配置図から非機能用件を類推する
「配置図は必須」の記事を読んで同感。
UMLのうち、コンポーネント図や配置図を使うケースがない。
でも、物理的なサーバーと動作するモジュールの配置場所を意識する時に、非常に重要。
Webシステムでは、ロードバランサーやディスパッチャーで、複数台のWebサーバーへ負荷分散させるのが普通。
更に、DBサーバーも参照系と更新系、あるいはトランザクション系と分析系のように2台分ける時も多い。
Webシステムはスケールアップがやりやすいのが最大の特徴。
そんなケースでは、複数のサーバーへPGMが接続して処理するというロジックが漏れていることがよくある。
その理由は、開発環境と本番環境が違っているのに、設計時に漏れていたのが殆どだろう。
だからこそ、最初から非機能用件を固める時に配置図を上手く使う。
インフラチームは物理的なサーバーしか念頭になく、実際に動くモジュールに無関心な場合が多い。
だから、配置図を使って、インフラチームと認識共有する。
でも実際は配置図はイマイチ使いにくい。
ExcelやVisioで、DFDっぽく書く時の方が多い。
PCクライアントはパソコンのようなアイコン、DBはドラム缶でやっぱり表現したい。
なのに、UMLの配置図にはそんなアイコンがない。
UMLに詳しくない人でも理解できるように、配置図を改良してくれないかな?
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コメント
ご無沙汰してます。ちょっとtipsを。
UMLはアイコンは好きにつけていいはずですよ。
確かステレオタイプに対してアイコンを設定したりしてよかったはず。
ロバストネス図風の表記も、
クラス図に対してステレオタイプを3つ定義してそれにアイコンつけて、
ていう扱いだったかと思います。
なんで、ノードについて《クライアント》《サーバ》というステレオタイプをつけて、それぞれディスプレイとラック風のアイコンをつけたり、
コンポーネントに対して《データソース》というステレオタイプがあって、そのアイコンがドラム缶だったり、というのは
仕様的には許されているはずです。
まぁ、UMLに準拠して書かないと許されない所ってあまり無いとは思うので、本当にトリビアですが...
投稿: 奥村 | 2008/03/12 00:28
奥村さん、お久しぶりです
確かに仰る通りです。
でも、配置図ってカッコよくないんですよね。
もう少し見栄えが良ければいいのに、といつも思ってしまう。
投稿: あきぴー | 2008/03/13 01:00