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2009/02/15

Hudsonの使い道

Hudsonの面白い使い道についてメモ。

【1】Trac Lighting付属のHudsonをCI以外の目的で使ってみる - almost nearly dead

HudsonをWindows上でバッチ処理として定期実行するやり方。
上記では、Tracのバックアップに使っている。

Unix上ならcronで行うやり方もあるが、Hudsonの利点は、GUI上で複雑な設定や管理ができること。
バッチ処理はCobol時代から存在するアーキテクチャだから、Hudsonをビルド以外にバッチ処理として使うやり方は、非常に興味深い。

更に興味を持つのは、検索エンジンHyperEstraier用のIndex作成処理にHudsonを使っていること。
昨今、SVNにソースだけでなくExcelやWordの仕様書もバージョン管理しているため、HyperEstraierでそれらをWeb検索できるなら、要件管理や設計工程で非常に役立つ。

TracLightningにはHyperEstraierのプラグインもあるため、TracLightningはバージョン管理や仕様書管理も含む包括的なプロジェクト管理ツールだと言える。


【2】Subversion と Hudson の連携-その1 Subversion リポジトリのソースをビルドする - かおるんダイアリー

Subversion と Hudson の連携-その2 Subversion リポジトリのコミットをトリガにソースをビルドする - かおるんダイアリー

SVNコミットしたタイミングでHudsonをビルドさせる設定方法。
TracLightningに付属しているSVNのpost-commit.batを編集しているが、Unix上でも同様にできる。

継続的インテグレーションを突き詰めると、SVNコミットした時点で、最新モジュールがビルドされるのが好ましい。


【3】Hudson で分散ビルドのためのスレーブ設定 - かおるんダイアリー

Hudsonで分散ビルドするための方法。
キャプチャ画面入りの説明で分かりやすい。
このやり方で、複数のプロセスを使ってビルドできるため、ビルド時間を短縮できるはず。

かおるんさんが考える開発環境ごと(VS2008用、VS2005用、特殊なビルドシーケンス用)に分散ビルドを使うやり方も興味深い。
同様のやり方は、JDKやTomcatのバージョンが異なる場合に同じタイミングでビルドする時にも使える。
あるいは、ソフトウェア・プロダクトラインのように製品ファミリーの開発をしている場合、仕様が微妙に異なる複数の製品を同じタイミングでビルドする時にも使えるだろう。


上記はいずれもTracLightningに含まれるHudsonをWindows上で使っている。
プロジェクト管理や構成管理の一環としてHudsonを使っているのは、TracLightningが使いやすいからだろうと思う。

最近欲しいのは、AllInOneRedmine。
Redmine+Subversion+Hudson+TestLinkを一体化したツール又はVMイメージがそろそろ欲しい。
SW開発のプロジェクト管理は、TracLightningやAllInOneRedmineで行うのが今後普通になるかもしれない。

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コメント

>SW開発のプロジェクト管理は、
>TracLightningやAllInOneRedmineで行うのが今後普通になるかもしれない。
同感です。
むしろこういったツールが日常的に使われる世の中になってほしいと願っています

AllInOneRedmine もいいですね!
あとは要件や使用を管理できるツールがあれば完璧ですね!

投稿: かおるん | 2009/02/15 23:29

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