プログラマにとって人生で一番悲しい言葉、そしてプログラマの権利
「XPエクストリーム・プログラミング導入編 ― XP実践の手引き」の一節にこんな文章がある。
この文章に共感するプログラマは多いのではないか?
「がんばってみます」
We'll try
という言葉はプログラマにとって人生で一番悲しい言葉となる可能性がある。
私たちの殆どは、これまでにこの言葉を一度以上、口にしたことがあるだろう。
プログラマなら、下記の状況に陥ったことがあるだろう。
スケジュールを見ると、どうやっても無理っぽい。
技術的に難しくて無理っぽい。
あいまいな仕様で作るのは無理っぽい。
なのに、プログラマはプロジェクト後半でこの言葉を何回使うのだろう?
その言葉の責任を果たすために、残業し、休日出勤し、徹夜作業し、帳尻を合わせる。
そして、プログラマは心身ともに疲弊する。
何か間違っていないか?
「XPエクストリーム・プログラミング導入編 ― XP実践の手引き」には、プログラマの権利という一節がある。
プログラマを勇気付けさせてくれる言葉なので、ここに書いておく。
プログラマの権利
【1】プログラマには、何が必要とされているのかを明確なプライオリティとあわせて知る権利がある。
【2】プログラマには、常に質の高い仕事をする権利がある。
【3】プログラマには、同僚や上司、顧客に助力を求め、それを受ける権利がある。
【4】プログラマには、自ら見積もりを行い、またそれを更新する権利がある。
【5】プログラマには、責任を割り当てられるのではなく、責任を自ら引き受ける権利がある。
デスマーチプロジェクトに陥った時、プログラマも当然巻き込まれる。
その時、プログラマは、その状況に対して異議申し立てする権利がある。
抗議するだけでなく、状況を改善し、プロジェクトを成功させる権利も含んでいる。
自らのタスクが多すぎて右往左往した時、同僚や上司、顧客に助力を求め、それを受ける権利がある。
自らのタスクの優先順位を明らかにする権利がある。
自らのタスクを見積もり、それを更新していく権利がある。
そして、自ら責任とリスクを引き受ける権利がある。
プロジェクトファシリテーションの究極の目標は、Quality of Engineer Lifeを高めること。
XPはその目標を実現するためのテクニックの一つとも言える。
XPには、プログラマを勇気付けてくれる言葉、テクニックが散りばめられている。
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