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2007/11/03

【JavaScript】Kanasan.JSに行ってきた

土曜の午後にKanasan.JS(関西.js)へ行ってきた。
コミュニティの趣旨は「皆でprototype.jsのソースコードを解読しよう!」というもの。
Kanasan.JS」でしか告知していないのに、25人も集まった(衝撃!)
どうやら殆どの人はTwitterを通じて知ったらしい。

わざわざこのコミュニティのために東京(!)からはるばる来た人もいたよ!

約3000行のうち300行しか解読できなかったけれど、奥深い議論が出来て楽しかった。
楽しかった感想を徒然に残す。

【1】プロトタイプチェーン~クラスとインスタンスの区別はない

 JavaScriptのオブジェクト指向は、Java等とは異なり、プロトタイプベースと呼ばれる。
 継承の概念がOOとプロトタイプでは大きく異なる。
 その仕組みをプロトタイプチェーンと言われるらしい。
 
 OOでは、型を継承する。
 プロトタイプは、型を継承せず、親クラスのインスタンスを内部に持つ。
 つまり、プロトタイプオブジェクト配下のメンバーは、プロパティみたいなもので、他のプロパティをコピーして作られる。

 コンストラクタは、OOのコンストラクタではないため、すごく使いにくい。
 だから、initilizeを使う。
 JavaScriptのインスタンス生成はRubyのinitializeに近い。
 
 皆の議論を聞くと、Javaで知っているオブジェクト指向と微妙に異なる点が面白かった。

【2】prototype.jsはRuby on Railsの影響を強く受けている

 参加者から「ProtoTypeは、Railsの影響を強く受けている」という話を聞いて驚いた。
 Railsの開発者がPrototypeの開発チームにも入っているらしい。

 実際、prototype.jsには、文字列のライブラリを再定義しているのだが、そこに出てくるgsubなどは、Rubyのライブラリに非常に近い。
 特にArrayはそうですよ、と。

 Ruby on Railsは、JavaやPerl、PHPなどのWebフレームワークに大きな影響を与えているが、まさかJavaScriptまで影響を及ぼしているとは思ってもみなかった。

【3】最近のWeb系の技術はJavaScriptが熱い

 僕が今回の催しに興味を持った理由は、最近のWeb系システムでは業務ロジックよりも、Ajaxを使ったUIプログラミングの方が要求されるスキルが高いから。
 今、技術革新がサーバーサイドのJavaからフロントエンドのJavaScriptへ移りつつある気がする。
 更に、prototype.js、jquery.jsは、Railsの影響を受けているのも興味を引く。

 恐るべしRails。

 主催者のkanasanは非常の物腰の柔らかい方で、人望が集まりそうな人。
 次回もやりましょう、と声が上がった。
 
 関西でもJavaScriptが熱くなるかな??

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