All In One Redmineの作り方
Fedora10上でTestLinkとBugzillaのVMwareイメージがあったので、更にRedmineをインストールしてみたら、正常動作できた。
このVMイメージさえあれば、All In One Redmine(正しくは、All In One Redmine+TestLink)として使える。
作成方法をメモ。
【戦略】
上記のFedora10には、既に下記がインストールされている。
Java 1.6.0_0(但しJREであってJDKではない)
php 5.2.6
perl 5.10.0
python 2.5.2
MySQL 5.0.67
Apache 2.2.0
Subversion 1.5.4
TestLink 1.7.4
Bugzilla 3.2rc1
故に、RubyやRedmineさえインストールすれば、殆どのツールが動く。
さっそくVMwareイメージにRedmineをインストールしてみる。
【前提条件】
1.VMPlayerをWindows上でインストール済み。
2.上記のFedora7にTestLinkとBugzillaをインストールしたVMwareのイメージをダウンロード済み。
※2Gあるので注意。
【作成手順】
1.上記のVMwareイメージを開く。
ID・PWともtestlinkでログイン。
更に、rootユーザ(パスワード:testlink)で入っておく。
2.Rubyをインストールする。
yum install ruby ruby-devel rdoc irb
ruby 1.8.6が設定される。
3.RubyGemsをインストールする。
yum install rubygems
rubyGems 1.3.1が設定される。
4.Redmineをダウンロードする。
wget http://rubyforge.org/frs/download.php/52944/redmine-0.8.2.tar.gz
tar zxvf redmine-0.8.2.tar.gz
mv redmine-0.8.2 redmine
chown -R testlink:testlink redmine
chmod 777 redmine
5.Railsをインストールする。
Redmine0.8.2は、Rails2.1.2が推奨のため、バージョンに注意する。
cd redmine
gem install rails -v=2.1.2
6.RedmineのDBを作る。
mysql -u root -p
create database redmine default charset='utf8';
7.Redmineの設定ファイルを修正する。
cd config
cp email.yml.example email.yml
cp database.yml.example database.yml
↓
mysqladmin -u root -p variable | grep socket
でソケットを探し、database.ymlのproduction部分へ
socket: /var/lib/mysq/mysql.sock
を追加
8.Railsのおまじないを実行する。
rake db:migrate RAILS_ENV="production"
rake load_default_data RAILS_ENV=production
9.Webrickを起動したら、、
ruby -Ku script/server -e production -d
※-dを付けるとデーモンになる
↓
http:localhost:3000
でRedmineの表示に成功!
10.ID・PW:adminでログインして、アカウントのリンク押下後、日本語を選択する。
すると、日本語が設定される。
以後は、ユーザを追加するなり、プロジェクトを作るなり、カスタマイズすればいい。
VMwareイメージはWindowsでもUnix上でも使えるから、上記のAll In One Redmineは、SW開発プロジェクトの立ち上げ時にそのまま使える。
何故なら、Redmineだけでなく、SubversionやTestLinkもあるため、SW構成管理の環境がほぼ揃っているからだ。
後は、JDKをインストールしてHudsonを入れたり、色々入れてみればいい。
僕としては、プロジェクト管理サーバーとしてAll In One Redmineを使いたかったから、すごくありがたい。
今後のプロジェクト管理は、Excelではなく、TracLightningやAll In One Redmineが主流になるのかもしれない。
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