な意見も尊重したい気持ちで対立があり、葛藤が起きた時、そのギャップはどう解決すべきなのか?

確かに、リーダーとメンバーは立場が違う。
リーダーがメンバーに権限委譲したとしても、最終責任はリーダーにあるし、最終決定はリーダーが行う責務がある。
一方、権限移譲したからと言って、メンバーにリーダーがおもねる必要はない。

上記の話を読んで理解したことは、メンバの信頼を集めてチームとして成果を出すには、リーダーの一方的な価値観をメンバーに押し付けるのではなく、社員・顧客・社会に奉仕するためにこのような行動が必要なのだ、という価値観を提示する必要がある、ということだ。
つまり、リーダーの主観的な価値観ではなく、メンバー全員が共感して信頼出来る価値観を提示することが求められている。

そういう理解に至ったが、内容はそりゃそうでしょ、という感じだろうが、リーダーの立ち位置を踏まえて、リーダー自身の価値観は結局どこにあるのか、をいつも突き詰めて考えて持っておき、どんな状況でもぶれないようにしておくのが必要なのだろう。

グロービスMBAリーダーシップ」を読んでみると、他にも、リーダーの特性論、非常時におけるリーダーシップ像、組織変革を行うリーダーシップ理論、パワー(権力)と影響力、など、組織力学に興味がある人なら一通りの内容が理解できて面白いだろうと思う。

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2015/12/20

機械学習に関するメモ

機械学習に関するメモ。
特に主張はなし。

機械学習をこれから始める人に押さえておいてほしいこと - Qiita

最近流行の機械学習、高度な統計処理との違いはどこにあるのか - ZDNet Japan

はじめに ? 機械学習の Python との出会い

初心者が効率良く機械学習を勉強する方法 - quantyのブログ

文系でも機械学習がわかるようになる教科書 - EchizenBlog-Zwei

科学計算における均質化、あるいはなぜPythonが着実に他言語のシェアを奪っているか | once upon a time,跡地

(引用開始)
最近、何故科学計算でPythonがほぼ一人勝ちなのか気になっていたのですが、TAL YARKONI氏による、THE HOMOGENIZATION OF SCIENTIFIC COMPUTING, OR WHY PYTHON IS STEADILY EATING OTHER LANGUAGES’ LUNCHという記事が、その答えに近づける鍵なのかもしれないと思い、試訳をしてみました。
彼は心理学とニューロイメージングを専門とする研究者であり、元々Rを中心に様々な言語を利用していたのですが、最近ではPythonばかり使うようになってきたとのことです。
(引用終了)

(引用開始)
ここ2年で、私の科学計算のツールボックスが着実に均質化している。
2010,2011年くらいは、私のツールボックスは以下のものを使っていた。

Ruby: テキスト処理や雑多なscripting
Ruby on Rails/JavaScript: Web開発
Python/Numpy(たまにMATLAB): 数値計算
MATLAB: ニューロイメージング1データの解析
R: 統計的分析
R: プロット、可視化
それ以外のもののために、他の言語/環境の開拓

2013年には、こうなっている

Python: テキスト処理や雑多なscripting
Ruby on Rails/JavaScript: Web開発。DjangoやFlask(Pythonのフレームワーク)もたまに使う
Python (Numpy/SciPy): 数値計算
Python (Neurosynth, NiPyなど): ニューロイメージングデータの解析
Python (Numpy/SciPy/pandas/statsmodels): 統計的分析
Python (MatPlotLib): プロット、可視化(Webベースの可視化にはJavaScriptのd3.jsを使う)
Python (scikit-learn): 機械学習

他言語の開拓は顕著に減った
(引用終了)

RubyKaigi 2015(3日目) - ただのにっき(2015-12-13)

(引用開始)
ところで今回のRubyKaigiで「あ、これはまずいな」と思ったことに「機械学習系の発表がひとつもなかった」点がある。
昨日のパーティでも話題にあげてみたところ、危機感を抱いている人は少なからずいた印象だけど、根っこをたどると数値演算ライブラリの整備をずーっと放置してきたことがあるだろう。
気がつくと数値演算方面ではPythonに大きく水をあけられていて、いまやその応用である機械学習では(LLの中では)Pythonの独壇場だ。
Webアプリケーションの分野で一世を風靡した気になってる間に、いま一番ホットな領域がまったく話題にならない言語になってしまった。
今日は学生無料デーだったのにほとんど来た学生がいなかったらしいし、若い人に見向きもされない言語になってるんじゃあるまいか。
(引用終了)

昨今の技術の流れは、Webやスマフォから、IoTやビッグデータなどの機械学習に流れていると言えるのではないか。
自動運転、ドローン、AIとか、まさに機械学習のスキル、統計のスキルがエンジニアに今後必要になってくる技術ではないか?

