日本のIT産業は国際競争力がない
「日本のソフトウェア産業は競争力がない」という記事を読んで、自分がいる日本のIT業界の現実を改めて思い知らされた。
貿易収支をみれば一目瞭然なのだが、「2000年のソフトウェアに関する日本の輸出額はわずかに90億円であり、9189億円もある輸入額の1%弱しかない」。2004年でもそう変わらないだろう。
この事実は、日本のIT産業は海外勢と競争できるだけの財力も体力も知力も欠けていることを示している。
中国やインドから発注されたシステムを日本で開発しているのか?
日本で作ったソフトウェアをアメリカへ輸出しているのか?
いずれも答えはNoで、現状は正反対。
日本から発注されたシステムを主に中国で開発しているのが普通。
アメリカで作られたハードとソフトを日本が輸入しまくっているのが普通。
冷静に考えると、日本のIT業界の将来はやばそう。
青色ダイオード発明者の中村修二さんは「今後の日本が生き残る道は、アメリカのような独創性ではなく、中国やインドのようなコストの安い製造体制でもなく、短期間に試作品を作り上げる所にある」とどこかの本で主張していたが、日本のIT業界にそのような道はまだ残されているのだろうか?
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