SIerの俺様フレームワークは最悪に激しく同意
下記の記事に激しく同意する。
日本のパッケージ製品を作っているベンダーは、基本的に、自社のフレームワークで作りこんでいる。
そのフレームワークのルールを覚えるコストは、プロジェクトメンバーが増えるほど膨大になる。
コミュニケーションコストがすごく高い。
オープンソースのフレームワークならば、本で紹介されていたり、ネット上でノウハウが公開されていたりする。
少なくとも、RailsやStruts、Seasarなどのように有名なフレームワークほど、使いこなしている人も多い。
覚えれば、他の会社、他のプロジェクトでも応用できるので、コミュニケーションコストは低い。
だが、コミュニケーションコストよりも、保守性のコストの方がはるかに大きい。
下記の指摘はあまりにも的確だ。
フレームワーク自体に問題があった場合も最低だ。オープンソースならば自分で直すのも良し、バグ報告して直してもらうのも良し。しかしSIerフレームワークの場合、契約上の問題でフレームワーク自体を修正できなかったり、そもそもソースが無いので修正不能だったりする。バグ報告しても修正は期待できない。非常にダーティな手段でバグを回避するしかなくなり、ソースコードの保守性がどんどん下がっていく。
バグがあると分かっているのに、直せない。
その理由は契約上だったり、ソースそのものが公開されてないことだったりする。
結局、自前のライブラリを作ったり、無駄なラッパー機能を作ったりする。
最終的には、誰もその部分を触れなくなる。
製品よりもフレームワークという抽象化された設計思想に近いものほど、ソースを公開して欲しい。
設計思想こそ、全ての人の共有資産なのだ。
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コメント
SIerのF/WとオープンソースのF/Wを比較して、必ずしもSIerのF/Wが悪いとは考えていません。F/Wの導入については、SIerが決められる場合もありますが、多くはお客様側で決められます。その時点で、それぞれのF/Wのメリット・デメリットをきちんと比較できていればいいのですが、なかなかそこまでいけていないのが現実です。導入するF/Wがすべて「使いやすさ」で決められれば問題ないのですがね。
投稿: multi | 2008/04/16 16:35
◆Multiさん
多分かなり過激な記事だと思うので、公平に見るならMultiさんの言う通りかもしれません。
FWは対象のシステムの形態に大きく依存すると思いますし。
でも、最近のWebシステムは、SIerに特化したものよりも、オープンソースの方がベストプラクティスを集めたものが多いように思います。
投稿: あきぴー | 2008/04/17 21:17