その中でも、Pythonが非常に気になる。
Rubyも、BioRubyとか、データ分析に特化したライブラリとかあったのに、今はどうなっているのかな?

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CRMツールVtigerCRMの解説記事のリンク

CRMツールVtigerCRMの解説記事があったのでメモ。

【参考】
SoftLayer × VtigerCRM:低予算でマーケティングの仕組みを構築 ~後編~ | SoftLayerやIoTなどクラウドニュースはCHANGE-MAKERS(チェンジメーカーズ)| TECHNOLOGY

SoftLayer × VtigerCRM:低予算でマーケティングの仕組みを構築 ~前編~ | SoftLayerやIoTなどクラウドニュースはCHANGE-MAKERS(チェンジメーカーズ)| TECHNOLOGY

予算ゼロで始めるマーケティングオートメーション オープンソースMAツール「MAUTIC」の3つの特徴 | デジタルマーケティングジャーナル Digital Marketing Journal

(引用開始)
Vtiger CRMは、下図のように基本的なマーケティングの仕組みを提供します。
見込み顧客(リード)管理からセールス、サポートまで含みます。Vtiger CRMは、ビジネスの関係者を巻き込んで顧客満足を中心にWin-Winな関係を築くという米国式のマーケティング思想に近いです。
※Vtiger CRM オープンソース版は、基本的な仕組み(ご参考情報)を提供します。
スコアリングやA/Bテスト等の高度な機能がマーケティング業務に必要な場合は、MarketoやSilverpop、Mauticといったマーケティングオートメーションを各CRMと連携させて使用することが一般的です。
(引用終了)

興味深いのは、CRMツールの標準機能とVtigerCRMを機能比較した図。
見込み客の登録
→見込み客へアプローチ(アウトバウンドメールなど)
→商談管理・既存顧客管理(CRM)・販売受注管理
→サポート対応
のように一連の流れを管理できる。
但し、販売受注管理の機能は、簡易的なデータの登録だけで、仕訳の処理やレポート機能は会計システムへデータ連携することでカバーしているのではないか、と推測する。

VtigerCRMはインストールも簡単で、UIも割と使いやすい。
営業マンのスケジュール管理にも使えるから、営業担当の情報共有にも使えるだろう。
APIもあるから、会計システムや販売受注システム、ERPへデータ連携するのにも使える。

こういうオープンソースのツールを日本の中小企業に導入して、情報共有を促進したり、効率を高めるように支援できないだろうか?

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2015/12/11

Redmine 3.2.0 released!

Redmine 3.2がリリースされたのでメモ。

【参考】
Redmine 3.2のCHANGELOG 日本語訳 | Redmine.JP Blog

Redmine 3.0.0 released!: プログラマの思索

今回のリリースの大きな目玉は、CSVインポートの機能追加とガントチャートの日付表示、レスポンシブ対応だろう。

【1】今までは、CSVインポートのプラグインで対応する必要があったが、Redmineのバージョンアップのたびに対応が追いつかず、Redmineの運用で支障が出ていた所も多いだろうと思う。
WF型開発では、プロジェクト立上げ時に大量のチケットを新規登録したい場面が多いから、チケットの一括登録機能は重要な機能だった。

でも、CSVインポート機能が標準機能になるおかげで、初心者にとってチケットの新規登録が非常に楽になる。
今後は、RedmineのCSVインポートプラグインを気にする必要もない。
但し、チケットの一括更新に対応されると記載はないので、対応されているか注意は必要。

Feature #950: Import Issues from delimited/CSV file - Redmine

Redmine 3.2新機能紹介: CSVインポートによるチケット一括登録 | Redmine.JP Blog

【2】ガントチャートの日付表示がついにRedmineの標準機能になったのは嬉しい。
せっかくガントチャートが標準機能であっても、見た目がイマイチでは、威力も半減してしまう。

今までは、年初からの週表示で、正直分かりにくかった。
そこで、Redmineソースに直接パッチを当てる対応しかなかったが、Rubyの知識がないとリスクも大きかった。
標準機能に組み込まれたおかげで、Redmineのバージョンアップに追随していくだけでいい。

