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2005年11月

2005/11/27

スティーブ・ジョブズ~偶像復活

 「スティーブ・ジョブズ-偶像復活」をたまたま立ち読みしました。面白い!

 ジョブズの人生をジャーナリストが書いた風な本ですが、ジェットコースターのような彼の生き様がドラマのように映し出されていて、読んでてワクワクします。
 自信過剰で尖がっていた性格も、年齢を経るにつれて、少しずつ大らかになっていく所も見所がある。
 彼は技術者と言うよりも、経営者タイプですね。どの製品が売れるか、その嗅覚が誰よりも鋭い。
 最近のiPodを見ても、未知の製品に人々が何を求めているのか、それを探し当てるのが凄い。

 個人的には、ゲイツよりもジョブズの方が好き。
 今はお仕事上Windowsですが、この業界に入るまでMac一筋だったので、雑誌も日経ITProなんかよりもMacPowerの方を貪るように読んでいた時期もありました。
 何故Macにはまる人は多いんでしょうねえ。

 ジョブズの言葉で今も記憶に残るものがあります。
 一つは「このコンピューティングパワーを世の中の人に解放しよう!」というもの。どこの引用だったか忘れましたが、政府や大企業が独占していたコンピュータを普通の人にも使えるようにしたというのは、今になってみれば先見性があったということになる。

 もう一つは、「パソコンはテレビの代用にはならない。テレビを見るときは頭をOFFにしているから。」
 家電製品とパソコンが融合するか、という引用だったと思うが、ジョブズは、パソコンに独自の価値観を持っているようだった。


 以前読んだ暴露本「アップル薄氷の500日」も面白かった。再建屋のアメリオが連れ帰ったジョブズが反乱を起こして、会社を乗っ取ってしまとは。
 
 Appleは今が旬ですね。

PS
「スティーブ・ジョブズ・偶像復活」の記事を読むと、この本の裏話がある。

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2005/11/22

プログラム=インターフェイス+アルゴリズム+データ構造

ここの記事「「アルゴリズム+データ構造=プログラム」? 本当に?」がすごくホットで面白い。

普通、IT業界に入社した当初は、現実世界をコンピュータ上へシミュレートする時、全てのロジックを構造化された形式に直すのがSEの仕事だと習う。
まさに、アルゴリズムやデータ構造を考えているのと同じ。

プログラマは、インターフェイスよりも、アルゴリズムを考えたり、データを保持するためのデータ構造を考える時が多い。

インターフェイスは、設計者によって既に作成され、プログラマは設計書に従ってコーディングする時が多い。

だから、インターフェイスを考えるプログラマは少ないのでは?

昔のFortrunやBasicのプログラムを読むと、ローカル変数が存在せず全てグローバル変数とか、サブルーチンが存在せずGoTo文しかないとか、今では考えられないような制約があった。
その頃の考え方の遺産が「アルゴリズム+データ構造=プログラム」。

最近何故かVBを仕事でやらされているが、JavaやC#がいかに書きやすいか、まざまざと感じさせられる。

・型チェックが弱い。コンパイルしても、実際に動かさないと、コンパイルエラーすら見つからない!!
・実装継承がないのでポリモルフィズムが使えない。Case文がやたらと多い。
・例外処理がないので、GoTo文を使うしかない。
・Formに全てのロジックを書いてしまっているために、シーケンス図で書くと、肥大化したクラスそのものになってしまう。
・クラスを使うロジックが少ないため、関数の引数がやたらと長い。
・関数の引数に戻り値を渡す書き方が多いため、混乱しやすい。
・VBはFTP等のネットワーク系ライブラリが使いづらい。
・Collection等のコンテナのライブラリの機能が少ないため、基本的なアルゴリズムをわざわざ実装する手間がかかる。

オブジェクト指向プログラミングは、アルゴリズムやデータ構造をオブジェクトの中に隠蔽してしまい、インターフェイスだけを考えれば良いプログラムが書ける、という発想。
インターフェイスを突き詰めて考えると、複雑な処理は、多数のクラスへ分割され、プログラム構造は階段状のシーケンス図で書き表される。
GoFのデザインパターンは、結局インターフェイス設計を説明しているのと同義。

現代の考え方は「プログラム=インターフェイス+アルゴリズム+データ構造」。

しかしながら、少なくともVBプログラマにはそういう発想はないみたい。
VBなんか、消えてしまえばいいのに。

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2005/11/15

Web 2.0メモ

 最近、巷で流行しているWeb 2.0のメモ。

Web 2.0:次世代ソフトウェアのデザインパターンとビジネスモデル(前編)

Web 2.0:次世代ソフトウェアのデザインパターンとビジネスモデル(後編)

 アプリケーションはOSではなくサーバーにあるべき。
 Windowsは古い。
 Googleが生み出すWebのサービスの方が、はるかに刺激的。

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2005/11/13

いま、会いにゆきます

 昨夜、友人と酒を飲みながら「いま、会いにゆきます」のDVDを鑑賞した。

実は初めて見ましたが、とても綺麗な映画だった。
亡くなった奥さんが戻ってきて、「いってらっしゃい」「おかえり」と言われたら、男ならジーンと来て泣くだろうねえ。
澪がいなくなった後のシーンが良かった。
タイトルの意味がようやく分かった(^^)

