チケット駆動開発

2019/11/03

第17回東京Redmine勉強会の感想 #redmineT

第17回東京Redmine勉強会が無事に終わりました。
参加者、スタッフ、講演者の皆さん、ありがとうございました。
感想をラフなメモ書き。

【参考】
第17回勉強会 - redmine.tokyo

第17回勉強会 - redmine.tokyo (2019/11/2) - Togetter

第17回redmine.tokyoで自動化の極意と形式知を育む #redmineT | マドびっ! Madosan's View

【1】Redmineコミュニティは1年のうち、大阪で2回、東京で2回、合計4回行われる。
この定期的なリズムが非常に心地よいと感じている。
Redmineを通じて、運用プロセス、プロジェクト管理、インフラ周りやプラグイン開発などの情報をユーザ同士で共有できる場があるのは非常に役立つし、何よりも楽しい。
今回の勉強会で心に残った箇所だけ書いておく。

【2】前田剛さんの発表では、ファーエンドテクノロジー版RedmineであるRedMicaの発表があった。
意図としては、Redmine本家のメジャーVerUpが年1回になっているので、最新機能のパッチが取り込まれているのにユーザに使ってもらえない問題に対し、Redmineの安定版バージョンにtrunkのパッチを当てて、定期的にリリースする、とのこと。

実際、Ver4.1には200個以上の機能改善が含まれているが、1年以上リリースされていないため、せっかくのパッチが使われていない。
この問題意識は重要と思う。

(1) akipiiさんはTwitterを使っています: 「#redmineT ファーエンド版Redmine では、半年ごとにtrunkプラスで最新機能パッチを定期リリースする。リリース計画のお話。気になるのは、Redmine 本家との互換性だが、trunkベースで、相互に移行できるようにする、とのこと」 / Twitter

(1) akipiiさんはTwitterを使っています: 「この考え方は重要。RT @akahane92: 今朝リリースされた Redmica(レッドマイカ) https://t.co/bXt3Pl37Lt Redmine本家のFork版ではない。独自の機能開発は行わず、Redmine本家の機能を先行して提供することに特化するつもり。 #redmineT」 / Twitter

(1) akipiiさんはTwitterを使っています: 「#redmineT Redmine 正式バージョンのリリースが遅い問題意識あり。そこで、ファーエンドテクノロジー版Redmine として、最新機能を盛り込んだフォーク版を公開した。なるほど、パッチを取り込んだ最新機能を早く使えるようにしたいわけか」 / Twitter

一方、Redmineプラグイン開発者の観点では、RedMicaにプラグインを追随させることで、メジャーバージョンアップに事前に対応できる、というメリットもある。

(1) akipiiさんはTwitterを使っています: 「なるほど、プラグイン開発でむ有用なのか。RT @agilekawabata: RedMicaのLychee Redmine対応ですが、本家Redmineのバージョンアップに追随はインパクト大きくて急に大変になるので、定期リリースしていくRedMicaに追随していこうと思います #redmineT #LycheeRedmine」 / Twitter

気になる点は、過去にRedmineをフォークしたChiliProjectのように、Redmineコミッタとギクシャクした関係になったりしないか、という点。
この辺りは、前田剛さんももちろん考えておられて対処している、という印象を持った。
Redmine本家に追随しながら、Redmineの発展を支援していく方向になるといいな、と思う。

【3】アカベコさんのRedmineテーマの開発も興味深い。
テーマは、RedmineのUIを手軽に改善できる手法の一つだ。
沢渡さんの「Redmineをお化粧する方法」という言葉がまさに的確と思う。

(1) akipiiさんはTwitterを使っています: 「お化粧の言葉がいいですね!RT @amane_sawatari: アカベコさん @akabekobeko の講演。「あなたも作れる!Redmineテーマ」 →CSSとJavaScriptでRedmineのUIをお化粧する方法 #redmineT」 / Twitter

SCSSやDockerコマンドの説明は、初心者にも分かる様にすごく丁寧に話されてる点が良かったと思う。

RedmineのUIが古い、UIが使いにくい、という話は以前からよくあがっていた。
Redmineテーマの種類が増えたり、テーマの開発が活発になることで、よりユーザフレンドリーなUIに進化できるきっかけになるといいなと思う。

【4】@akahane92さんの全文検索プラグインのお話は、過去のIT全般統制の事例、性能チューニングの話を振り返りながら聞くと思い出深い。

akipiiさんはTwitterを使っています: 「#redmineT @akahane92 さんは、7年前にRedmine によるIT全般統制の事例を紹介された。その後、性能チューニング、そして全文検索プラグイン開発、と着々とプロセス改善されてる。そういう経過を振り返るとすごいですね」 / Twitter

僕が理解したストーリーとしては、メーカー情報システム小会社の立場として、Redmineを社内システムのPJ管理基盤として導入し、IT全般統制も取り入れて、プロセス基盤を固める。
すると、Redmineが持つチケット管理機能やトレーサビリティの恩恵を受けた後、次に出てくる課題は、チケット40万以上の蓄積されたデータを活用して、ナレッジシステム化していくこと。
もちろん、Redmineが肥大化することで、性能チューニングの課題も出てくる。

そこに、全文検索プラグインを導入することで、Redmineのチケット、Wiki、果ては添付ファイルやSVN配下の文書に至るまで全文検索の対象になり、Redmineは真のナレッジシステムになったわけだ。

@netazoneさんが全文検索プラグイン導入のLTをしてくれたが、@akahane92さんの話を聞くと、単に全文検索プラグインを入れるだけでなく、ChuperTextによる形態素解析、検索Jobの設定などミドルウェアの設定もかなり多い。
つまり、全文検索の精度向上や性能チューニングの為に相当なノウハウが込められている点は注意。

【5】パネルディスカッション「チケットを切れる人切れない人/なじむ文化なじまない文化」にパネラーとして参加させてもらった。
沢渡さんのお話は非常に軽快で楽しかった。
沢渡さんの発言から刺激を受けた内容を話したいという気持ちが強すぎて、言いたいことの半分も話せず、あっという間に終わってしまい、消化不良感が残ってしまった笑。

akipiiさんはTwitterを使っています: 「経験に基づくので参考になります。RT @amane_sawatari: 経験から学ばない残念な組織「4つのない」 ?言わない ?既知か未知か判断できない ?記録しない ?クローズしない (パネルディスカッションでの沢渡のキーメッセージ サマリ) #redmineT」 / Twitter

akipiiさんはTwitterを使っています: 「#redmineT 今日は皆様ありがとうこざいました。いつも熱気があって元気づけられます。久しぶりのパネラーで、Redmine には組織の色が出る、一方Redmine 導入でチームが活性化し、メンバーの貢献意欲を引き出してRedmine が組織文化を変える時もある、話までしたかったのに時間切れで消化不良でした笑。」 / Twitter

自分が話したかった事をここで書き残しておく。

【5-1】Redmine導入の成功パターンは経験上2つある。
一つは、トレーサビリティの概念は経験済みであったこと。
つまり、すでに開発プロセスのイメージは僕の中で持っていたので、後はRedmineにプロセスを実装するだけだったので簡単だった。

ツールでプロセスを実装すべきか、プロセスを確立してからツールを導入すべきか: プログラマの思索

「Redmineによるタスクマネジメント実践技法」の感想を集めてみたpart17: プログラマの思索

もう一つは、システム保守のように、ルーチン作業と突発的作業が混在している環境だったこと。
こういう環境では、チケット管理ツールのような基盤がないと、正直仕事がやってられない。
沢渡さんはチケット管理ツールの特徴として「備忘録のようなもの」という発言をたびたびされていたが、システム保守の現場ではまさに備忘録の基盤が必要。
「備忘録」というキーワードは、@sakaba37さんもチケット駆動開発の説明でも使われていたので、既視感を感じた。

【5-2】チケットには「ストック」「フロー」という2つの特徴を持つ。
物理学における光が粒子と波動の二重性を持つのと同じように、チケットはフローとストックの二重性を持つ点が非常に重要と考える。

ストック型チケットは記憶媒体、フロー型チケットは流通媒体: プログラマの思索

Redmineのチケット駆動開発では、チケットに複数の意味を持たせて運用した方が上手く回る: プログラマの思索

チケット管理の上手な人は、チケットをストックだけ、フローだけで回すのではなく、チケットという1個のインスタンスを状況に応じてストックで扱かったり、フローに見せたりして、2つの性質を同時に使わせようとしていると考える。
一方、Excel管理では、この二重性を持たせるのが非常に難しいので、上手く回らない。

WBS駆動チケットというアンチパターンは中身がスカスカのチケット、と紹介して、他のパネラーも共感してくれた。
チケットをトップダウンでフローだけで扱おうとして、ストックにならないから、中身がスカスカになってしまうわけだ。

【5-3】沢渡さんの話で、オフショアチーム連携では、チケット管理ツールとチャットツールの2つあれば回るという経験談が興味深かった。
NTTデータのお仕事のときは、自社製のITSやチャットツールで運用されていたらしい。

akipiiさんはTwitterを使っています: 「#redmineT 今日はお忙しい中パネルディスカッションありがとうございました。オフショアチーム連携では、チケット管理ツールとチャットツールの2つ有れば回ると言う話は共感しました。」 / Twitter

僕は、沢渡さんの考えでは、仕事をする環境では、タスクや課題を共有する基盤とリアルタイムにコミュニケーションする基盤が必要なのだ、と理解した。
沢渡さんの発言の中ではたびたび、口頭でのやり取りでは後に残らないので仕事にならない、チケットに残して安心して忘れるべきだ、と話されていたが、それを実現する基盤がそれらなわけだ。

今ならば、Redmine はストック、Slackはフローで役割分担するだろう。

akipiiさんはTwitterを使っています: 「@saito0119 #redmineT Redmine はストック、Slackはフローと言う役割分担ですね。」 / Twitter

個人的には、そういうチケットやコミュニケーションする環境を作るためには、心理的安全性という概念が重要になるだろうと思っている。
チケットには、課題やリスク、バグなど、プロジェクトの悪い話が出やすい。
そういう内容をどんどん見える化して、一つずつ解決する必要があるのに、悪い話を出すと周りから叩かれてしまう、という雰囲気では、チケットを切る文化は生まれない。
この辺りも同意してくれる人が多くて嬉しかった。

akipiiさんはTwitterを使っています: 「#redmineT パネルディスカッションのチケットを切る文化の話の中で、心理的安全性の言葉に反応してくれた参加者もいてくれて、嬉しかったな。チケットにはプロジェクトの悪い話が出やすい。そういう話題を1人が抱え込まずに見える化して、皆と共有できる場にしたい。」 / Twitter

【5-4】Redmineは組織に従う、という経験則があると思う。
特に、日本では、Redmineには日本の組織の色がすごくにじみ出る。
自分たちのプロセスに強いこだわりがあるため、Redmineのワークフローやトラッカーだけでなく、RedmineのUIや機能を組織に合わせようとして、カスタマイズして作り込んでいくパターンが非常に多い、と経験上感じる。
この点は、メリットなのか、デメリットなのか?も、参加者に問うてみたかった。

僕の考えでは、メリットもデメリットもある。
デメリットは、Redmineがカスタマイズされすぎた結果、Redmineの運用プロセスが複雑になりすぎてメンバーが使いにくくなること、VerUPの追随が難しくなることがあげられるだろう。
SAPなどの業務システムがいい例だ。

また、会社標準の単一Redmineを導入したとしても、複雑すぎて、現場に合わなければ、各チームごとに立てたRedmineインスタンスが乱立し、野良Redmineがはびこってしまい、標準プロセスから逸脱してしまう状況にもなるだろう。

だが、気象庁や田村さんの事例のように、各部署にRedmineインスタンスを配布して各部署に運用を任せた方が上手く回る、という事例もあった。
つまり、Redmineインスタンスは社内標準の1個がいいのか、各部署が複数個のRedmineインスタンスで個別運用したほうが良いのか、という課題が出てくる。
この辺りも、参加者に問うてみたかった。