Feature #3034: Add day numbers to gantt - Redmine

Redmine 3.2新機能紹介: ガントチャートに日付表示 | Redmine.JP Blog

【3】スマートフォン向けレスポンシブレイアウトに対応された点も面白い。
社内システムだけ使っているユーザはあまりピンと来ないかもしれないが、公開している場合はスマフォからのアクセスも多いだろう。
その時に、スマートフォン向けのレイアウトになっていれば、チケット操作もやりやすくなる。
下記を見ると、縦長のレイアウトで表示されるので、スマートフォンで見たり操作するのがやりやすくなっているようだ。

Feature #19097: Responsive layout for mobile devices - Redmine

Redmine 3.2新機能紹介: レスポンシブレイアウトによるスマートフォン対応 | Redmine.JP Blog

【4】ここ数年のRedmineの機能改善を振り返ってみると、障害管理ツールの観点よりも、一般のタスク管理の観点で機能が大きく改善されているように思える。
個人的には、アジャイル開発の観点よりも、ウォーターフォール型開発やエンタープライズ向けの観点で、機能強化されているように思える。

例えば、ガントチャートにイナズマ線や先行・後続関係、日付の表示対応や、ワークフローやトラッカーに関する細かな機能追加、などがある。
もちろん、@naitohさんが随時対応されているPDF出力の機能改善もある。

そんなことを思うと、Redmineが頻繁にバージョンアップされて機能改善されていくことで、新しい使い方や新しい運用方法を見出す可能性も広がるだろう。

過去に下記のようなRedmine運用パターンがあるとまとめてみたが、もちろん他の使い方もあるだろうし、新たな運用を見出すことで、従来放置されていた問題を解決したり、思いも使いなかった場面で運用を効率化できたりするだろう。

いろんな事例を集めて整理してみたいと思う。

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2015/12/10

Redmineの要員管理のプラグインLychee Resource Managementの感想

アジャイルウェアがRedmineの要員管理のプラグインLychee Resource Managementを公開されていたのでメモ。
ラフなメモ書き。

【参考】
Lychee Resource Management:アジャイルウェア

(引用開始)
「今誰が空いているかわからない」「予実をマッチさせたい」「スタッフの負担がバラバラ」…そんなマネージャの悩みにLychee Resource Management。

稼働時間、稼働率、生産性をグラフと表でリアルタイムに把握できる。

ユーザーごとの稼働時間、稼働率、生産性を任意の期間、任意のプロジェクトで把握することができます。
また、日単位、月単位やグループでまとめることも可能。様々な見方でリソースを把握し、マネジメントを支援します。
(引用終了)

【1】MSProjectを使っているマネージャなら、ガントチャートだけでなく、EVMや稼働率、クリティカルパス表示、要員のリソースヒストグラム表示など、Redmineでも同様な機能が欲しくなる。

アジャイルウェアのLycheeシリーズでは、プロジェクトマネージャ向けにRedmineを機能拡張したプラグインを次々に公開されている。
ガントチャート上で予実表示・クリティカルパス表示、EVM、要員管理のプラグインは、マネージャが欲しそうな機能だろう。

【2】僕個人の考えでは、マネージャが欲しそうな機能であるEVMやクリティカルパスなどに対し、Redmineでどのように実現できるか、というアイデアは過去にたくさん書いてきた。
それらの機能がRedmineのアドオン製品として実装されているので、自分のアイデアが正しいかどうか、評価したくなってくる。

【MSProjectとRedmineの機能比較】
RedmineのガントチャートはMS ProjectのWeb版になりうるか?: プログラマの思索

【クリティカルパス】
チケット駆動開発にPMBOKの概念を導入してみる: プログラマの思索

【EVM】
チケット駆動開発にEVMの概念を導入してみる: プログラマの思索

RedmineにおけるEVMの考え方: プログラマの思索

RedmineのEVMプラグイン: プログラマの思索

【要員管理】
Redmineでリソースヒストグラムを実現するアイデア: プログラマの思索

Redmineでリソースヒストグラムを出力してくれるプラグイン~RedminePlannerPlugin: プログラマの思索

【3】上記のLychee Resource Managementを見ると、稼働時間・稼働率・生産性の3つの観点で、要員管理を実現してくれている。
チケットに予定・工数工数が入力されていて、工数の数値の精度が高ければ、EVMと同様に、要員管理もできる。