竹内結子ってこんなに綺麗な女優さんとは思わなかった。。
竹内結子がこの映画で共演した男優と出来ちゃった結婚したのも何となく頷ける。

今思うと、昨年は映画の当たり年だったのかも。

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2005/11/12

プロフェッショナルの条件

かずひこさんのBlogに刺激を受けて、「プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか はじめて読むドラッカー (自己実現編)」を読んでいる。
この年齢になって、ようやくドラッカーは面白いと思えるようになった。

情報化社会という現代で生きるために必要なスキルは何か、を解説している。

気になったフレーズは、ドラッカーの経験話。
若いドラッカーがウィーンで、当時80歳のヴェルディのオペラに圧倒されて、彼の言葉を知り、衝撃を受けたこと。
その言葉とは、

完全を求めていつも失敗してきた。だから、もう一度挑戦する必要があった

と。この言葉をいつも道標にしてきた、とドラッカーは言う。

完璧主義者は些細な事にはまりすぎて自らペースを崩す時があるが、そんなレベルの話ではなかった。
レベルの高い人はストイックな性格を持つ人が多いが、それはより高次元の完璧さを求めているからだろう。

他にも色々と参考になる所があります。
すごく味わい深い。

追伸

P.F.ドラッカー氏が11日に死去されたらしい。
ご冥福をお祈りします。

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2005/11/11

最近のお気に入り

iPod nano

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2005/11/10

Google Mapsで鈴鹿サーキット試走

面白い記事を発見!

Google Mapsで鈴鹿サーキット試走

Spaceキーでアクセルを踏みすぎたせいか、オーバーランばかり(^^)

当然ながら、JavaScriptを使っているわけか。
ソースをチラリと見たら、GMap、GPointというクラスにX・Y座標や諸々のデータがあるので、いつでも取得できるみたい。

GISのシステムは、実はすごく難しい。
例えば、地図上の距離を計算しようとしたら、直線ではなく、球面上の測地線なわけだし。
GISは地図描写エンジンが鍵を握っている。

Googleはどんなエンジンを使っているのだろう?

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ふりかえり(Keep, Problem, Try )の実践例

 平鍋さん提唱のふりかえりの実践例として、Ruby勉強会@関西-KOF2005 ふりかえりがある。

 チームをよりよく改良していこう、という意図が強く感じられる。
 Wikiを使うのもいいアイデアだと思う。

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2005/11/04

インターネットが既成メディアを脅かす

 今日の朝日新聞のオピニオン欄に、TBSと楽天の騒動に対する藤田晋氏と氏家斉一郎氏の二人の意見が記載されていた。意見が全く違いすぎるのが面白かった。

 氏家斉一郎氏は日本テレビ社長。内容に新鮮味はない。規制緩和で守られた官公庁の立場の意見にすぎない。

 対して、藤田晋氏はアメーバブログを作っているITベンチャー社長。
 現状のネット企業の強み・弱みを認識している。強みはIT技術をビジネスに展開できる能力に長けていること。これは誰でも知っている。

 弱みは、ライブドアとフジテレビのバトルから判明してきたが、ネット企業にはコンテンツがないこと。だから、楽天は欲しがる。AppleもiTunesで音楽コンテンツだけでなくビデオまで販売している。
 そもそもネット上の情報は信憑性が薄い。信用がない。だから、テレビ等の既成メディアのコンテンツがあると、少なくとも信用価値は高まる。それによるアクセス数、広告収入、等のビジネス上の価値。

 何故、コンテンツを欲しがるのか?
 「楽天は本当にAppleに対抗しようと考えたのか?」の記事では、もっと泥臭い事実を指摘している。
 
要するに、もう楽天の「ショッピングモール」というビジネスは、寿命間近なのだ

 楽天にしてもライブドアにしても、ビジネスの基盤ははるかに脆い。

 そんな弱みを持ちながらも、藤田氏のチャレンジャー精神が興味を惹いた。

 経営実態よりも高い株価は、批判もあろうが、なにかをやってくれるのではという期待感の現れ。その期待にこたえず何もしないのは、仕事をしていないのと同じだ、と。
 
 全くその通り。その期待に対する経営責任を背負いながらビジネスをやっている。
 既成メディアにいるビジネスマンから、こんな言葉は出てこないのではなかろうか?

 最近、メディアとネットが反発している背景には、その企業を支えるビジネススタイルが根本的に違うからだろう。
 木村剛のBlog「マスコミはインターネットが嫌いなのか?」を読むと、少なくとも、ブロガーと既成メディアの間に緊張関係が存在している事実が読み取れる。
 しかも、既成メディアは、世の中の人達の意見を吸い上げて、展開していく能力がなくなってきている。
 既成メディアは現状に安住しすぎて、ムーブメントを起こすだけの力をなくしつつあるように見える。

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2005/11/03

10分で作るRailsアプリ

 最近、Ruby on Railsが熱い。
 ふと見つけた驚異的な記事。

「10分で作るRailsアプリ アプリケーション編」

 Javaを始めた時と同じぐらいのインパクト有り!

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