一方、メリットは、Redmineが組織文化を変えてくれる場合があることだ。
既存のプロジェクト管理ツールのパッケージ製品には、その会社のプロセスが埋め込まれているので、自分たちのプロセスとフィットしない弱点が多い。
しかし、Redmineは非常に柔軟なので、自分たちの組織のプロセスにフィットさせやすいため、メンバーは慣れ親しんだやり方を変える必要がない。
Redmineの導入や普及の敷居は非常に低い。

すると、Redmineを導入することで、チームが活性化したり、オフショアチームとの信頼関係が強化されたりする場面がよく見られる。
マネジメント経験の浅いリーダーが、Redmineというツールを通じてプロジェクト管理を経験して成長する場面を僕も見てきた。
つまり、Redmineという一つのツールが、リーダーやチーム、そして組織を変化させていく力を持っている。
すなわち、Redmineは組織を変革する潜在能力を持ったツールなのだ、とみなせる。

むしろ、Redmineを導入したい人は、Redmineにそういう効果を期待しているはずだ。
そういうRedmineが人や組織を変化させるような話や事例をもっと集めたいし、聞いてみたいと皆思っているはず、と思っている。

【追記】
akipiiさんはTwitterを使っています: 「#redmineT チケットを切る文化の話が定着すると、次に出てくる問題が放置チケットやチケット棚卸しになる。ぼくはここがマネジメント層の腕の見せ所と考えてる。アジャイル開発はこの辺りのノウハウが上手いと感じる。」 / Twitter


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2019/05/19

第16回東京Redmine勉強会の感想 #redmineT

昨日の第16回東京Redmine勉強会の感想をラフなメモ書き。
疲れているのでラフなメモ。

【参考】
第16回勉強会 - redmine.tokyo

第16回東京Redmine勉強会『Ver4に上げよう Redmineのさらなる進化と多用性!』 #redmineT (18ページ目) - Togetter

第16回redmine.tokyo勉強会 まとめ

redmine.tokyo 16 感想 - アカベコマイリ

redmine.tokyo 第16回東京Redmine勉強会に参加してきました。 - みずりゅの自由帳

「Redmine 4.1 新機能選抜総選挙」で紹介できなかった新機能 10選 - ファーエンドテクノロジー株式会社

【1】昨日のRedmine勉強会でちょっと嬉しかったことは、@rechiba3 さんに初めてお会いできたことと@ohnukiさんに5年ぶりにお会いできたこと。

akipiiさんのツイート: "#redmineT 東京Redmine 勉強会から離脱しました。講演者、スタッフ、参加者の皆様ありがとうございました?? 懇親会の参加率が約7割で50人で盛り上がりが凄いと思います。今回は7年越しに @rechiba3 さんとお会いできたのが収穫でした。ユーザー層も老若男女、開発者からPMOまで幅広くて来る度に面白い"

@rechiba3 さんの下記の資料を以前読んでBlogに感想を書いたことがあったので気になっていた。

TiDDでウルトラハッピーな開発フロー実践しちゃおう!

WebディレクターによるRedmine運用事例: プログラマの思索

また、@ohnukiさんは、5年前の勉強会が大雪だった時にLTで講演して頂いたことを覚えていたから。

第6回勉強会 - redmine.tokyo

他にも@MzRyuKaさんから、懇親会でこんな話もあって盛り上がった。

みずりゅさんのツイート: "#redmineT https://t.co/XfSENoynLn 初参加、どれも凄く楽しかったけど、あえて一番を選ぶとしたら懇親会でakipiiさんとお話しできたこと。 数年前に会社のブログで書いた記事を取り上げてもらったことに、やっとお礼を言うことができました。"

チケット駆動開発の運用例part4: プログラマの思索

BlogやSNSのおかげで、実際に会ったことがなくても、すぐに仲良くなれる。
そういう場をコミュニティが提供してくれて本当にありがたい。

【2】10個以上の講演があったので、記憶に残った所だけ書き残す。

【2-1】@netazoneさん「ある工場の Redmine バージョンアップ」では、プラグイン作者にVer4.0対応を自らお願いしまくった結果、そうなったからには自分のRedmineをバージョンアップしなくては、という行動に至った気概に強く共感した。
数多くの日本人プラグイン開発者が対応してくれたからこそ、Ver4.0に安心してバージョンアップできるからだ。

つまり、Redmine本体だけでなく、主要なプラグインがVerUpに追随することは、Redmineユーザにとって非常に重要な要素である、という事実を明示していると思う。
よって、RedmineコミュニティがRedmineプラグイン開発者を巻き込んでRedmineを盛り上げていくことは、非常に重要な活動なのだ、と改めて感じた。

【2-2】@agilekawabataさん「LycheeカンバンとRedmine運用の事例紹介」では、Lycheeプラグインの機能紹介が多くなってしまったけれど、メーカーのRedmine利用事例の話に興味を惹かれた。

akipiiさんのツイート: "#redmineT 複数案件を複数チームで進捗管理するにはどうする?メーカーなら、エンジンチーム、ボディチームなどの複数チームがあるが、トラックプロジェクトと乗用車プロジェクトの親チケットから派生した子チケットは、それぞれのプロジェクトで管理したい。"

例えば、自動車メーカーでは、トラックプロジェクト、乗用車プロジェクトの2つのプロジェクトが別々にある一方、エンジンチーム、ボディチームの2チームも別々にある。
トラックプロジェクトの機能(親チケット)には、エンジンチーム、ボディチームの開発タスク(子チケット)でぶら下がるが、チームごとのプロジェクトで扱いたい。
理由は、チーム単位のタスク管理がしたいこと、各プロジェクト単位で他者には情報を見せたくないことがあるから。
現状の標準Redmineでは、Redmineプロジェクトを跨ぐ親子チケットや関連チケットは作ることができるので、ある程度は運用できるだろうが、もっと細かなニーズを実現して運用する場合は、色々問題が噴出するだろう。
おそらく、それら問題となる利用シーンでは、Redmineのカスタマイズやプラグインによる機能拡張が必要になるだろうと想像する。

つまり、複数プロジェクトと複数チームのタスク管理を横串でプロジェクト管理する手法を、Redmineが支援できる可能性がある。
そうすれば、組織をまたいだ複数案件のPJ管理のように、より大規模なPJ管理もRedmineがカバーできるようになるだろう。
本来、Redmineという一つの箱にWF型開発案件もAgile案件もデータが格納されているので、横串のデータ集計はRedmineのようなチケット管理ツールが得意な所。
その機能をさらに大規模なPJ管理にも適用していくには、Redmineにどんな機能が標準で必要になってくるのか、という問題を提起してくれた点が面白かった。

【2-3】@yassan168さんのLTでは、クラウド上でDockerを使って、Redmineを含めたサーバー構築を行った、という点が興味を惹いた。
Redmineサーバーだけでなく、リバースプロキシやDNS設定などは、オンプレサーバー上のインフラ構築作業と全く同じなのに、クラウドの方がものすごく簡単に構築できるわけだ。
オンプレミスのインフラ構築は、本当に面倒な作業だった。
たとえば、iptableをいじったり、hostsをいじったりしていたから。

しかし、@akabekobekoさんと話しながら、簡単に構築できる理由は、DockerでOSに依存しないミドルウェアの構築ができるので、後はそれらをつなぐ構成をすればいいだけ、ということで理解した。
よって、今後はAnsibleよりもDockerの方が有用だろうという気がした。

【2-4】hin-tさんのLTでは、定期的にチケット登録するプラグインを紹介していた。
営業事務の定形業務で、物忘れせずに役立つんですよ、という発言があった。
どのプラグインか忘れたので後で探しておく。

定期的なタスクをチケット登録するRedmineプラグイン: プログラマの思索

【2-5】石川さんのLTでは、message_customizeプラグインが興味を引いた。
このプラグインは、ymlに書かれた文言を修正して表示できること。
メリットは、ymlを書き換えなくても、管理画面で修正できるので、viewCustomizeプラグインに似た感覚で管理者が操作できることだろう。
すると、@netazoneさんが発した問題「海外ユーザと1個のRedmineインスタンスを共有する時、ステータスやトラッカーを日本語・英語で併記しない方法はあるか?」に対応できないか、考えてみたくなる。
一方、@g_maedaさんの話では、Redmineの画面をリロードしたらhtmlからlang=ja,enは取得できるので、その情報を元に、ログインユーザ毎に修正文言を表示できるはず、と言っていた。
たぶん、message_customizeプラグインとviewCustomizeプラグインを駆使すれば、その問題は解決可能だろうと思う。

GitHub - ishikawa999/redmine_message_customize: This is a plugin for Redmine.

GitHub - onozaty/redmine-view-customize: View customize plugin for Redmine

【2-6】堂端さんのLTでは、Redmine大阪で話したGitHub連携プラグインの続きだった。
興味を引いたのは、RedmineチケットとGitHubブランチを紐づけた後、Github上でプルリク受付、プルリク承認、masterマージという一連の作業ごとに、Redmineチケット一覧画面でチケットのアイコンが更新される機能があったこと。

つまり、GitHubからRedmineへフックさせているわけだ。
裏では、GitHubのクローンがRedmineサーバー上にあるので理解できるが、Redmineチケット一覧でプルリクのステータスをアイコンで判別できる機能は良いな、と思った。

但し、RedmineチケットとGitHubブランチを紐づける時に、「xx@#チケット番号」のようにブランチ名にプレフィックスを付ける手順がいる点は注意。

GitHub - agileware-jp/redmine_github

【2-7】@miokakusuさんのLTでは、MSのVisualStudioからTFSへチェックインする時に、Redmineチケットと同期させる仕組みを作った事例。
TFSの通知メールからRedmineとREST APIで連携する処理が面倒ですね、という話が興味を引いた。
仕掛けについては、@ryouma_nagareさんからアドバイスをもらったので理解できた。

akipiiさんのツイート: "#redmineT TFSの通知メールをRedmine がキャッチして、RESE APIで、チェックインとチケットを紐づけた。ごめん、この辺りがよく分からない。"

りょうま@redmine.tokyo終了でRedmineロスさんのツイート: "ですね。 メールサーバで受信したメールを標準出力でスクリプトが受け取る 本文解析して、チケット番号、内容、ステータスを生成 REST APIでRedmineサーバにアクセス です。メールサーバかRedmineに同居している必要もないです… "

【2-8】@naitohさんのアンケート集計では、Git利用率が下がっている点が気になった。
たぶん、Git中心で開発する場合、GitHubやGitlabだけの運用に流れているのかもしれない。
つまり、RedmineとGit連携の機能が弱い点は、今後、Redmineの弱点になってくるかもしれない。

【3】@ohnukiさんから、コミュニティ運営を褒められたことは一スタッフとして嬉しかった。

Hiroshi Ohnukiさんのツイート: "久しぶりの参加、第一印象ですが運営が素晴らしい #redmineT"

【4】Redmineコミュニティに関わって8年経つが、なぜRedmineコミュニティを継続できたのか、とふと疑問に思う。
僕はコミュニティ経験がまだ浅いけれども、過去を振り返ると、コミュニティの浮き沈みはとても激しいと感じる。
長期に渡って熱気を維持できるコミュニティは正直多くない。

その理由は、Redmineというツールが、日本における市場の潜在ニーズをうまく汲み取ってきたから、ではないかと考えた。
つまり、日本の官公庁や大企業における非効率な業務にRedmineが当てはまるケースが多いのだろう、と考える。

たとえば「プラットフォーム革命」にはこんな一節がある。
プラットフォームビジネスの機会を見つけるには、「取引コストが高い所」「複雑で見過ごされているネットワーク」「大規模で分断された未活用な資源がある所」に注目せよ、と。