基本的なアイデアは既に書いたが、チケットに担当者と予定工数をあらかじめ入力しておけば、1ヶ月先の作業予定も自動計算できる。
WF型開発ならば、プロジェクト計画時にWBSを作成しているので、それをチケットにマッピングすればいい。

【3-1】稼働時間の画面は、予定と実績を工数集計した画面になる。
日別に稼働時間を表示した場合、1人日8時間以上超えたセルは、赤色や黄色で表示される機能が付いている。
つまり、予定工数が赤色ならば、計画が非現実的であり、山崩しスべきであると分かる。
あるいは、実績工数が赤色ならば、既に作業負荷が高くなっているので、早めに対策を打つべき、と分かる。

日別・月別に稼働時間の合計が棒グラフで表示されているので、マネージャは例えば、要件定義や設計工程は少数精鋭でSE要員を配置し、製造・テスト工程で大量のPG要員を動員する必要がある、という計画を立てて、予実管理していくのに使える。

【3-2】稼働率は、担当者やチームごとの稼働率を表示してくれる。
生産性は、EVMのCPIと同じ。

稼働率は、SIにとって重要な指標だ。
自社で抱えるSEやPGの人件費は固定費なので、彼らの費用以上の売上が必須要件になる。
すると、稼働率がある程度高くないと、人月ビジネスでは売上を確保できないからだ。
普通は、1人月20人日として、稼働率は95%以上を設定しているのではないだろうか。

稼働率の画面では、担当者ごとの稼働率が数値とグラフで表示されているので、一目で稼働状況が分かるのが良い。
先の予定で稼働率が低ければ、別の案件にアサインを予定するなど、マネージャは色々手を打つことができる。

稼働率の観点で注意すべき点は、1個の案件内の稼働率と、所属部署内の全案件での稼働率の2種類を表示して欲しいことだろう。
マネージャとしては、所属部署の全案件でトータルの実績工数から、担当者ごとの稼働率とその内訳を見たいものだ。
なぜなら、余裕のある案件は良いが、既に火を噴いている案件があれば、ヘルプ要員として、稼働率が空いているメンバーをつぎ込んで、フォローしたいからだ。

つまり、SIの仕事では、生産性の高いメンバーほど、ヘルプ作業が多くなり、作業負荷が高くなるというパラドックスが生まれる。

日本のSIでは生産性を上げても、はかどっていないような仕事ぶりをする: プログラマの思索

Redmineで作業の見える化ができると良い面もあるが、逆に皆の稼働率が平均になって、皆が忙しくなってしまう危険もあるのかもしれない。

【4】Lychee Resource Managementのデモ画面で触ってみると、詳細情報がホバー表示されるなど、使い勝手もすごく良さそう。
簡単に触ってみた限り、マネージャが欲しそうなRedmineのプロジェクト管理機能として実現されているような気がする。

僕が以前から考えていたアイデア「マネージャの観点でRedmineにどんな機能が実現して欲しいか」について、実際の製品が実現されていくのは正直面白い。
PMBOKだけでなく、ITILでも既にRedmineの製品が販売されているし、このあたりのフィットギャップ分析は今後も試してみたい。

Redmine for ITILが解決するもの: プログラマの思索

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定期的なタスクをチケット登録するRedmineプラグイン

定期的なタスクをチケット登録するRedmineプラグインについてメモ。

【参考】
Periodic Task - Plugins - Redmine

jperelli/Redmine-Periodic-Task ・ GitHub

Recurring Tasks - Plugins - Redmine

nutso/redmine-plugin-recurring-tasks ・ GitHub

小さなシステムを複数個保守しているチームの場合、保守案件のプロジェクトをRedmineに登録してタスク管理しているだろう。
その時、事前に判明している定期的なタスクは結構ある。
例えば、アクセスログ解析、月末の作業報告書の作成、年1回だけの定期的なデータクリア作業、など、色々ある。

それらタスクを逐一チケットで登録するのは面倒な時がある。
しかも、それら定期的なタスクは忘れると、システム保守の観点で非常にやばい。

そんな場合、定期的なタスクをチケット登録できると便利だ。
上記のプラグインを使う状況としては、そんな場合が相当するだろう。

Redmineプラグインの仕掛けを見ると、Cronでrakeコマンドを実行して、定期的なタスクをチケット登録する仕組みのようだ。
お手軽に組み込めるので、試してみる価値があるかもしれない。

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