プレゼンの極意
昨日は母校の大学で会社説明会を開き、今日はストリームライン・モデリング発表会のためリハーサルを行い、プレゼンを2回やったが、どちらも自分としては納得できなかった。
ビジネスマンとしてプレゼン技術は重要だから、テクニックについて改めてまとめておく。
【1】結論から入り、1つのことを違うふうに繰り返す
SDIの佐藤正美さんが解説したプレゼンテーションの技法。
プレゼン資料を作成する時、同じフレーズを延々と繰り返したり、あちこちに内容が発散してしまいがち。
「1つのことを違うふうに繰り返す、というのがプレゼンテーションのルールです」という主張は目から鱗が落ちた。
この記事を読んでから、資料の骨組みはこの考え方を基本にして作るようにしている。
#ちなみに佐藤正美さんは、T字形ERというDOAの大家です。
【2】「分かりやすい表現」の技術
分かりやすいプレゼン資料を書くためには、絵や記号のレイアウトまで気を使う必要がある。
【3】日本語の作文技術
日本語による作文の技術を詳しく解説している。句読点の打ち方や、理解しやすい文を書くための単語の並べ方など、意図を正しく伝えるための技術を説明していて役立つ。
【4】プレゼンテーション・パターンズ ―― 匠に学ぶ,プレゼンの奥義 ――
平鍋さんが解説したプレゼン・パターン。アジャイルプロセスに詳しい平鍋さんらしく、いかにオーディエンスを惹きつけるか、オーディエンスとのコラボレーションを重視している。まだどのパターンも試していないから効用は分からないが納得できるものがある。
【1】はプレゼンの思想の基本。
【2】が分かりやすい表現のための戦略なら、【3】は戦術に相当するだろう。この2つの本はどこかのHPで、プログラマが仕様書を書かざるを得ない時、参考にしたら良いとあげられた本。結構使える。
【4】はプレゼンのテクニック。アジャイル開発プロセスに慣れている人は、システム開発をうまく制御できるだけでなく、プライベートな集団を同様に統率できるとか、プレゼン中に聴衆をアジャイル・チームに変えてしまうとか、マネジメントのテクニックに優れているのかもしれない。
アジャイル開発は、マネジメントの技術として今後も要注意!
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コメント
平鍋さんのプレゼンテーション・パターンズを見て、
「みのもんたパターン」
と呼びたくなったのは私だけでしょうか?(^^;
投稿: guion | 2005/04/04 18:50