2021/05/14

日本人の弱点は忖度しすぎること、理論化できないことではないか

4月末と今夜、平鍋さんがアジャイル開発について語る勉強会を聞いた。
日本人の弱点は忖度しすぎること、理論化できないことではないか、という気づきをラフなメモ書き。

【参考】
今こそ必要な実践知リーダーシップとスクラム - connpass

BPStudy#164?アジャイル開発とスクラムの今を語ろう - connpass

【1】野中先生の肉声を初めて聞いた。
86歳らしいので、平成上皇と同い年らしい。
すごくハキハキした口調で、英語の論文にも慣れているのだろうか、知的バトル、とか、割と英単語が出た。

スクラムを生んだジェフがすごいのは、ベトナム戦争で偵察機の経験があったこと。
その経験をベースに、スクラムを生んだ。
ソフトウェア開発の手法は幾多数多あるが、それを理論化できたのはジェフがフィロソフィーを持っていたから。

野中先生の論文でも、スクラムでも、共感ありきで始まる。
欧米の哲学は、デカルト以来、コギト、我思う故に我あり、から始まるが、そうではなく、共感をベースにした。
だから、上手くいく。

一方、日本人は、元々共感力があるので、スクラムをやるのにもっと共感を重視しようとすると、忖度しすぎてしまう。
忖度するのではなく、もっと知的バトルをすべきだ、と。

僕らの頃は、ジャパン・アズ・ナンバーワンと言われていたが、DXの流れに乗れず、今はその面影もない。
だから、またジャパン・アズ・ナンバーワンを目指してほしい、と。

【2】日本人の弱点は忖度しすぎること、理論化できないことではないか、という考えを思い巡らすと、今まで読んできた本のいろんなフレーズを思い出してくる。

【3】「採用基準」「生産性」はマッキンゼーの元コンサルが、日本人や日本の組織に足りない要素2つを書いている。
それは、日本人には問題解決リーダーシップの能力が足りないこと、問題解決の生産性の意識が低いこと、の2つ。

リーダーシップ経験のない日本人が多すぎるから、評論家ばかりで、実際の問題を泥臭く解決していこうとする能力も意識も低い。
リーダーシップとは、自分の意見を持ち、周囲を巻き込んで、リスクを取って、問題を解決していく。
しかし、リーダーシップを発揮する日本人は、出る杭は叩かれる、ばかりに思われるので、たぶん自然に忖度してしまう。

また、生産性をコストダウンの事ばかり考えすぎる。
日本人が得意なプロセス改善の手法は、コスト低減による付加価値を上げる手法の一つに過ぎない。
生産性=付加価値/コストで考えるならば、コスト低減よりも、付加価値を圧倒的に増やす方がはるかに生産性は上がるはず。
しかし、日本人サラリーマンは斜陽産業でコスト低減ばかり経験しているので、ホワイトカラーが付加価値を上げるために、今までの手法を捨てて、全く新たなアイデアや手法を採用して、リスクを取っていく、という発想も能力もない。

【4】「経済数学の直観的方法 マクロ経済学編」では、世界の経済戦争の重心が、製造業の競争力強化から、世界全体の資金の流れを上手く誘導して流す方向に変わってしまった。
しかし、日本は、製造業があまりにも成功したので、マクロ経済学における動的均衡理論を取り入れる機会を逸してしまった。
そして、世界中の中央銀行がインフレターゲット政策を運用し始めた頃、慌てて、動的均衡理論を学習しようとしたが、従来のケインズ経済学とは異なり、解析力学をベースとした高度な数学理論を使うので、とても学習しづらい。

ちょうど、欧米では、これを学んだ人たちが政治経済の中枢に占めているのに、日本では学習し損なった世代がブランクになり、そのギャップを埋めることが難しい状況らしい。

かつて、日本では、ケインズ理論に従って、政府の公共政策による景気浮揚策は良いことだ、という理解が、割と世間の人たちも認識が共有されていた。
ちょうど、その頃は、日本の製造業が無敵の時代だった。
しかし、コンピュータやITが直近の四半世紀でまたたく間に普及して、ITなしでは生活もビジネスも経済も成り立たなくなった。
経済学の主導権もケインズ理論から動的均衡理論に代わったが、日本は追いつけていない。
さらに、世界中の資金を自国に誘導するように、情報や経済理論を整備して発信していく、というやり方に日本は乗り遅れてしまった。
「ミクロでマクロを制する」という発想は、日本人は弱いらしい。

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2021/05/08

『オブジェクト指向でなぜつくるのか』第3版が出版された

『オブジェクト指向でなぜつくるのか』第3版が出版されたのでメモ。

【参考】
『オブジェクト指向でなぜつくるのか』第3版

オブジェクト指向でなぜつくるのか 第3版|日経の本 日経BP

「オブジェクト指向でなぜつくるのか」は良い本だ: プログラマの思索

「オブジェクト指向でなぜつくるのか」は良い本だ: プログラマの思索では、第2版を改めて読み直してみた。
オブジェクト指向プログラミングがヒープ領域を使っていることから、UMLによる汎用の整理術、XPに至るまでのアジャイル開発、そしてパターン言語まで幅広い。
こういう一大ストーリーでまとめているのはすごいと思う。

僕が思うに、オブジェクト指向の考え方をアジャイル開発、特にスクラムに適用している所が一番興味はある。
たとえば、「More Effective Agile “ソフトウェアリーダー”になるための28の道標」では、「スクラムチームはブラックボックスとして扱うべきだ」という主張が何度も使われている。
つまり、スクラムチームはInputとOutputだけ管理すればよく、プロジェクトマネージャはマイクロマネジメントする必要はないし、マイクロマネジメントすべきでない、という主張が一貫して流れている。
これもオブジェクト指向のカプセル化がわかっていれば、とても腑に落ちる。

