チケット駆動開発はソフトウェア開発のERPを目指す
家計簿ソフトをいじりながら思ったこと。
家計簿ソフトは最終的には、財務システムにつながる。
本質は複式簿記。
日々の収入、支払いというトランザクションは、勘定科目に分類される。
勘定科目は、BSという観点で、資産・負債のメトリクスを出力する。
企業の家計簿は、四半期ごとのPL・BSを出すためにある。
TiDD(チケット駆動開発)のチケットは、基本はタスクカード。
チケットは開発チーム内部の日々の作業記録。
ストーリーカードは、チケットの発生源。
ストーリーカードを勘定科目に喩えたら、顧客価値がより一層理解しやすくなるのでは?
顧客向けの進捗報告がストーリーカードの観点ならば、それはBSそのもの。
開発したシステムの資産と負債を現すのではないか?
TiDDでは、チケットの属性に担当者、予定・実績工数を入力できる。
これによって、担当者の単価を元に工数と人月を集計すれば、プロジェクトの原価・コスト・利益を自動集計することができる。
TiDDによって、SWプロジェクトの作業を開発者の観点で管理できるだけでなく、SWプロジェクトに関するお金の流れ、システムの価値も追跡できるようになるはずだ。
TiDDを突き詰めれば、最終的には、ソフトウェア開発のERPになりうるはずだ。
| 固定リンク
「プロジェクトマネジメント」カテゴリの記事
- ストラテジストとプロジェクトマネージャの役割の違いは何なのかpart2~プロセスのレイヤと達成目標のレイヤが異なる(2023.02.18)
- ストラテジストとプロジェクトマネージャの役割の違いは何なのかpart1~CSFはWBSみたいなものと捉える(2023.02.14)
- PM理論では課業志向の方が関係志向よりも生産性が高いことを主張しているのではないか(2023.01.22)
- 現代日本人の弱点はリーダーシップ不足と生産性が著しく低いこと、そしてリスク許容度が著しく低いことだ(2022.12.23)
- プロセス設計はどの範囲を指すのか?~プロマネの仕事はテーラリングにある(2022.06.19)
「Redmine」カテゴリの記事
- 第25回東京Redmine勉強会の感想 #redminet(2023.11.05)
- 第24回redmine.tokyo勉強会の感想 #redmineT(2023.06.03)
- 「Redmineハンドブック」は良い本です(2022.12.17)
- 第23回東京Redmine勉強会の感想~コミュニティは仲間から生まれて続く #redmineT(2022.11.06)
- 第22回東京Redmine勉強会の感想 #redmineT(2022.05.29)
「ソフトウェア工学」カテゴリの記事
- 「ソフトウェアアーキテクチャ・ハードパーツ」の情報リンク~マイクロサービスの設計技法の課題は何なのか(2023.11.12)
- パッケージ原則とクラス原則の違いは何なのか(2023.10.14)
- パッケージ設計の原則の意義は変化しているのか(2023.09.30)
- QAエンジニアの役割は開発チームのガードレールみたいなものという考え方(2023.08.21)
- テストアーキテクチャ設計モデルとJSTQB概念モデルの比較(2023.07.02)
コメント