第13回名古屋アジャイル勉強会発表資料『チケット駆動開発入門』
先週に開催された第13回名古屋アジャイル勉強会発表資料『チケット駆動開発入門』がとても素晴らしいのでリンクしておく。
上記の資料では、下記の点が非常に分かりやすい。
1・チケット駆動開発におけるワークフローを、チケットやプロジェクトのフロー図で説明している、
2・チケットとバージョン管理の連携による利点である変更管理を強調している。
「バージョン管理ツールとチケットの連携。チケット駆動開発では、OUTPUT(コミット)と INPUT(チケット)が紐付く。」という指摘こそが、チケット駆動開発の核心だ。
プロセスの入出力が、チケットとソースコミットに対応するという指摘は非常に鋭い。
補足すれば、チケット駆動開発は、上記のワークフローを透過的に行っているのも利点の一つだ。
つまり、開発者のToDo管理を通じて、ワークフローと言う概念が上からではなく現場で根付いていること。
RUPやCMMIのように、上からの押し付けのプロセス管理は、開発者の作業効率を落とす。
しかし、チケット駆動開発ならば、開発者は作業報告を気にせずに作業できる。
現場の運用例がどんどん公開されて、皆で共有されていけばいいなと思う。
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コメント
チケット駆動開発のスライドショーがわかりやすく、とてもよかった。
アジャイル開発とは直接、関係ないかもしれないけど、このスライドショーは、ユーザビリティの設計に応用できそう。というわけで、いま、「PowerPointによるインタフェースデザイン開発」を読んでいます。勉強会のネタになるかも。
投稿: くりばやし | 2009/07/18 01:23