マネージャ層の技術が遅れている
下記のBlogを読んで、最近の技術のトレンドにプログラマよりもマネージャ層が遅れているような気がしてきた。
【元ネタ1】
脱Excelのための… - Talking Nonstop
『ずっと受けたかったソフトウェアエンジニアリングの新人研修』続き - 思っているよりもずっとずっと人生は短い。
「ずっと受けたかったソフトウェアエンジニアリングの新人研修」を実際に本屋で立ち読みしてみて、すぐに飽きた。
この本の内容を覚えたとしても、実際の業務では正直役に立たないだろう。
少なくともプログラミングには役立たない。
業務システムの開発でも、定型化されたプロジェクトならまだしも、昨今のように短納期・大規模なプロジェクトでは、業務モデリングすら間に合わないだろう。
今までのSW開発の技術の進歩から外れている。
上記のBlogにあるように、大手SIerが下請けに下流工程を投げるための技術の一つに過ぎないのかもしれない。
彼らがSW工学を必要とする理由は、下請けに自分たちの開発プロセスを押し付けて管理したいからだろう。
チケット駆動開発がSW開発の全ての問題を解決するとは思わない。
むしろ、チケット駆動開発は、現場の経験から編み出された開発手法の一つに過ぎず、その概念すらもきちんと定義されていない。
だから、チケット駆動開発がどんな問題をどのように解決しようとしているのか?をはっきりさせていくのが大事だと思う。
チケット駆動開発を実践して気づいた事は、BTSはSW工学の宝庫。
BTSに溜まった情報から、システムに関する作業進捗や品質などのメトリクスを色んな観点で入手でき、そこからSW工学の新しい知見を得ることができる。
【元ネタ2】
ソーシャル化するOSS開発者たち
Gitによって開発プロセスそのものが改善された事例として興味深い。
メインラインモデルによる並行開発では、ブランチとtrunkの間のマージ作業の精度と簡便さが鍵を握る。
Subversionと比較すると、Gitはマージに特徴があるようだ。
Gitのマージの精度は半端でないらしい。
僕はプロジェクト管理も技術の一つだと思う。
ツールが開発プロセスを改善する。
技術力で開発プロセスを大幅に改善できるはずだ。
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