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2008/01/16

資本政策の重要性

「次世代プロフェッショナルの働き方―27歳からのシゴト論」を読んだ。
日経ITProに連載されていた外資系プロジェクトマネージャー論が気に入っていたのもあるが、面白かった。
感想を書いてみる。

【1】35歳以降は外部から利益をもたらせるかどうかで評価される

「次世代プロフェッショナルの働き方―27歳からのシゴト論」の著者は言う。
ルーチンワーク型よりもプロジェクト型の仕事がいい。
理由は、プロジェクト型の仕事の方が成長が伴うから。

学校にいると、3年おきに成長したかどうか自身で測定できる。
でも、社会に出た後、自分の仕事を意識しないと、自分が成長したかどうか分からない。
実際、10年経っても同じような仕事をして何も変わらない人もいる。
逆に、見違えるように成長する人もいる。

35歳までに何らかのプロになることにこだわって仕事すること。
理由は、35歳以降になると、それまでに築いた人脈、人間関係が大きくモノを言う時期だから。
例えば、プロジェクトをやるには、誰が必要で、その人に自分は信頼されているか、という類のこと。

でも、20代で相手にギブするぐらいのプロは少数派。
だから、35歳までにプロと称されるような経験を積む。
そして、この人なら付き合ってもいい、と思える所があって、コミュニケーションが始まって、人間関係が広がっていく。
こうしたキャリアを35歳までに築かないと、35歳以降の展開に支障をきたす。

35歳までに人脈形成ができないと、ずっと同じ仕事、ルーチンワークをこなすしかない。
理由は、35歳以降では、会社の外部から利益をもたらすかどうかで評価が決まるから。
そのために、人脈が必要なのだ、と。

僕も同意すると共に、インターネットが普及した現在は、人脈はより簡単に作れると思っている。
少なくとも、コミュニティが、緩いけれど深く濃い人間関係を衝突し合う場になっている。
たとえ20代であっても、その人に能力があれば、人脈なんて簡単に作れる。
むしろ、コミュニティで切磋琢磨する方がより刺激的だ。

【2】資本政策が重要だ~資本主義ではバランスシートがPLよりも大事

「次世代プロフェッショナルの働き方―27歳からのシゴト論」の著者が言うには、上場していない会社は、借金する時、社長個人の名義で借りる。
上場した会社は、借金する時、会社名で調達できる。
この違いは大きい、と。

この事象は、実際の仕事でも感じる。
普通のITプロジェクトはおそらくウン千万円ぐらいから始まるだろう。
そんな大金は個人で保証できるものではない。
会社と言う看板があるからこそ、取引できるし、プロジェクトが失敗したとしても、個人に賠償責任がいくわけではない。

また、「次世代プロフェッショナルの働き方―27歳からのシゴト論」の著者が言うには、会社を作って上場させてわかったことは、資本政策の大切さ。
理由は、資本は後から変えられないから。
売上や利益は毎年クリアされる。
しかし、資本は一度切り売りしたら二度と戻ってこない。

上場する時、証券会社や投資会社は資本を取りに来る。
と同時に役員もここで資本を争うことになる。
資本を一番持っている者が、上場した会社の経営主体になりうる、と。

資本主義では、所有と経営の分離が基本だったはず。
だが、資本という所有資産を持っている者が最終的に強いのだ。

「金持ち父さん貧乏父さん」本でも似たような箇所があったのを思い出した。
お金の流れが3パターンある、と。
その日暮らしの下層階級は、収入から消費へお金が流れるだけ。
マンションや家という一生分の借金を背負う中流階級は、収入から負債にお金が流れる。
上流階級だけ、収入から資産へお金が流れて、お金が溜まっていく、と。


歴史を思い出そう。
資本主義と民主主義は何故か同時に生まれて、密接に絡んでいる。
所有と資産、自由。


「次世代プロフェッショナルの働き方―27歳からのシゴト論」は、外資系に行きたい人、これから就職する人にとって、参考になるかもしれない。

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