この言葉を念頭に置いて、以前、CoderDojoの関係者と話していたら、まさに日本の教育業界はとても非効率な業界なので、ベンチャー企業が参入しやすいという印象を受けた。
実際、日本の学校ではIT化が進んでおらず、プログラミング教育や英語教育などの外部環境の大きな変化に揺さぶられていて、教育者だけで自力解決できず、袋小路になっている印象だ。
そんな非効率な業界だからこそ、CoderDojoなどのITコミュニティやITベンチャー企業はちょっとした改善ツールを導入するだけでも、すごく通用する。
そういう話を聞きながら、CoderDojoは本当に良いマーケットを持っているなあ、今後しばらくはその業界でビジネスをやっていけるだろう、という印象を持った。

同様に、日本の官公庁や大企業は、メールやExcel帳票の文化で凝り固まっている現場が多いので、昨今の最先端のIT企業から見れば、非効率極まりない利用シーンが非常に多く見受けられるだろう。
だからこそ、そういう業務にRedmineを単純に導入するだけでも、それなりの改善効果を得やすい状況があるのだろう、と思う。
よって、そういう非効率な市場が残っている限り、まだ今後しばらくは、Redmineは日本で根付いていくだろうと思っている。

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2019/02/24

RedmineとAIエンジンを連携する事例のリンク

RedmineとAIエンジンを連携する事例があったのでリンクしておく。
以下は自分が理解した内容のラフなメモ書き。
間違っていたら後で直す。

【参考1】
その問い合わせ、AIが解決します!~Redmineチケットレコメンドシステムのご紹介~ | Future Tech Blog - フューチャーアーキテクト

社内ヘルプデスクをAIで! | Future Tech Blog - フューチャーアーキテクト

【1】後者の事例は、チケットの内容をAIエンジンが自動判断して、カテゴリ振り分けを自動設定する。
前者の事例は、チケット登録時の情報を元に、AIエンジンが類似チケットを自動で関連付ける。

上記の例で興味深い内容は、下記の点だ。

(引用開始)
検索アルゴリズムは、「類似文書検索」と「キーワード検索」のハイブリッド手法を用いることにより、より精度を向上させる試みを行いました。
類似文書検索は、機械学習のトップカンファレンス1 で発表されたSCDV(sparse Composite Document Vector)と呼ばれるEmbedding手法を用い、キーワード検索は現在有力とされているBM25を用いました。
本システムのもっとも肝な部分は、SCDV(文書検索)×BM25(キーワード検索)のハイブリッドアルゴリズムを実装した点にあります。
(引用終了)

なるほど、類似文書検索とキーワード検索を元に、チケット内容の類似度の度合いを相関関数で測定して、精度を高めているわけだ。
類似文書検索だけ、キーワード検索だけ、ではなく、2つを組み合わせた多重度分析にして重みを教師あり学習で精度をさらに高めている点は、面白いな、と思った。

【2】アーキテクチャとしては、AWS上にRedmineとJenkinsとAIエンジンがあって、Jenkinsが定期的にRedmineをポーリングしてAIエンジンに連携し、カテゴリ振り分けや類似チケットを推定して、Redmineへ情報を返却する流れみたい。
Redmineのチケットにカテゴリ振り分けや類似チケットを関連チケットとしてリンクさせる処理は、RedmineプラグインまたはREST APIで実装しているみたい。

確かに、Redmineの外側にAIサーバーを置いて、Redmineのデータを定期的に渡すようにするサーバー設計ならば、既存の仕組みを組み合わせるだけで作れそうな気がする。
Redmineのデータをやり取りするI/Fの部分だけは、REST APIやRedmineプラグインで実装すればいい。

この発想は、Redmineの外部にBIサーバー(例えば、Tableauとか)を置いて、Redmineのデータを定期的に集計表示させる仕組みにも似ている。
つまり、Redmine単体はチケットというデータ収集基盤とみなし、AIサーバーやBIサーバーがRedmineのチケットを定期的に取得して、類似データを分析したり、いろんな観点のメトリクスを集計する仕組みが作れるわけだ。

【3】上記の事例は非常に面白い。
なぜなら、「少人数・短期間で、簡単に構築することができた」からだ。
つまり、RedmineとAIエンジンを組み合わせる手法は、昨今のOSSライブラリを上手く流用できれば、そう難しくないのだろう。

現在、Redmineを長年運用してチケット枚数が数万~数十万件まで蓄積された開発現場はたぶん、割と多いのではないか、と思う。
AIサーバーで類似チケットを自動設定したり、カテゴリ振り分けを自動設定したりする事例があるならば、他に、別のチケット振り分けの観点でチケットの属性にデータを設定する機能も実現可能だろう。
つまり、@ktohさんが以前話していたように、Redmineにスマートナビまたはコンシェルジュのようなエンジンを実現することで、チケット入力者に事前に情報を提供したり、チケット入力を支援することも可能だろう。

この辺りのアイデアは色々考えてみたいと思う。

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2019/01/26

第19回Redmine大阪の見所 #redmineosaka

第19回Redmine大阪の見所を書いておく。

【参考】
第19回 Redmine大阪 - connpass

(引用開始)
テーマ~「次世代プロジェクト管理システム Redmine の未来を考える」
約1年ぶりに、待望のRedmine のメジャーバージョン4.0がリリースされました。
今回の勉強会では、さらに機能改善されたRedmineの解説だけでなく、下記の内容を提供します。

最新バージョンのRedmineでのチューニング結果報告
国内で代表的なプロジェクト管理ツール Redmine・JIRA・Backlog の有識者を招いて、プロジェクト管理ツールについてディスカッション

Redmineの初心者から、Redmineをバリバリ使う経験者まで、興味のある方はぜひお越しください。
(引用終了)

1年ぶりの勉強会の見所は、次の3つがある。

【1】@akahane92さんの「Redmineチューニングの実際と限界 ~ 200万チケットでもサクサクなRedmineの作り方~ 改訂4版」

Redmineチューニングに関しては、世界トップクラスの@akahane92さんが最新バージョン4.0の性能評価、チューニング技術に関して報告して頂く。
特に興味深い点は、全文検索プラグインを使った性能評価だ。

Redmineの全文検索プラグインが、Redmineにとってとても重要な理由は、Redmineをナレッジシステムとして実現する為に重要な機能であるからだ。
その理由は下記に書いた。

Redmineの検索機能の改善はチケット管理システムにとって重要な要件だ: プログラマの思索

Redmineの全文検索プラグインには、Redmineに蓄積された過去のチケット、Wikiなどの情報を高速に検索できるだけでなく、GoogleのPageRankのように重要度の高い順にソートしたり、Amazonのお勧め商品のように類似チケットを表示する機能などがある。
この機能がRedmineに組み込まれれば、システム保守や顧客問合せなどのデータをRedmineに蓄積するほど、Redmineにその会社のナレッジが蓄積されていくので、Redmineは有用なナレッジシステムになる。
さらに、昨今の機械学習や人工知能のライブラリをアドオンで組み込むなどすれば、より的確な情報を提供するだけでなくアドバイスすることも可能になるだろう。

Redmineの全文検索を高速化するプラグインfull_text_searchのリンク: プログラマの思索

第17回Redmine大阪の感想 #redmineosaka: プログラマの思索

@akahane92さんの講演内容は今後、詳細が明らかになっていくと思うが、既にRedmineをIT全般統制(ITSMS)に適用して実運用されている背景を考えると、Redmineの全文検索プラグインがIT全般統制の内部監査で重要な役割を担っているのではないか、と推測される。

すると、ISO9001やITSMSのマネジメントシステムにRedmineをうまく当てはめる事が出来れば、Redmineの導入対象は、ソフトウェア企業だけでなく、製造業などの会社にも導入できることになり、Redmineの活用範囲が広がるだろう。
実際、既にITILとRedmineは相性が良いのは知られているので、ISO規格にあるマネジメントシステムとのフィットギャップ分析さえできればいい。
その辺りも色々聞いてみたい所。

SQIP2014の論文「「効率、品質、統制」の共通課題に着目した現場主導によるITS導入の効果検証」がすごい #redmine: プログラマの思索

Redmineの理想と現実~RxTStudy #12 「ITS活用最前線~現場からの実践報告」の感想: プログラマの思索

日本の大企業におけるRedmineの利用事例の資料のリンク: プログラマの思索

そうなると、今後の課題は、Redmineの添付ファイルも全文検索プラグインの対象に入れて、Redmineを真のナレッジシステムにすることになるだろう。
なぜなら、RedmineのチケットやWikiだけでなく、チケットに添付されたExcelファイルまで全文検索の対象になれば、より重要な情報を的確にいつでも高速に抽出できるからだ。
そうすれば、Redmineにどんどん情報を蓄積していこう、というユーザの動機付けにも役立つだろう。

Ver4.1で、添付ファイルを全文検索する機能が提案されているので、今後の動向も要チェックだ。

Redmineの添付ファイルを全文検索するパッチの可能性~Redmineをナレッジシステムにするための要件とは何か?: プログラマの思索

【2】アジャイルウェア 堂端さんの「GitHub連携プラグイン」

Redmineの課題の一つには、Git連携がやりにくい、という点が10年前からあった。
現状の機能では、Bareリポジトリを手動で作ったり、Gitlabと連携できるように構築するなど、手間がかかる場合が多い。

今回の講演では、GitHub連携プラグインを提供されるということ。
このプラグインは、Redmineユーザにとってメリットが大きいと思う。

GitHub連携プラグインのメリットは2つある。
一つは、GitHubとRedmineと連携できることで、チケット管理はRedmine、プルリクやフォークなどのソース修正はGitHubという使い分けが簡単に実現できること。
以前から、RedmineとGitlabの連携は試みがされてきたが、GitHubでも使い分けが可能になる。

もう一つは、GitHubが無料のプライベートリポジトリを使用可能にしてくれたおかげで、個人のソース管理やドキュメント管理はGitHub、プライベートなタスク管理はRedmine、で置き換えられること。

GitHub、無料ユーザーもプライベートリポジトリを使い放題に - ITmedia NEWS

GitHubが無料でプライベートリポジトリも使えることで小説家にもGitが必須になってきたのではないか: プログラマの思索

マイクロソフトがGitHubを買収した後、GitHubが非常に使いやすくなったので、GitHub連携プラグインはとてもタイムリーな内容だと思う。

【3】「プロジェクト管理ツール Redmine・JIRA・Backlog によるうちの子の良い所、他の子の欲しい所」

現在調整中だが、Redmine、Jira、Backlogという著名なプロジェクト管理ツールのエバンジェリストをお呼びして、それぞれのツールの良い所を紹介してもらい、自由に議論してもらおう、という企画。
企画の隠れた目的には、そういう議論の内容をRedmineの機能改善に役立てたい、という気持ちも込められている。
個人的には、とても楽しみな内容。

なお、このパネルディスカッションの企画を手伝っている時に、過去の「チケット管理ツール大決戦」の企画を思い出していた。
2011年のデブサミで、チケット管理ツール大決戦という企画が非常に盛り上がって、その企画がユーザ投票で3位にランクインされたのを思い出す。

チケット管理システム大決戦第二弾 Trac vs Redmine vs JIRA vs Backlog を開催しました!勝者は? - I18n and L10n in My Life

デブサミ2011レポート~チケット管理システム大決戦: プログラマの思索

[#TiDD]チケット管理システム大決戦 JIRA vs Redmine vs Trac - デブサミ2011 その3 - #itsjp #devsumi: ソフトウェアさかば

2/17: デブサミ 2011 / チケット管理システム大決戦

チケット管理システム使用状況の調査結果(デブサミ) | Atlassian Blogs

【資料公開】チケット管理システム大決戦 第二弾 | Ryuzee.com

Excel大好きな日本企業の組織文化は、たぶんその頃から変わっていないように思う。
だから、それぞれの製品のメリットを強調するだけでなく、世の中の業務の問題解決にプロジェクト管理ツールが役立てればいいなあ、と思っている。

【4】既に満員御礼になっていますが、懇親会は人数を増やせるので、懇親会からの参加もOKです。

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2018/12/10

チケット駆動開発のアイデアがRedmineへ与えた影響は何か

この記事は Redmine Advent Calendar 2018 の12月25日分です。

Redmine Advent Calendar 2018 - Adventar

チケット駆動開発というアイデアがRedmineに与えた影響を改めて考察してみる。
以下はラフなメモ書き。

【1】チケット駆動開発の発端とは?

