プロセス改善に対する違和感
#まとまっていないけどメモ書き。
日本の大手SIerのマネジメント層は「プロセス改善」という言葉が好きだ。
特にメーカー系SIにあるSEPG、SPI、PMOのような組織では、プロセス改善、ないしそれを行うマネージャ層をサポートする役割が与えられている。
そのプロセス改善の内容は、マネジメント力の強化に力点が置かれて、何かしら違和感がある。
確かに、現場リーダーのプロジェクト管理能力にばらつきがあるために、SIとして利益が上がらない点は多々ある。
品質がソフトウェア開発にはとても重要だし、その品質管理に力を注ぐのも分かる。
でも、ソフトウェア開発に従事する者として、現場の開発者の意欲や動機、あるいはソフトウェア開発の特徴が何か漏れている気がしている。
ソフトウェア開発では製造業よりも破壊的イノベーションを生み出す個人に特に依存しているのではないか?
その観点が、プロセス改善を声高に主張する人たちに欠けていないか?
今の日本が世界に誇れる技術として、RubyやSeasarがあると思う。
特に、Rubyは草の根で広がっているし、Ruby on Railsという優れたWebフレームワークはJavaよりもはるかに生産性が高いと言われている。
それらは、日本のIT産業の主流から離れた所で、優れた開発者のイノベーションから生まれている。
プロセス改善という発想の元にそれらの技術は生まれていないと思う。
ワークバランスの取れた環境で、自由な発想や思索から生まれたはず。
開発者の意欲や動機をサポートするだけでなく、新しい技術を奨励する環境も大事。
開発者が強固な組織の中で、破壊的イノベーションとなる技術を作り出すのは、おそらく矛盾している。
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