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2009/03/10

TestLinkのテストケースを一括変換するマクロ

TestLinkのテストケースをローカルのExcelマクロで一括変換するツールが公開された。

【元ネタ】
TestLinkJP - TEF有志によるテスト管理システムTestLink日本語化プロジェクト

v151a_TestLinkCnvMacro - TestLinkTools - SourceForge.JP

テストケース修正の流れ図の表示 - TestLinkTools - SourceForge.JP


そもそもの目的は、TestLinkに取り込んだテストケースを一括置換したい場合があること。
しかし、TestLinkにはテストケースの一部の文字列を一括置換する機能はない。
そこで、上記のExcelマクロを使うと、下記の手順で、テストケースを一括修正できる。


1.TestLinkから該当のテストスイートをXMLで出力する

2.ExcelマクロへXMLをインポート(「caseToSheet 」シートで「XMLtoSheet」を実行)

3.Excel上でテストケースを編集(テストケースIDは変更しない)

4.ExcelマクロでXMLを出力(「caseToSheet 」シートで「MakeXML」を実行)

5.TestLinkで"XML_CHANGE_testcase"としてXMLインポート

つまり、TestLinkにあるサーバー上のテストケースを一度ローカルに落とし、ローカル上で編集して、もう一度TestLinkへ上書きインポートする方法で実現する。

手間はかかるが、DBにあるテストケースをSQLで変更するのは危険だし、ローカルのExcelならば、一括置換に失敗しても、Undo&Redoを何度でも試せる。

また、XMLを取り込んだローカルのExcelにあるテストケースはテストケースIDを必ず持ち、そのテストケースIDがTestLink上でユニークなので、テストスイートやテストケースの属性を好きなように後から変更できる。

更に、テストケースに紐づくキーワードも一括編集できるため、テスト実施中に仕様変更が生じて、要件とテストケースの紐づけも修正したい場合が発生しても、キーワードと要件の紐づけを修正すれば、いくらでも変更できる。
この変更で重要な点は、一括置換後にテストケースを取り込んだら、キーワード別テスト結果集計に要件カバレッジが即座に反映されることだ。

設計漏れや仕様変更によってテストケースの変更が、テスト実施中やテスト実施後であろうとも、TestLinkへリアルタイムに反映できるから、アジャイル開発と組み合わせれば、受入テストも楽になる。

まとめると、下記のイメージのようになる。

Testlink_diagram







変換1:
v151a_TestLinkCnvMacroを使って、Excel→XML→TestLinkの順にテストケースをインポートする。
数千~数万のテストケースでも一括インポート可能。

変換2:
v151a_TestLinkCnvMacroを使って、TestLink→XML→Excelの順にテストケースをコンバートする。
このExcelは最終的には、納品用テスト仕様書になる。


TestLinkを使いこなせば、テスト工程をもっと楽にできるだろう。


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