ペルソナ/シナリオ法はサービス洗い出しに使える
とある勉強会で「ペルソナ/シナリオ法」を使って、あるビジネスのサービスとユースケースの洗い出しをやってみたら、議論が弾んで面白かった。かなり使えそう感触。
「ペルソナ/シナリオ法」は、ペルソナという仮想ユーザーからシナリオを作ってみるという手法。元々ソフトウェアの「ユーザビリティ」のお話で良く出てくる。例えば、パソコン初心者とか、オペレーターとか、プログラマ等の仮想ユーザからアプリケーションの使い勝手を検証するのに使うらしい。
下記記事が詳しい。
ペルソナを規定するコツは具体的な人をイメージするのがいいらしい。年齢・性別・年収だけでなく、性格まで決めた方が、行動特性が出てくるので、シナリオの信憑性が高まるから。だから、名前まで付けてしまう方がイメージしやすい。
シナリオは、ペルソナがどのように行動するかという物語そのもの。RPGのキャラクターの行動に似ている。
とある勉強会では、3人のペルソナを出してみた。
一人目は27歳の独身男性サラリーマン。このペルソナは世の中にいくらでもいるので簡単。
二人目は45歳の既婚男性の外資系証券部長。マスコミに出てくるイメージそのままに「自分で仕切りたがる」「自信過剰で説教口調が多い」と提案したら、紋切りすぎと皆から突っ込まれた(^^)
三人目は23歳の独身女性で保育園教諭。インターネットに出てくるイメージそのままに「ショッピングが好き」「ファッションにお金をかける」「可愛い物が好き」等と提案したら、あまりにもステレオタイプだと皆から突っ込まれた(^^)
ここまでペルソナの性格が定まると行動にも特徴が出てくるので、あるビジネスサービスを各ペルソナがどこでお金を使うのか、というシナリオがくっきりと出てくる。
上記記事にもアドバイスが載っているが、2人以上でペルソナとシナリオを作っていく方が色んなアイデアが出てきやすい。実際、勉強会でも思わぬシナリオが出てきて、ペルソナが違うとここまでサービスが違うのか、と考えさせられた。RPGをやってるみたいで議論も白熱して楽しいしね。
感想としては、新規ビジネスモデルを構築する時、トップダウン式にユースケースと概念モデルを作っていくと、それらのモデルが果たして現実に即しているのか、という不安があるけれど、「ペルソナ/シナリオ法」を使えば、特定の顧客層に対してはこのサービスが有効だからこのモデルが必要、と言える。
もう少し、利点と弱点をはっきりさせてみたい気がする。
但し、人をステレオタイプに見るのは女の子から嫌われるから気をつけなくては(^^)
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