Redmineを導入運用する時、「チケット駆動開発」という言葉を使う場面がある。
既に、さかばさんがチケット駆動開発の由来と経緯について書かれている。

TiDD:チケット駆動開発: ソフトウェアさかば

必然から生まれたチケット駆動開発 - XP祭り関西2009 その3-: ソフトウェアさかば

チケット駆動開発の概念は、2007年にTracのチケット管理から生まれた。
その素朴なアイデアは、「チケット無しのソースコミット不可」「No Ticket, No Commit」。

2008年頃、そんなチケット駆動開発のアイデアをRedmineで試してみたら、XPに基づいたアジャイル開発に適用できることに気づいた。
そんな僕の経験を熱く語っていたら、さかばさんが「チケットはXPのタスクカードと同じ」と上手くまとめてくれた。
この言葉がヒントになって、Redmineによるチケット駆動開発を運用した時のPJ管理の技法、チームビルディングの技法に対し、既存の専門知識を片っ端から適用してみた。
たとえば、アジャイル開発、ソフトウェア工学、PMBOK、ITIL、品質管理、など。
そういうアイデアを専門知識で補強することで、より理解が深まる一方、理論はそのまま適用できず、効果を出すには前提条件や制約条件が色々あることにも気づいた。

【2】チケット駆動開発はどのように定義されているのか?

【2-1】Redmineでチケット駆動開発を実践した時のプロセスをフレームワーク化する試みは、下記から始まった。

脱Excel! Redmineでアジャイル開発を楽々管理 (1/5):エンジニアがお薦めする 現場で使えるツール10選(3) - @IT

【公開】KOF2008講演資料「Redmineでチケット駆動開発を実践する~チケットに分割して統治せよ」: プログラマの思索

【2-2】チケット駆動開発をアジャイル開発プロセスとみなした時の運用サイクルは以下になる。

1・プロジェクトで発生するタスク、課題、障害は、「XPのタスクカード」とみなし、全てチケット化する(Ticket First)。
チケットは作業指示書であり、課題管理票、障害管理票でもある。

2・それらチケットは、リリースするタイミングで、Redmineのバージョン単位にグループ化する。
Redmineのバージョンは、XPのイテレーション、Scrumのスプリントに相当する(Iteration is a version)。

3・リリースまでのPJ管理は、Redmineの優れたチケット集計機能、構成管理ツール連携機能でリアルタイムにモニタリングすることで実現する。
「No Ticket, No Commit」で、ソース修正履歴は全て、チケットで把握できる。

4・Redmineのバージョンの進捗が100%になったらリリースする。

5・リリース後、チームはふりかえりを行うし、顧客からの改善要望を収集して、次のイテレーション計画へフィードバックして再修正する。

【2-3】上記によって、チケット駆動開発によって明確になったプロジェクト運営のやり方は2つある。

一つは、プロジェクト内で発生するあらゆる作業や課題などをチケットに記録することで、プロジェクト運営はチケットのライフサイクルに置き換えられること。
もう一つは、RedmineバージョンをXPのイテレーション、Scrumのスプリントと同一視することで、Redmineのロードマップ機能は、長期のリリース計画と短期のイテレーション計画に置き換えられること。

つまり、プロジェクト運営の日々の作業は全てチケットでリアルタイムに追跡できるし、それらチケットはRedmineのロードマップ機能など数多くの優れた機能で、プロジェクトの長期の計画づくりにも使えるようになった。
すなわち、チケット駆動開発の概念をRedmineに導入することで、プロジェクト運営の全ての管理プロセスをコントロールできるようになるメリットがある。

【2-4】では、このメリットによって、PJ管理技法がどのように変化するのか。
僕がチケット駆動開発で運用した時に、プロジェクトリーダーとして一番意識したことは「チケットの取捨選択」だった。

プロジェクト運営では、日々数多くのチケットが発生し、計画当初のタスク以外に、納期までに収まらないタスクが発生する。
それらチケットを1つずつ精査し、対策を打ち、1つずつ潰していかなければならない。
見て見ぬふりして放置しても、悪い状況は何も変わらないから。

すると、ガントチャート保守という面倒な作業が必ず発生し、その作業に多大な管理工数を取られて、悪循環に陥る。
一方、チケット駆動開発では、ガントチャートは所詮、1個のビューに過ぎない。
ロードマップ、チケット一覧、カレンダー、かんばん、EVM、リソースヒストグラムなどのビューをチケット集計機能として実現できるし、それらでモニタリングすればよい。
1個のビューにこだわらず、必要な状況で必要なビューを使い、手を打てばよいのだ。

それら機能を使っていくと、バージョン単位にグループ化したチケット群を精査して、優先度の高いチケットから一つずつ潰していくようになる。
もちろん、それらチケットは時々刻々変わるが、Redmineの優れたチケット集計機能で把握できるので、プロジェクトリーダーの意思決定を支援できる。
すると、チケットを分割して次バージョンへ延期したり、捨てる意思決定が多くなると思う。
「直近の納期までに何が必要なのか」をプロジェクトリーダーに徹底的に考えさせる基盤をチケット駆動開発は提供してくれるからだ。

つまり、PJ運営を「チケットの取捨選択」というミクロな意思決定に落とすことが、実はマクロな観点のPJ運営を実現しているわけだ。

【3】チケット駆動開発の具体的な特徴は何か?

チケット駆動開発をRedmineで実装すると、下記の3つの特徴が見えてくる。

チケット駆動開発の戦略: プログラマの思索

【3-1】Redmineの優れた構成管理連携により、要件からソースコードまでのトレーサビリティのインフラが整う。これにより、Redmineは本来の(真の)構成管理ツールとして実現される。

「チケット無しのコミット不可」の運用ルールにより、チケットとソースが密関係で相互リンクされる。
つまり、チケットが作業指示書であれば、チケットを発生させた要件や仕様書からソースやビルドモジュールまで、相互にリンクで遷移でき、追跡可能になる。
よって、要件からビルドモジュールまでのトレーサビリティを理論上は実現できる。

過去のソフトウェア工学の書籍を読むと、トレーサビリティの重要性は謳っているが、その実現方法はExcel台帳でソースやバージョンを管理するなど非常に面倒に思えた。
他方、Redmineであれば、事実上、トレーサビリティを実現できる「真の」インフラになりうる。

また、Redmineはツール連携できるI/Fを持っているので、GitやJenkinsなど数多くのツールと連携すれば、「プロジェクト管理サーバー」なるものを実現できる。
つまり、PMBOKの言う「PMIS(プロジェクト管理システム)」を初めて実現できる。
僕は、PMBOKが目指していたものは、たぶん、こういうインフラが前提であって初めて理解できるのではないか、と思った。

そして、このアイデアは、ソフトウェアプロダクトライン(SPL)にもつながっていく。

さらに、チケット管理システムはソース管理と同じように、作業のUnDo、ReDoを行う為のリポジトリとみなすこともできる。

チケット管理システムは作業の構成管理と同じ: プログラマの思索

【3-2】Redmineの優れたワークフロー管理機能により、プロジェクト管理のフレームワークへ昇華・汎用化できる。

Redmineのワークフロー設定画面が意味するものは、三位一体論だ。
つまり、業務フローというアクティビティ図、ワークフローの状態遷移図、ワークフローの状態遷移表という3つの機能は、Redmineの1つの機能として実現される。

よって、PJ運営に出てくる全ての業務フロー、開発プロセスは、事実上、Redmine上で全て実装できる。
このアイデアにより、Redmineでは、WF型開発も、Agile開発も共存して運用できるメリットが出てくる。
もちろん、PMBOK、ITIL、サポートデスク、会議体管理、PC資産管理など、ソフトウェア開発以外の業務にも適用できるようになる。
ここが、Redmineの運用で一番面白く、そしてホットな部分だろうと思う。

【3-3】チケット集計結果をソフトウェア・リポジトリ・マイニングによって、色んな角度からメトリクスを採取して、プロセス改善の材料にできる。

Redmineに蓄積された過去の大量のチケットは、データマイニングの宝庫だ。
PMOや品質保証部にとって、ソフトウェア工学のメトリクスを実際に研究できる元ネタになりうる。
信頼度成長曲線というメトリクスも、こうやって作るのか、ということも初めて体験できた。

しかし、実際は、チケットの内容が詳細に記載されていないと、なかなか理論通りのメトリクスが得られないことも分かった。
他方、PMBOKのEVMやリソースヒストグラムは、こうやって実装できるのか、ということも体験できた。

チケットと言う一つのデータが蓄積できれば、PJ管理で使われるビューのうち、既存の理論をRedmineで簡単に実装できる。
さらに、Redmineは柔軟でカスタマイズしやすい特徴を活かせば、新たな観点のPJ管理のビューを生み出す可能性があるはずだ。

【4】チケット駆動開発で最も面白い特徴は、「チケットはストックとフローの二重性を持つ」ことだ。

Redmineによるチケット駆動開発はストック型プロセスとフロー型プロセスの二面性を持つ: プログラマの思索

ストック型チケットは記憶媒体、フロー型チケットは流通媒体: プログラマの思索


Redmineのチケット駆動開発では、チケットに複数の意味を持たせて運用した方が上手く回る: プログラマの思索

チケットはタスクカードであるから、フローとして流れる「流通媒体」。
一方、チケットは障害管理票、課題管理票でもあるから、ストックとして蓄積される「記憶媒体」でもある。

この2つの特徴が混在しているので、チケットの粒度を標準ルールでガチガチに定めるのは難しくなる。
なぜなら、流通媒体のチケットは細かくなるし、記憶媒体のチケットはどうしても大きくなりがちだから。

また、1つのチケットという実体は、ステータスが変更されるたびに、流通媒体と記憶媒体に性質が変わる特徴も持つ。
たとえば、タスクのチケットはフローとして流れるが、途中で仕様変更やらソース修正の内容など、ストックの内容が蓄積される。
他方、障害管理票のチケットは、当初は障害内容や対策を詳細に書いてストックとして蓄積されるが、テスターと開発者の間でやり取りする時、チケットはフローとして流れる。
そのおかげで、チケットはキャッチボールのような雰囲気になる。

つまり、チケットは障害や仕様変更の内容をストックして持つ一方、チケットで進捗管理でき、ワークフロー設定に沿って変更管理が自然に行われる。
すなわち、チケットは、データマイニングの元ネタやナレッジ基盤となる「記憶媒体」の側面と、進捗管理や変更管理などを回す「流通媒体」の側面が既に埋め込まれている。
よって、チケットの粒度に悩むよりも、このチケットの二重性を意識して運用したり、その特徴を活かすように知恵を絞る方が良いと思っている。

【5】チケット駆動開発の今後の課題は何か?

