軽量言語とビジネスの関係
「3年で陳腐化するWebサイトの構築には軽量言語のほうが向いている」記事を読んで、開発スタイルとビジネスには密接な関係があることを改めて感じさせられた。
くらぬきさんの話「EnterpriseXP」でもあったが、XPが使えるビジネスには、サービスを早くリリースしてビジネスを展開するタイプと、金融系のようにきっちりと業務を決めてシステム開発を進めるタイプの2種類がある。
前者は、軽量言語が向いていて、後者はJavaのような強い型付け言語が向いているのだろう。
前者のビジネスモデルは、はてなやMIXI等が思いつく。軽量言語としては、Perl、PHP、Rubyがあるのだろう。
上記の記事で注目すべき点は、システムの受注のスタイルが異なることだ。
普通は、「ユーザー企業の情報システム部門がシステムを発注し、大手システム・インテグレータ(SIer)が受注する」という形になる。
ところが、「ユーザー企業の営業部門や広報部門がシステムを発注し,大手広告会社が受注する」という形が多いという。
となると、顧客サイドは技術に疎いため、技術面だけでなく、システムを開発するプロセスそのものでも顧客をコントロールできる力がより一層重要になる。
おそらく顧客は、Webデザインの延長でしか考えていないだろうから。
だから、普通のSIerよりも敷居が高いかもしれない。
軽量言語は、言語だけでなく、ビジネスそのもの軽く動きやすい方が特徴が出やすいように思える。
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