【感想】Kansai.pm 第1回Perl翻訳フェスタ
Kansai.pm 第1回Perl翻訳フェスタへ行ってきた。
このイベントは、Perl愛好者がPerlライブラリなどの英語ドキュメントを翻訳して公開しようという企画。
10人ほど集まって和気あいあいの雰囲気で、前回の勉強会と違って面白かった。
【1】翻訳支援ツール OmegaT で翻訳してみる
翻訳は、Diffやバージョン管理が面倒なため、支援ツール OmegaTで翻訳してみることになった。
文節ごとに区切られた前回の翻訳文章を覚えてファジー翻訳など、コード補完の様な機能が付いていたり、結構面白い。
でも、作成途中のベータ版らしく、スペルチェック、バージョン管理などの機能はまだまだ。
慣れている人は、8時間で400字詰め原稿用紙10~20枚翻訳していくらしい。僕は全然でした。。
オープンソースライブラリの翻訳活動は、完全にボランティア。
バージョンアップに追いつけず、やる気がなくなると、ドキュメントはすぐに古くなるらしい。
また、個人のHPに翻訳ドキュメントを置いていると消失してしまう危険性があるから、なるべくライブラリ本体のHPへUploadしてほしいとのことでした。
色んな気遣いや注意があるようだ。
【2】SkypeでOmegaT作成者Jean-Christophe Helaryから説明を受ける
皆初めて使うツールなので、作成者からじきじきにレクチャを受けた。
Skypeは仕事でも使う時はあるけど、こういう場面で自然に使えるんだよなあ。
音声だけなのですが、内臓マイクを通して会話して、プロジェクターに映った画面を見ながら操作するのは、見てて面白かった。
【3】Haskell のレクチャを受ける
昼食後の休憩時間に、まだ世に出ていないPerl6のインタプリタはHaskellで作られているらしいという雑談から、Haskell のデモを見せてもらった。
Haskell を見るのは初めてですが、「 0 + "hello"」をエラーとしてしまう強い型チェック、モデルの証明のような論理を構成して検証するのがやりやすいという特徴などの話を聞いた。
Javaでようやく導入されたGenericsも、Haskell には元々付属している機能だと言う。
色んなデータ型を作りやすいから、Perl6のインタプリタ機構も作れたんですよ、と言う。
オブジェクト倶楽部でも連載が始まったけど、密かなブームなのだろうか??
Perl関西は他のコミュニティと違って、ノートPCがMac、Linux使いの人が多かったり、オープンソースの活動に詳しい人も多く、技術的に面白い。
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