課題は3つあると思う。
一つ目は、チケットの粒度、チケットの完了条件について、考え方を整理すること。
チケットの粒度は、ソフトウェアの本質的な複雑性に由来すると考えているので、それを逆手に取って、ソフトウェアの本質をチケット駆動開発で探ることもできるはず。

チケット駆動の罠~複雑さはチケットの粒度に関連している: プログラマの思索

TiDD初心者から必ず聞かれる質問~「チケットの粒度」と「チケットの完了条件」 #47redmine #redmine: プログラマの思索

チケットの粒度と進捗ビューの関係: プログラマの思索

2つ目は、チケット駆動開発で実装できるプロセス基盤の種類を整理し、それらプロセスの特徴・メリット・デメリット・プラクティス・アンチパターンを明確にすること。
たとえば、WF型開発、Agile開発、PMBOK、ITIL、サポートデスク、PC資産管理、など。

Redmineが今後発展する方向のアイデア: プログラマの思索

Redmineが今後発展する方向のアイデアpart2: プログラマの思索

3つ目は、チケット駆動開発と組織の関係を整理し、「組織がチケット駆動開発をどのように複雑化させるのか」「チケット駆動開発は組織にどんなメリットをもたらすのか」を明確にすること。

第15回東京Redmine勉強会の感想~Redmineの2つの顔が相異なる2つのユーザ層を生み出している #redmineT: プログラマの思索

大規模組織におけるRedmineを巡る諸問題~組織構造がRedmineに与える影響: プログラマの思索

Redmineインスタンスとプロセスの関係~Redmineは組織に従うのか、Redmineに合ったチームを作るべきか: プログラマの思索

Redmineインスタンスはチームの組織文化や慣習を表す: プログラマの思索

Redmineは戦略に従う。そして、Redmineは組織に従う~システム運用フローの背後にある組織構造の影: プログラマの思索

Redmineとチケット駆動開発は表裏一体と思っているので、Redmineを使うことで、色んな実験ができると思う。
それらアイデアを試してみたい。


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2018/10/22

Redmineのバージョン機能に別の意味を与える改善に関するアイデア~バージョン機能はリズムという恩恵を利用者にもたらす

Redmineのバージョン機能に別の意味を与える改善チケットが起票されていた。
以下、ラフなメモ書き。

【参考】
機能#17907:バージョンに別の意味を与える - Redmine

(Google翻訳開始)
Redmineはプロジェクト管理に適しています。しかし、実際のソフトウェア開発だけでなく、だから、バージョンはソフトウェア開発プロジェクトではあまり意味がありません。

私の提案:バージョンがバージョンかマイルストーン、ターゲット、フェーズ、ステージなどであるかどうかをユーザーに選択させる。

実現は非常に簡単です。'バージョン'のタイプを指定する別のフィールドを追加するだけです。ユーザーがドロップダウンで選択する必要のあるバージョンを作成する場合は、そのタイプを選択します。理想的には、いくつかのアイコンを追加して、ロードマップなどのバージョンタイプを視覚化することができます。

さらなる開発では、バージョンタイプを構成可能にすることができます。しかし、これは私の場合はそれほど重要ではありません。私は人がバージョンを使うのが好きではないことに気付くだけです。これがちょうど別の名前を持つことができるのであれば、はるかに明確になります。
(翻訳終了)

【1】僕にとって、Trac、Mantis、Jiraなどの他のITSの運用では分からず、Redmineを運用して初めて理解できた機能が「バージョン」だった。
つまり、Redmineの「バージョン」をXPのイテレーション、Scrumのスプリントとして扱う事で、タイムボックス的なアジャイル開発プロセスを簡単にRedmine上で実装できる。

脱Excel! Redmineでアジャイル開発を楽々管理 (1/5):エンジニアがお薦めする 現場で使えるツール10選(3) - @IT

しかし、この事実に気づいて運用して以来、10年も経つと、もっと色々考えたくなる。

【2】上記の改善チケットでは、「バージョン」の名称をユーザが選択できる機能を追加することを提案している。
理由は、ソフトウェア開発以外の場面で、タイムボックス的なプロセスを実現したいからだ。

僕自身は、ソフトウェア開発では、バージョンとマイルストーンは一致させる運用で良いと思う。
開発チームは、本番リリースの運用サイクルを起点とし、本番リリースのサイクルを自分たちの開発リズムとして捉えれば良い。
なぜなら、ソフトウェアにとって本番リリースすることが、顧客にビジネス上の価値をもたらし、開発チームに売上をもたらすので、本番リリースのタイミングを「バージョン」として名付けて、その開発リズムを大切にすることが重要だからだ。

むしろそれ以外の、たとえば、上司への月次の定期報告のようなマイルストーンは不要だと思っている。
本番リリースに直結しない報告タイミングなど、タイムボックスとして無意味だからだ。

【3】一方、ソフトウェア開発以外の利用シーンでは、バージョンという言葉が適合しにくい場面があるのは確かだ。

たとえば、「入門Redmine」に掲載されている事例として、毎年の農業の作業履歴をチケットとして記録し、四季や月ごとにバージョンを設定している事例があった。
すなわち、農業の「タイムボックス」は四季や月が相当するわけだ。
同様に、その他の業務でも、「タイムボックス」を表す名称として、マイルストーン、フェーズ、ステージなどの言葉の方がしっくり来る時もあるだろう。
そうであれば、ja.ymlで「バージョン」に該当する文言は、各業務のタイムボックスを表す名称に一括置換した方が、ユーザフレンドリーになるだろう。

【4】僕は、Redmineのようなチケット管理システムでは、「バージョン」という機能は単なるチケットを分類する機能ではなく、チケットにタグ付けする機能でもない、と思う。

チケット管理システムの「バージョン」は、利用者にチケット運用の「リズム」という恩恵をもたらす。
そのリズムがあるからこそ、チケット運用はスムーズに流れるし、そのリズムが心地よいと感じる。
そのリズムが生まれる背後には、タイムボックスという概念が隠れているからだ。

チケット駆動開発のモチーフ: プログラマの思索

TiDD:チケット駆動開発: ソフトウェアさかば

[TiDD] 出版裏話1:没になった原稿 - なぜ「チケット駆動開発」と呼ぶのか -: ソフトウェアさかば

(引用開始)
実際、あきぴーさんとSPESの論文を書く際には「チケット駆動開発」以外の名前を検討するべく提案しました。

しかし、あきぴーさんの答えは明確で「チケット駆動開発」は譲れないとのこと。当時は、しぶしぶながら承諾しましたが、この理由は、のちに私がチケット駆動開発を実践してみて、ようやく分かたのでした。それは

  チケットがプロジェクトをテンポ良く推進してくれる

ということです。本の中では「リズム」と言う表現をしていますが、チケット駆動開発を実践していると、

 朝:チケット一覧を見て、作業計画を立てる
 昼:チケットの作業を順にこなしていく
 夕:チケットの進捗を登録する(完了チケットのクローズ)

という、開発パターンに体がなじんで、プロジェクトがリズミカルに進んでいきます。これは、体験してみないと分からない感覚でした(もし、チケット駆動開発を実践しているのに感じられないなら、備忘録のような細かなチケットをもっと発行してみてください)。

この「リズム」を感じる個人のプロセスは、チケット駆動開発のアジリティとも関係する大切なものです。ぜひ、チケット駆動開発を実践して体験してみてください。
(引用終了)

一方、そういうリズムが感じられないチケット管理システムは、単なる強制ツールに過ぎない。
タイムボックスという概念のないRedmineは、運用していてもたぶん楽しくないだろう。

上記の改善チケットが生まれる背後には、Redmineの利用シーンがソフトウェア開発以外にも広がっている事実が世界中で発生していることを示唆していると思う。
ソフトウェア開発以外で、そういうリズムが感じられるRedmineの利用事例も集めてみたいと思う。

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2018/09/25

Redmineのチケット駆動開発では、チケットに複数の意味を持たせて運用した方が上手く回る

Redmineのチケット駆動開発の面白さは、最初は課題チケットでしかなかったのに、いつの間にか作業チケットに変わった、というように、チケットにストックとフローの二重性を持たせて、チケットに複数の意味を持たせている点にあると思う。
以下、ラフなメモ書き。

【参考】
Redmineによるチケット駆動開発はストック型プロセスとフロー型プロセスの二面性を持つ: プログラマの思索

ストック型チケットは記憶媒体、フロー型チケットは流通媒体: プログラマの思索

チケット管理システムは作業の構成管理と同じ: プログラマの思索

【1】以前、下記のツイートがあった。
最初はRedmineでチケット管理して上手く回っていたのに、ガントチャートで厳しく管理し始めたら、内容が空っぽのチケットが大量発生して、チケット駆動でなくなった、というアンチパターン。

【1-1】
akipiiさんのツイート: "ガントチャートはもう時代遅れなのかな?RT @kabukawa: Redmineはチケットからガントチャートが自動で作られて便利なんだけど、ガントチャートを目的に導入すると、Excelより入力が面倒で使わなくなるか、設計とか実装ってタイトルの中身が空のチケットか沢山できて、時々脱力する。"

門屋浩文@redmineeva☀️さんのツイート: "個人的には品質状態(中身)が見えないガントチャートは時代遅れだと思いますよ ごまかせるもの… "

あさこ@センチちうさんのツイート: "ガントはあくまでも、参照かなー。 誰がなんのために見るか、使うかを区別しないと手段が目的になってしまう。 時代遅れとかではなく、手段の違いだと思います。 ガントで見ることができるものをちゃんと区別していないと、ごまかしとかが生まれてくる。見るべきものを適切なもので。… https://t.co/aw4zR2QAQw"

門屋浩文@redmineeva☀️さんのツイート: "目的を理解して使ってる人 ほとんど見たことないよ(疲れていてネガティブです) うーん、見たことあるかなあ? 俺はWBS辞書 つまりチケット一覧をソートして見る派なので 期間にかかる工数も成果物の精度も見ないで何がわかるのかわからないから パッとみで安心したって意味ないもの… https://t.co/AAWOZvyaXo"

昌。さんのツイート: "まどさんがネガティブ!いかんですな。確かにぱっと見安心する使い方してる人たちいますけども。 私は最アジャイルさんのLycheeのおかげでRedmaineにおけるスケジュール見える化はプロセスわからない派にも使えるかもと思うことができましたさ。… https://t.co/4uE4LNBrDL"

門屋浩文@redmineeva☀️さんのツイート: "ネガティブ続きですが、、、ガントチャートが問題の早期発見や解決につながってないんじゃないかなと感じてるから時代遅れと言った 把握してる人に責任押し付けたって誰も幸せにならんから ガントチャートのみ見て改善につなげられる凄腕なら別だが 時系列で5つ並べてみたら気が付けるかなあ俺… https://t.co/fPxjDRBRLu"

あさこ@センチちうさんのツイート: "ガントだけだと、早期発見なんてほぼできないよね。その目的で使うならば間違いなく、「それじゃないっすよ」と答えるかなー。 ガントの強みってなんだろうねー。 タスク同士の流れとか、いつまでに何が終わるのか、どのくらい終わってるのかを見るだけのツールとして今は使っているかも。… https://t.co/xSecapQWwY"

昌。さんのツイート: "ガントに限ったことではありませんが、ツールに対してこれダメ!ってなる人は弊社の場合は大体が目的見失ってるかツールに夢見てるひとですかね。あなたが使ったようにしか使えませんよー、ってなる。… "

やっさん🍶さんのツイート: "管理者より担当者視点だと (関連あれば)チケットを前後で関連付けちゃうので、前後の関係とか、並列度とかを見るくらいですね。ガントチャートの利用って。… "

akipiiさんのツイート: "ガントチャートはメーカーの製造工程や発注作業の管理に向いていて、ソフトウェア開発のように、作業が不明確で、担当者がコロコロ変わり、管理単位が1日未満で粒度が小さい場合は向いてない。所詮、ガントチャートはマネージャがプロジェクト管理で使うビューの一つに過ぎないと思う。… https://t.co/wc6TLz0MKc"

【1-2】akipiiさんのツイート: "知りたい。RT @g_maeda: Redmineのガントチャート、実は社内では全く使ってない。ガントチャート機能を使ってる組織ってどのくらいの割合なんだろう。"

あさこ@センチちうさんのツイート: "うちは、お偉いさんたちが、プロジェクトのMilestoneとガントチャート、リスク管理表と合わせて見るということをしてくれています。 Milestoneに対してどうか、間に合うか、作業的にリスクがあるかという観点で使ってますね。 ガントチャート一本で何かを見るということは難しい…… https://t.co/uuNqP8gYWb"

あさこ@センチちうさんのツイート: "多分、そのリソースやスケジュール確認するのも、目的が合って、そこにたどり着くまでの一つのプロセスになってますよね、ガントチャート。 なので、みたい観点もある、って感じですかね?… "

昌。さんのツイート: "です。>みたい観点 個人的にしっかりプロセスてか目的に沿ってチケット運用してる限りタブ切り替えるだけで自分やメンバーのタスクが見える化されてるから便利〜なので、とりあえず朝イチとか進捗確認時に眺めたり確認したりな感じです。… https://t.co/pcMefEEx29"

