ソフトウェア開発は野球よりもサッカーに似ている
ソフトウェア開発は、野球よりもサッカーに似ている。
そう思わないか?
野球は、徹底的な役割分担のスポーツ。
ピッチャーは投げるだけ。バッターは、長距離砲、俊足で打率を稼ぐ人。
あるいは、キャッチャーやショートのように守備専門の人。
監督は、選手を駒のように使ってやりくりする。
逆にサッカーは、個人の能力にかなり依存した組織スポーツ。
1対1のシチュエーションが結構多い。
日本のサッカーは組織力重視。
外人に体格で負けるから、パスサッカーでできるだけ個人勝負を避ける。
いつまで経っても個人で勝負できない。
だから、個人の能力に一番依存するシュート力が弱い。
ソフトウェア開発を連想してみよう。
役割分担による組織力も大事だが、個人のスキルに大きく依存する。
その人しか開発できない、その人しか仕様を知らない、のように、役割と人が密結合の状況がすごく多い。
だから、その人が休んだり、出張でいなくなると、チームのスピードが止まる。
プログラマは自己主張が強い。
というか、人が書いたプログラムは、その人の経験、思想が織り込まれた成果物だから。
それゆえに、その人の設計思想が優れていたり、自分の肌に合うものならば問題はない。
でも、普通は、他人の思想なんてすぐに理解できるわけではないし、自分の感性にそぐわない時が多い。
こんなタコなプログラムよりも、自分が書いたプログラムの方がはるかにいいぜ、と、プログラマは皆思っているのではないだろうか?
だからこそ、プログラムは個人技。
だからこそ、ソフトウェア開発はサッカーに似ている。
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