More Effective Agileは良い本だ: プログラマの思索

「オブジェクト指向でなぜつくるのか」本はずっと読まれ続けてほしいと思う。

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astah*の因果ループプラグインがいいね

astah*の因果ループプラグインを教えてもらったのでメモ。
使ってみるとなかなか良いです。

【参考】
snytng/inga astah*の因果ループプラグイン

思考力と注意力のトレードオフを因果ループ図で描いてみた: プログラマの思索

因果ループ図を再考する~問題の症状をシステム構造として捉えて解決策を見つける: プログラマの思索

astah*の因果ループプラグインのメリットは、因果ループ図からロジックをリバースしてくれること。
要因Xが増えれば、要因Yが増えるのか、要因Yが減るのか、表示してくれる。
ロジックを見直す時に役立ちそう。

【1】教員希望者が減っているニュースを見て、その背景にあるロジックを書いてみた。

教員の過酷な労働実態相次ぐ投稿でオンライン上の報告会開催 | 教育 | NHKニュース

小学校教員倍率、過去最低2.7倍 質の確保急務: 日本経済新聞

Photo_20210508114201

ニュースでは、下記のロジックが読み取れる。

「教師希望者」が増えれば、「教師の質」が増える: 1 (自己強化=1, バランス=0)
→「教師の質」が増えれば、「モンスターペアレント」が減る: 1 (自己強化=1, バランス=0)
→「モンスターペアレント」が減れば、「教師の作業負荷」が減る: 1 (自己強化=1, バランス=0)
→「教師の作業負荷」が減れば、「教師希望者」が増える: 1 (自己強化=1, バランス=0)

そこで、教師希望者を増やすために、教師増加キャンペーンを実施したわけだが、本当に効果があるのか?
レバレッジポイントはそこなのか?
他の要因を増減させるような施策の方が優先ではないか?

他にも隠れたロジックがないか?
色々考えが思いつく。

astah*の因果ループプラグインの他の機能では、下部欄の因果関係をクリックすると、因果ループ図の線にフォーカスしてくれる。
ただし、Same(+)は実線、Opposite(ー)は破線なので注意。

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2021/05/07

Dockerは仮想スイッチと仮想イメージの両方を持つ

下記の記事で、Dockerは仮想スイッチと仮想イメージの両方を持つと理解した。
自分の気づきをメモ。
間違っていたら後で直す。

【参考】
【連載】世界一わかりみが深いコンテナ & Docker入門 ? その5:Dockerのネットワークってどうなってるの? ? | SIOS Tech. Lab

僕は、DockerとVMの違いが分かってなかった。
VMWareのソフトでVMの仮想NICをいじったり、VMSphereで複数のVMを再起動する、とかしていたけれど、何か腑に落ちなかった。
なるほど、dockerでは、CentOSの2つのVMを構築するだけでなく、仮想スイッチまで作ってくれるわけだ。

# docker run -it -d --name test01 centos:centos7
# docker run -it -d --name test02 centos:centos7

この仮想スイッチは、L3スイッチに似ている。
IPアドレスを持つし、デフォルトゲートウェイも持つ。
そうでなければ、VMから外部ネットワークへ通信できない。

では、なぜDockerは仮想スイッチが必要なのか?
理由は、おそらく、仮想スイッチを経由して、VMや他のNW機器とパケット転送やイーサネットフレーム転送を制御する必要があるから。
イメージ的には、Dockerの仮想スイッチに、PCとコンソールケーブルで接続して、PCから仮想スイッチにログインして、VLANやSTP、OSPFなどを設定できるようにしたいのだろう。
つまり、Dockerの仮想スイッチは、ネットワーク制御の入り口に当たるわけだ。

また、Linuxをいじっている時に、iptables をよくわからずに操作していたが、NAT機能のことだったのね。
すると、Linuxそのものをルータとして機能させていたわけだ。

Dockerが仮想スイッチを操作できるならば、Dockerを動かすOSそのものをNAT機能を持つルータにしてしまえば、Webシステムの冗長化やブルーグリーン・デプロイメントも楽に制御できるはず。
こういう技術がない頃は、手作業でロードバランサーの向き先を変えて、2つのWebサーバーに順に本番モジュールをリリースしていたが、いつも冷や汗をかいていたのを思い出した。

Dockerで仮想スイッチやVMも一括設定できるなら、どの環境にも簡単に移植できるようになるはず。
さらには、クラウドの種類、AWS、Azureに依存しないように構築できるはず。
Infrastructure as codeは、移植性を透明的にする方向に進化しているわけだ。

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リーンスタートアップ系の本のリンク

リーンスタートアップ系の本をリンクしておく。
後で自分が読むために。

【参考】
リーンスタートアップ系の本を読むならこの順番|篠キチ|note

リーンスタートアップのシリーズ本を振り返る (2018). Lean Startup Update! 2018… | by Taka Umada | Medium

リーンスタートアップの本を6冊借りて読んだ。
まだ、読んでピンときていない。
たぶん、自分でWebサービスやSaaSを経営者の観点で運用した経験がないからかもしれない。

リーンスタートアップといえば、リーンキャンパス。
リーンキャンパスも、自分が考えたビジネスモデルを仮説検証する道具として扱うので、そういう経験がなければピンとこないのだろう。
ビジネスが腑に落ちた時にまた読み直す。

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