【1-3】akipiiさんのツイート: "第3回 Lychee Redmineユーザ会 - connpass https://t.co/5O2rOzCMxx 「Redmine + Lychee導入のアンチパターン」の講演は、チケット管理が回っていたのに、Lycheeガントチャートを使いだしたら、空っぽのチケットが増えてチケット駆動でなくなった、というアンチパターンだろうか?笑"

【1-4】akipiiさんのツイート: "読み返したら、当初の目的が忘れられて、手段が目的化してしまった、という症状に思えてきました。チケット管理がうまく回っていたのに、ガントチャートの監視を厳しくしたら、チケットの中身よりチケットの進捗率が重要になって、チケットが忘れ去られた、みたいなイメージ。… https://t.co/u1P1tcsDZB"

りょうまさんのツイート: "そうですね。私はガントチャートは進捗の俯瞰とインデックスだと捉えてるので、その奥に詳細があるのが当たり前だと思い込んでいました。… "

昌。さんのツイート: "ひとは簡単に目的と手段が逆転しがちなので気をつけねばいけませんね。いつも、目的はなんだ?と自分にも問いかけるようにしてます。… "

【1-5】その真因は、本来のチケットは、プロジェクトで発生する変更要求、課題、作業、障害など、プロジェクトで管理すべき対象全てが起票されるはずなのに、進捗管理だけの側面だけ重視されてしまい、チケットの2重性がなくなって、スカスカの空っぽのチケットになってしまった、ということだと思う。

つまり、本来のチケットは、課題の検討履歴、変更要求の作業履歴というストックの側面を持ち、かつ、チケットの納期や作業進捗も合わせて管理できると言うフローの側面も持ち、2重性があったのに、担当者の作業進捗だけ気にするようになってしまい、フローの側面だけ残り、ストックの側面がなくなってしまった、というアンチパターンが発生したわけだ。

【2】以前、ISO9001のQMSの運用の現場を見た時、変更要求や変更管理に関するExcelの作業依頼書と、設計書やリリース手順書などのExcelドキュメントの2種類のExcel帳票が管理されていた。
その運用は非常に煩雑で、最新版のドキュメントが連携されなかったり、リリース漏れが発生したり、非常に手間がかかっていた。
今どき、Excel帳票で管理する現場はありえないと思うが、古い製造業ほど、Excel帳票がはびこっている。

チケット管理システムは作業の構成管理と同じ: プログラマの思索

その原因も上記と同じ。
つまり、ISO9001で実現する時、Redmineでチケット管理せず、Excel帳票で管理する場合、作業依頼書という変更管理に関するフローの側面と、設計書やリリース手順書などの構成管理対象になるストックの側面は、2つのExcel帳票に必ず分かれる。
そして、その2種類のExcel帳票を常に最新化しながら、申請承認フローに沿って厳密に管理せねばならない。

【3】では、なぜ、Excel帳票の運用は必ず失敗するのか?

【3-1】なぜなら、昨今のように経営環境がすぐに大きく変化する場合、Excel帳票で逐一管理する運用は、その変化についていけないからだ。
変更管理の運用と構成管理の運用はシステム開発ではとても重要だが、2種類のExcel帳票で管理するのは煩雑すぎて、現実として運用できないだろう。

結局、Redmineのようなチケット管理ツールで、フローの側面であるワークフロー管理と、構成管理の側面であるソース管理連携機能の双方を実現しなければ、経営環境の変化のスピードにシステム開発そのものが付いていけいないだろう。

例えば、最初は課題チケットで起票したが、課題に対して複数の代替案を出して検討し、一つの解決案を決定した履歴を残す。
さらに、その対策の作業状況も履歴として残し、課題が解決されるまで、チケットに全ての情報が残す。
すると、そのチケットのステータスが変わるたびに、裏では、その時々の意思決定の状況が管理され、マネージャによる承認プロセスを経て、システムに反映されてリリースされていく。

例えば、最初は顧客からの変更要求の仕様変更チケットで起票したが、その変更要求の発端を記録しておく。
また、チームでそのアーキテクチャや実現方法を検討した経緯を記録しておく。
すると、そのチケットのステータスが変わるたびに、裏では、担当者の作業状態が管理され、マネージャや利害関係者の承認プロセスを経て、システムに反映されてリリースされていく。

つまり、当初は課題チケットや変更要求チケットだったのに、チケットが更新されるたびに、作業チケットの意味合いに変わり、チケットが進捗管理対象になる。
さらに、チケットが更新されるたびに、変更管理の承認プロセスの意味も込められて、チケットが変更管理対象にもなる。

すなわち、チケットはストックとフローという2重性の性質が一つの実体として実現されている。
チケット管理では、ストックとフローという2重性の性質を、マネージャやメンバーが深く意識しなくても運用できるような仕組みを提供しているわけだ。

【3-2】本来あるべき姿のチケット管理では、チケットに変更管理や進捗管理というフローの側面と、成果物の構成管理や課題や作業の履歴管理というストックの側面を故意に持たせることで、スムーズに運用させる。

一方、Excel帳票でそれらを管理しようとすると、フローの側面のExcel帳票と、ストックの側面のExcel帳票の2種類に必ず分かれてしまう。
なぜなら、ステータスだけ管理したいExcel帳票と、リリース対象の成果物として厳格に構成管理したいExcel帳票は、管理方法が大きく異なるので、具体的な実体として分けざるを得ないからだ。

すなわち、Redmineのチケット駆動開発は、2種類のExcel帳票の具体的な実体が1つのチケットに合体されている。
そういう背景を、チケット駆動で運用している人は、意識しているだろうか?

【3-3】Redmineでのチケット駆動開発では、メンバーはストックの側面のチケット管理を意識しているが、その背後では、変更に関する申請承認という変更管理、そして、進捗の作業状況の把握という進捗管理、というフローの側面も裏で持たせている。

2種類のExcel帳票で分けて二重管理している運用が、チケット管理では、チケットという1つの実体で管理できるので、非常に運用しやすくなる。

よって、Redmineのチケット駆動開発ではチケットに複数の意味を持たせて運用した方が上手く回る、と僕は思う。

【4】僕の経験上、メンバーはストックの面だけ意識してもらえばよく、フローの側面はそんなに気にしない方が、チケット管理は上手く回ると思う。
もちろん、変更管理や進捗管理は重要だが、その意識が強すぎると、チケットのライフサイクルが長くなり、チケット駆動のメリットが薄れるから。

チケットに対するフローの側面を意識し始めると、ストックの側面を忘れてしまう。
チケットのストックの側面こそが重要なのに、その部分が軽視された運用になってしまうのだ。
ガントチャート重視のチケット駆動開発が、空っぽのチケットを大量発生させるアンチパターンはまさにそれだ。

一方、ストックの側面ばかり強調すると、チケット入力の運用のコストが上がってしまう。
チケットは手軽に起票して、記録して欲しいのに。
誰も更新しなくなるRedmineは、ゴミ箱と同じ。

だから、チケット管理の運用では、フローの側面を強調しすぎると空っぽのチケットが増えて破綻するし、ストックの側面を強調しすぎると、誰もチケットに起票しなくなって破綻する。

チケットの2重性という奇妙な性質を活かすには、そのバランスが重要だ。
フローの側面だけ、ストックの側面だけ、という運用では、チケット駆動のあるべき姿を実現できないし、チケット駆動の効果が得られない。

そのバランスを維持するための運用ノウハウは、実は数多くの現場で暗黙知となっていると思うので、収集してみたいと思っている。

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2018/02/21

Redmineのアンチパターンは2種類に区別できるのではないか

以前、Twitterで、日付カスタムフィールドに関するRedmineのアンチパターンが議論されていた。
その議論を読みながら、Redmineのアンチパターンには、プロジェクト管理の要件のブレかフィットギャップ分析の甘さの2種類に区別されるのではないか、と考えた。
ラフなメモ書き。

【問題の発端】
nekosanzさんのツイート: "難問。1つのプロジェクトではなく、1つのチケットにマイルストーンがほしい。こんなこと言われたの初めてだ"

門屋 浩文さんのツイート: "チケット割るか説明に書く!… "

nekosanzさんのツイート: "結論が日付カスタムフィールドを10個ぐらい追加してほしいという炎上物件… "

【問題の真因を突いている議論】
neta@筋肉 筋肉???さんのツイート: "Redmine の日付カスタムフィールドはあかん。ウチも『期日』という名称が気に入らなかったらしく、『希望納期』という残念なカスタムフィールドを作ってしまった。ガントには出ねーわ、リマインダーは効かないはマイッタマイッタ。今は反省している… https://t.co/MSqH2RmwwQ"

門屋 浩文さんのツイート: "日付のカスタムフィールドはあまり良くない 標準のガント使わなくなったのが実績日が出てこないからという理由なので… "

【アンチパターンに関する感想】
akipiiさんのツイート: "久しぶりにRedmine のアンチパターンを集めたいですなぁ笑… "

nekosanzさんのツイート: "みなさんおっしゃる通り。コミュニケーションツール不在の会社にRedmine 導入するとアンチパターンの温床になりえますね。… "

akipiiさんのツイート: "アンチパターンの種類にも、プロジェクト管理の要件を詰めきれてないことと、Redmine の機能を理解しておらずフィットギャップ分析が甘いこと、があるから区別したいな。… "

【1】チケットにマイルストーンが欲しい、という要望を元に、Redmineに日付カスタムフィールドを10個も追加してしまった、という事例。

おそらく、障害管理票、課題管理票のような類の帳票をチケット化した時、数多くの異なる日付を入力する必要になったのでは、と勝手に推測する。

しかし、上記の指摘の通り、Redmineチケットの「期日」を使わなくなると、ガントチャートに表示されないし、リマインダーのメール通知機能も使えなくなる。
よって、本来は、チームの要望にある「日付」の概念をRedmineの「期日」に合うように修正すべきだったのだろう。
あるいは、ja.ymlにある「期日」の文言をチームの組織文化に合った文言、たとえば「納期日」などへ修正しても良かっただろう。

【2】そういう話をふりかえると、Redmineのアンチパターンには、2つの観点で綺麗に分類できるのではないか、と思う。

【2-1】一つは、プロジェクト管理や開発プロセスの本来の設計思想に関する理解が浅いために、プロジェクト管理の要件を詰め切れていないこと。

よくある例は、WBSは工程単位に作るべきなのか、機能単位に作るべきなのか、どちらがいいのですか、という質問が相当するだろう。
この質問に関しては、下記の記事で明確に回答が述べられている。

WBSはプロジェクト組織を規定する : タイム・コンサルタントの日誌から

WBSはコスト見積の基準を規定する : タイム・コンサルタントの日誌から

WBSの作り方はプロジェクト型組織の構造を決めるという考え方はRedmineチケット管理にも通じる: プログラマの思索

また、「チケット無しの作業不可」の運用ルールの理解が浅いために、作業履歴やレビュー履歴をチケットに残してナレッジを蓄積し、最終的にはプロセス資産になる、という思想まで考えが及ばない、という話もあるだろう。
その他にも、チケットの棚卸し、トレーサビリティなどの話も同じ論点ではないか、と思う。

つまり、Redmineのようなチケット管理ツールとは無関係な観点で、プロジェクト管理や開発プロセスの理解が甘いために、RedmineやJiraであろうが、どのチケット管理ツールも使いこなせていない、という結果になるのだろう。

すなわち、この観点のアンチパターンは、ツールとは無関係な一般論に近いレベルまで昇華できるだろう、と思う。

【2-2】もう一つは、チームの開発プロセスの要件とRedmineの機能について、フィットギャップ分析が甘いこと。
これは、今回の日付カスタムフィールドの話に相当するだろう。

他に、親子チケットの作り方、ロードマップの使い方などもあげられるのではないか。

【事前公開】【第16回Redmine大阪】RedmineのFAQとアンチパターン~親子チケットの功罪: プログラマの思索

Redmineの親子チケットの功罪: プログラマの思索

最近よく聞くRedmineのFAQ~Excel添付のチケットから野良Redmineまで: プログラマの思索

最近なら、デブサミ2018のRedmine利用事例の講演でも、アンチパターンに関する話があった。
その中で、@g_maedaさんの下記の話は、Redmineにおけるトラッカーを使いこなせていないアンチパターンがある事実を示唆している。

MAEDA, Goさんのツイート: "最近は、トラッカーの追加とは入力フォームを設計して追加することだと説明するようにしています。… "

つまり、Redmineに埋め込まれた本来のチケット管理の機能要件を理解できていないために、Redmineの優れた機能を発揮できない結果に陥る、という結果があるだろう。

すなわち、この観点のアンチパターンは、Redmineの設計思想とユーザが利用したい要件に関して、Redmineのフィットギャップ分析が甘い点に原因があるだろう、と思う。

【3】では、Redmineのアンチパターンを「プロジェクト管理や開発プロセスの一般論」と「Redmineのフィットギャップ分析」で分類したら、どんな面白い内容が出てくるだろうか?

【3-1】まず、僕は、「プロジェクト管理や開発プロセスの一般論」のアンチパターンは、Redmineが機能豊富になるにつれて、最終的にはどんどん難易度が高くなるのではないか、と思う。
一般論の話は、実際にチケット管理して経験して、失敗したり、成功してみたら、すぐに理解できて解決できる。

よって、Redmineに上手く当てはまれば解決できるアンチパターンは、Redmineが誕生して10年経った今、知見やノウハウとして、普通の経験者は理解できているだろう。
そして、じきに、本来のユーザ利用要件をRedmineに当てはめられなくなった、というレベルまでたどり着いて、改めて考えなくてはならない、という方向に落ち着くだろう。

つまり、一般論の話で解決できないアンチパターンは、ソフトウェア開発やソフトウェア工学に関する本質的な問題まで辿り着くのではないか、と思う。

たとえば、チケットの粒度に関する議論は、ソフトウェア工学における「ソフトウェアの本質的な複雑性」に由来するがゆえに、そう簡単に解決できる話ではない、と思っている。

チケット駆動の罠~複雑さはチケットの粒度に関連している: プログラマの思索

【3-2】一方、「Redmineのフィットギャップ分析」のアンチパターンでは、Redmineの標準機能で解決できる事例はどんどん公開されてしまい、最終的には、Redmineをカスタマイズすることでしか解決できないアンチパターンが多数出てくるだろう、と思う。

たとえば、最近よく聞くRedmineのFAQ~Excel添付のチケットから野良Redmineまで: プログラマの思索でもあげたが、ロードマップ画面におけるチケットの並び順をドラッグ・アンド・ドロップで制御する機能パッチは、アジャイル開発におけるプロダクトバックログ管理に相当する機能なのに、未だに実現されていない。
つまり、先進的なアジャイル開発のプラクティスをRedmineで運用したい、と思っても、Redmineの標準機能では不足しているのだ。

他に、MSProjectみたいにRedmineのガントチャートを使いたい、とか、色んな要望が出てくるだろう。

つまり、「Redmineのフィットギャップ分析」のアンチパターンを完全に解決するには、Redmineにプラグインを導入したり、Redmineそのものをカスタマイズする、という方向性が必要になる事例が数多く残ってくるのではないか、と思う。

【4】個人的には、Redmineのアンチパターンを上記の2種類の観点で区別した時に、下記のテーマがあると思う。

(1)既によく知られているアンチパターンは、上記2種類のどちらに分類されるか?

(2)未解決のアンチパターンの原因は、上記の考え方で合っているか?
そして、解決の方向性も、上記の考え方で進められるか?

この辺りも色々考えてみたい。

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2018/02/04

第18回Redmine大阪の感想 #RedmineOsaka

第18回Redmine大阪の感想をメモ。
疲れているので、ラフなメモ書き。
書きかけなので、また後で書く。

【参考】
第66回 SEA関西プロセス分科会&第18回 Redmine大阪 - connpass

2018/2/3 第66回 SEA関西プロセス分科会&第18回 Redmine大阪 - Togetter

第18回Redmine大阪のまとめ | MadosanPlace 新しい風をプラス!

【1】気象庁のRedmine利用事例の話は、本当に面白かった。
JAXAのRedmine運用とは、また別の観点の思想を持って運用されている。

第65回 SEA関西プロセス分科会&RxTStudy #15 「チケット管理システムによるプロセス支援と今後の課題」の感想: プログラマの思索

第13回東京Redmine勉強会の感想~『Redmineの今と未来』 #redmineT: プログラマの思索

気象庁内のシステムには、天気の予測シミュレーション、PM2.5やら色んな気象データのデータ収集と分析、シミュレーションなどがある。
それらのシステムは、全て内製化されている。
つまり、気象庁の研究者がプログラマとなり、実際に開発している。
この点は、JAXAなど他の官公庁とは全く違う。

だから、気象庁では、数値予報官という役職だけでなく、「プログラマ」という名前の役職も公式に存在する。
この点も他と大きく異なるのだろう。

【1-1】気象庁内では、Fortran、シェル、Rubyが一般的なプログラミング言語。
数値予測などの科学計算は過去の開発資産があるので、Fortranが使われている。
一方、仮想サーバー構築、バッチ処理、インフラ構築などは、シェルとRubyがよく使われている。

【1-2】気象庁では、部署もあるが、開発はシステムごとに、各部署を横断してプログラマや研究者が集まって担当する。
そのシステムに携わる集団を開発コミュニティと呼ぶらしい。
僕の理解では、マトリクス型組織のように思えた。
つまり、研究者やプログラマは部署に所属するが、天気予報、シミュレーション、共通基盤などの各システムの開発に携わるので、クロスファンクショナルなチーム構成になる。

但し、プログラマはどこか一つのコミュニティに属する運用になっているので、複数のコミュニティに所属することはほとんどない。
つまり、各開発コミュニティは縦割り組織に似たような雰囲気になっているみたい。

【1-3】最近は、欧米の気象庁ではPythonを使って数値予測プログラムを書く事例が多くなってきたので、彼らから、なぜまだFortranを使っているの、Pythonなら他言語のライブラリや資産も簡単に呼び出して使えるので、Pythonがいいよ、と言われているため、Pythonをこっそり試し始めている、とのこと。

この辺りの話を聞くと、海外の研究動向にも追随しながら、最先端の技術を導入しようという雰囲気が既にあるのだろう。

【2】気象庁では、各開発コミュニティごとに「あえて」Redmineインスタンスを複数個立ち上げた意図

バージョン管理は、2000年代からCVS、Subversion、Gitへ移行してきた。
2008年頃から、各コミュニティが独自にTracやRedmineを使い始めた。
原さんが海外の動向を踏まえて、各開発コミュニティがバラバラな開発基盤を持つのではなく、共通の開発基盤で運用すべきだ、と提案して、2014年頃から、RedmineとSubversion、Gitを共通の開発基盤として各コミュニティに提供する運用になったらしい。

その時、1台の物理サーバーに1個のRedmineインスタンスで運用する案も考えられたが、一つのRedmineの運用ルールに縛ることを目的とすると、各開発コミュニティから反発が起きるかもしれないことと、各開発コミュニティの組織文化を尊重することも考慮して、複数個のRedmineインスタンスを各開発コミュニティごとに立ち上げることになったらしい。

【3】2段階コードレビューの意図

【3-0】Redmineを導入した動機

そもそも、RedmineやSVNを開発基盤として導入しようという契機になったのは、コードレビューをしっかりやるべきだ、という考え方が、原さんだけでなく、各開発コミュニティでもそのような気運が盛り上がっていたから。

たとえば、天気予報の数値予測シミュレーションのようなプログラム開発では、理論物理や流体力学など科学理論から導かれる機能要件から、それに基づくプログラム実装が行われる。
しかし、かつてはバージョン管理すらなかった時代では、なぜそのような機能が実装されたのか、なぜそんなソースコードになったのか、記録が残っていない。
しかも、科学理論の発展やソフト・ハードの進化に伴うプログラム修正の履歴やその変更理由も残されていない。
だから、システムのリリース後に障害が発生して、トラブルが起きることがあったから。

【3-1】2段階コードレビューの意図

Redmineではコードレビューのプロセスはワークフローの一部として運用されている。

興味深い点は、気象庁のコードレビューでは、2段階レビューが踏まれていること。
まず、サイエンティフィック・レビューでは、科学者の観点で、数値シミュレーションが物理法則や物理の理論に基いた要件でコードが実装されているか、レビューされる。
おそらく、研究者同士の議論に近い雰囲気なのかもしれない。

次に、ソースコードがプログラミングの観点できちんと書かれているか、という立場でコードレビューされる。
Fortranのコーディング規則に従っているか、エラー処理、とか、この部分は我々のコードレビューと同じだろう。
また、物理法則の要件に従って実装されたプログラムを、実際に膨大な気象データに基いてシミュレーションするテストも行う。
このテストには、半日で終わることもあれば、数週間かかることもあるらしい。

たとえば、そこで性能が出なかったりすることが分かれば、その要件の実装はソフトウェア的に実現可能性が低いので、別の代替案を考える、などのフィードバックがコードレビューで行われる。

つまり、単なるコーディング規約のチェックだけでなく、たとえば性能要件を満たすかテストしてみた結果をフィードバックする、などの作業も行われている。

この辺りは、アーキテクチャのフィージビリティ・スタディ、つまり、アーキテクチャ実装のコスト・品質・納期のトレードオフを評価しているのと同じように思える。

これら2段階レビューは、既に欧米の気象庁では行われているので、日本でもやるべきだ、という提案があり、徐々に浸透しているらしい。
そういう内容を聞くと、Redmineチケットにコードレビューの結果を記録し蓄積していくことは非常に有意義な作業であることが理解できる。

【3-2】そして、git-flowによる並行開発とコードレビューが組み合わされて、上手く運用されるようになっているらしい。
つまり、ある要件を開発する場合、trunkからブランチを派生し、そのブランチ上で修正して、コードレビューが完了になれば、trunkにマージされる。
そのブランチはRedmineチケットと対応付けられて、Redmineチケットに要件や仕様、コードレビューの結果などが全て記録される。

【3-3】気象庁のRedmineでは、チケットのカスタムフィールドは使わないし、複雑なワークフローも設定されていないし、プラグインもほぼない。
Redmineのチケットに、コードレビューの指摘、結果、対応の記録を残すことに注力している。
そのおかげで、海外派遣で2年間、気象庁から離れた研究者も、帰国した後、Redmineのチケットを検索するだけで、すぐにプログラム開発の仕事に復帰できた、と言っていたらしい。

つまり、気象庁のRedmineは、進捗管理用のRedmineではなく、ナレッジ資産の為のRedmineなのだ。

【4】複数個のRedmineインスタンスで運用されるデメリットは、原さんによれば特に感じていない、と言われていた。
もし、他コミュニティのRedmineを参照したい場合、RedmineにはRSS機能があるので、RSSをフィードすれば、リアルタイムにチケット更新の状況を把握できる。

【4-1】また、Redmineという開発基盤が普及した後、Redmineの副次効果がいくつかあったらしい。
たとえば、あるコミュニティで、コードレビューはプログラム実装後に行うのではなく、プログラム実装前に関係者が集まって事前に内容を協議する運用を始めた所、他コミュニティでも、その運用はもっともだ、という意見があり、他コミュニティにも徐々に反映されたらしい。

つまり、あるコミュニティのRedmineのベストプラクティスが他コミュニティにも自然に横展開された、という事実を示唆している。

また、気象庁がいくら先進的な官公庁であっても、やはり役所なので縦割り組織の雰囲気がある部分はある。
しかし、Redmineを利用することで、コミュニティ内では、チケット経由のやり取りによって、研究者の知見やソース修正の履歴が記録されて、メンバー間の情報共有がスムーズになったらしい。

【4-2】さらに、データ処理など共通の処理を行う基盤担当のコミュニティがあり、そのコミュニティは気象庁の各コミュニティと関係するが、そのコミュニティのメンバーは、各コミュニティのRedmineにログインできる。
すると、各コミュニティでRedmineやコードレビューの運用ルールが微妙に違うので、同じように運用したい、という声が上がっているらしい。

つまり、現状はあえてコミュニティ単位の複数Redmineインスタンスで運用しているけれど、現場から、ボトムアップでRedmineの標準化を図るべきだ、という声が上がっているわけだ。
将来は分からないけれど、いつか、単一の標準Redmineにサーバー統合される可能性があるかもしれない。

【4-3】この点に関して、参加者からは、Redmineではトラッカーやカスタムフィールドがグローバル変数のような性質のために、使いづらくなっている。
Redmineにも、サイトのような機能を持たせて、各プロジェクトごとのトラッカーやワークフローを定義できるようにすれば、一つのRedmineインスタンスで、各プロジェクトごとにトラッカーやワークフローの自由裁量の権限を与えて運用できるのではないか、という指摘があった。
この意見は全くその通り。

以前も、東京Redmineでも似たような議論があった。

Redmineのワークフロー設定を拡張する機能提案~Redmineは汎用的なBPMツールになりうるか: プログラマの思索

【4】個人的には、Redmineは単一インスタンスの運用だけでなく、複数インスタンスの運用もベストプラクティスの一つになりうる、という発見があって、改めて深く考えさせられた。
この点はまたまとめる。

akipiiさんのツイート: "#RedmineOsaka #seakansai 気象庁の事例ではRedmineをナレッジ基盤として使う運用を目的としたら、色んな副次的効果も出てきた。単一の標準Redmineがベストの先入観があったけど、Redmine の複数インスタンスでも成功事例があるのは改めて衝撃を受けた。奥が深いね。"

Redmineインスタンスとプロセスの関係~Redmineは組織に従うのか、Redmineに合ったチームを作るべきか: プログラマの思索

【追記】
今回のRedmine大阪で、気象庁における開発管理の取り組みの公開資料に基いて、Redmineのチケット管理やGitによるブランチ管理やコードレビューについて数多く質問したのだが、「テストハーネスを用いたテスト自動化」の内容は聞き漏らしてしまった。
おそらく、Fortranプログラムをシェルからバッチで起動して、入力データと出力データを差分比較するようなテストを自動化する仕組みを取り入れていると思われる。
この部分のノウハウも聞きたかった。

気象庁における開発管理の取り組みの公開資料のP.52で下記の引用がある。

(引用開始)
asuca については、トランクへの変更がなかった場合も含めて、テストハーネスと呼ばれる仕組みを毎日自動で実行している。
これは
・ 理想実験
・ 石田ほか (2014) で述べられている、2 次元定常山岳波、周期境界条件における重力波、暖気塊のテスト、重力流、St-MIP
・ 静止大気実験
・ 2 次元スカラー移流
・ 3 次元モデル 3 による狭領域実データ実験
・ 局地解析
・ 接線形モデルチェック
・ 随伴モデルチェック
・ 局地予報
・ メソ予報
といった様々なケースについての実験 4 が、最新のトランクを用いて行われる。
入力データは毎日同じものを用いるため、入出力システムの変更等、予報結果を本質的に変える変更でない場合には、結果はビットレベルで一致する。
自動実行されたテストハーネスの結果は毎日メールで報告され、結果が前日とビットレベルで合わない場合にはそのようなメッセージが付加され、開発者が覚知することができる。
このため、トランクへのマージを行う改変については、テストの段階で開発者が自らテストハーネスを実行し、その結果についてもチケットに記録する。
また、変更の前後で結果が一致しない場合には、その理由や差の妥当性(分布図で見た場合の評価等)も含めて、記録を行う。
(引用終了)

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2017/12/23

仕様書にもExcel脱却が求められている

現代は、タスク管理や障害管理だけでなく、仕様書にもExcel脱却が求められている記事があったのでメモ。
ラフなメモ書き。

【参考1】
エクセルで手順書を作るのはきっとやめた方がいい - Qiita

(引用開始)
ある製品のインストール手順書を作ることになり、参考資料として過去の案件で作ったものをもらったのだが、それはエクセルファイルだった。
どういうものだったかを端的に述べると以下の通り。

目次がない
シート名に番号はついていない
各シートにも番号の記載はない
各シートの中身はスクリーンショットの羅列
スクリーンショットについての説明がほぼない
間違った手順のスクリーンショットも混ざっている
操作の結果を確認する手順が漏れているケースがある

この時点で大分げんなりするが、具体的に辛い点をあげる。

1. 全体像が掴めない
2. 順番に確信が持てない
3. コマンドの内容やインストール先のディレクトリもスクリーンショットに埋まっている
4. インストールがうまくいったかの判断材料がない、それを見つけられない
5. 再利用できない
6. 修正したときに差分がわからない
7. レビューするのが困難
(引用終了)

【1-1】一般に、要件定義書、設計書、テスト仕様書などはExcelで書かれている時がほとんどだ。
しかし、Excelのドキュメントは色んな点で弊害が出てくる。

僕の観点では、Excelファイルは構成管理と相性が悪い、という点が最大の弱点ではないか、とずっと思っている。

まず、GitでExcelを管理してもバイナリファイルは差分が分からないので、履歴管理する効果が薄い。
また、GitHubで管理できないと、コードレビューしにくいし、ユーザからのプルリクエストによるフィードバックも受付できない。
つまり、GitHubがもたらしたソーシャルコーディングという手法を適用できず、アジャイルにドキュメントを修正しにくい。

次に、Excelドキュメントは再利用しにくい。
罫線があったり、画像があったり、レイアウトが特殊だったりすると、修正するだけでかなりの手間がかかる。
特に、シートや節を1個追加すると、インデックスや目次が変わってしまうが、じきに誰も保守しなくなる。
すると、Excel設計書の全体イメージが把握できなくなり、ブラックボックスのような仕様書が残るだけ。

結局、共有ファイルサーバーに、いつ修正されたか分からない状態のExcelドキュメントがたくさん散在することになる。

【参考2】
Atom と PlantUML で快適シーケンス図駆動開発ライフ | Developers.IO

(引用開始)
「認識合わせ」という名目でホワイトボードに図を書いて会話することがよくあります。共通言語で会話してあいまいなところを少なくしたら、マネージャーも安心感がありますし、プログラマも自分がやるべきことに集中できますね。

…3日経ちました。あのとき描かれていたホワイトボードの図のとおりに、実装することになりました。認識の齟齬をなくしてくれた貴重な図です。写真に撮りました。どこに保存してたっけ。やっぱり変更したくなったらどうしましょう。またホワイトボードに書き起こす?DRYじゃないですねえ。

そこで、UML図 が登場します。表現したい図を電子データで作成、保存できて、あとで見るときも役に立ちますね。が、しかし、UML図はそれはそれでやや手間がかかるところもあります。作図を助けてくれるツールやサービスはたくさんありますが、

描画ツールを使いたくない
差分管理ができないのが辛い
メンテするのがいやだ。どこにあるかわかりづらくなる
というのが私の感想です。
(中略)
テキストで書けると差分管理できるようになる点が良いです。履歴が残ります。GitHubの機能が使えます。つまり、変更に対して レビューをしてもらえ、コメントをもらえます。 描画ツールでやろうとするとレビュー方法に工夫が必要ですし、もらったコメントの管理が大変です。GitHubの仕組みに乗せてしまうことでそのあたりの課題が一気に解決できます。

シーケンス図は強い
UMLには種々の図がありますが、こと設計~開発段階においては シーケンス図 が強力です。どのようなコンポーネントがあって、それらがどうやりとりするかを視覚的に捉えることができるためです。

シーケンス図というとオブジェクトがあって、そのオブジェクトのメソッドを実行すると他のオブジェクトが生成される…といったような図をイメージするかもしれませんが、「コミュニケーションをとりつつ進める設計段階」ではもっと大きな粒度、データベースや、外部APIといった粒度をオブジェクトにします。クラスやメソッドレベルのやりとりはコードで十分表現可能 である一方、コンポーネント間のやりとりは外部仕様として日本語ベースになっている ことが多く、後者はたとえ厳密だとしても可読性が低いです。シーケンス図はそれを補完するのに役立ちます。次の図は「ニュースの一覧を外部から取得してクライアントに返すAPI」のシーケンス図です。
(引用終了)

【2-1】設計書にUMLのシーケンス図を書きたい時がある。
なぜなら、たとえば、詳細設計書で仕様の意図を伝えたい時、オフショア開発チームにコンポーネント間の処理のイメージを伝えたい時があるから。
そんな場合、シーケンス図でラフに描くことには意義がある。

しかし、お絵描きするUMLモデリングツールで出力した画像ファイルを設計書に載せると、仕様変更のたびに修正が発生してしまう。
設計書のメンテナンスという作業に、保守PJではかなりの工数を費やされている場合が多いのではないか。

ここでも、たとえば、UMLのシーケンス図をplantUMLでテキストで残し、GitHubで管理し、設計レビューで使う、という運用が紹介されている。
UMLで描いた設計の絵はテキストファイルで保持できるなら、GitHubに載せることで、プログラミングの時と同じような効果が得られる。

【2-2】下記の記事では、設計書は全てテキストで書き切る、という方法が紹介されている。

AsciiDoc と PlantUML と mermaid.js で素敵なテキストベース仕様書ライフ

設計書そのものもMarkdownやAsciiDocでテキストで保持しておけば、Jenkinsで定期的にビルドして最新版のドキュメントを出力する、という手法も採用できる。
つまり、設計書もプログラミングと同様に、最近の開発スタイルを適用できるはず。

Redmineに作業内容をチケット起票
→設計書をExcelでなくテキストで作成
→Gitにコミット
→GitHubやGitlabで設計レビュー、再修正してGitにコミット
→Jenkinsで定期的にビルド
→納品時に、タグ付けした版を成果物として納品

「設計書は全てテキストで書き切る」ことにより、設計書も構成管理の配下になり、アジャイル開発の各種プラクティスが適用できるし、その恩恵も受けられる。

また、チケット駆動開発のメリットであるトレーサビリティを設計書の変更管理に利用できるようになる。
そうすれば、システム保守での元々の要件の調査、仕様変更の影響範囲の調査に大いに役立つはず。

【3】ちなみに、Redmineでもmermaidやplantumlのプラグインが提供されている。
RedmineのWikiに、設計概要やノウハウを集約できるので、便利になるはず。

Redmine Mermaid Macro Plugin

Mermaid Macro - Plugins - Redmine

「mermaidプラグインで始める構成図管理」 20171117 redminetokyo13

RedmineでPlantUMLを使う事例: プログラマの思索

Redmine で技術仕様書を書こう | Aiming 開発者ブログ

plantuml - Plugins - Redmine

【4】しかし、仕様書をExcelでなくテキストで全て書いて、ソース管理と同様にGitの構成管理に置くというやり方は、まだ試行錯誤している所だろう。
たくさんの課題がまだ残っているだろうが、いわゆる上流工程でも下流工程と同様に開発プロセスもIT化していくべきだ、という方向性へ進化せざるを得ないと思う。

【追記】
ソフトウェア開発の設計書のExcelテンプレートを公開した記事について、数多くのはてなブックマークが寄せられていた。
ここにも、上記の問題点が背後にあるのだろう。

はてなブックマーク - 無料のシステム開発テンプレート集(Excel版): ある SE のつぶやき

akipiiさんのツイート: "皆苦労してるんだな笑。RT @mandamgame: RedmineのAPI叩いて未完了チケットを表にするExcelください。 / 他154コメント https://t.co/jXdGcJ3iFe “無料のシステム開発テンプレート集(Excel版): ある SE のつぶやき”… https://t.co/MBWCoh8mBQ"

akipiiさんのツイート: "@MadoWindahead @mandamgame いえいえ、Excel設計書のテンプレートなので、PJ毎の設計書が作られるため構成管理すべき対象になります。今の時代は、plantUMLでmarkdown形式でクラス図やシーケンス図で詳細設計書を書いたり、ドキュメントは全てmarkdownで書いた方がGitで管理しやすい、と思います https://t.co/UpnoEEDcbj"

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