チケット駆動開発のモチーフ
さかばさんの記事を読んで感じたことをメモ。
【元ネタ】
TiDD:チケット駆動開発: ソフトウェアさかば
[TiDD] チケット駆動開発とXPの共通点: ソフトウェアさかば
チケット駆動開発(Ticket Driven Development:TiDD)は、まちゅさんが、Tracのチケット管理をプロジェクト管理に使おうという発想から生まれた。
TiDDは元々、タスク管理の改善がモチーフだった。
でも、僕は、アジャイル開発を現場で実践しようとしても運用のハードルが高い事実にいつも苛立っていた。
その時に偶然、RedmineというBTSをタスク管理に使ったら、プロジェクトが大幅に改善されただけでなく、アジャイル開発のプロジェクト管理に使えることに気づいた。
Redmineを使わなかったら、アジャイル開発の肌のぬくもりをきちんと感じ取れなかったと思う。
イテレーションと言うリズムが自然に生まれ、そのリズムがあるからこそ、朝会も自然に運営され、リリース後にKPTでふりかえりをしたいという気持ちがメンバー全員に生まれた。
そのふりかえりの結果や改善点を次のイテレーションに反映して、そのチーム独自のプロセスを作りこんでいった。
その経験から、気付いたことをBlogに書き散らしている。
多分、日本でも世界でも、BTSがアジャイル開発のタスク管理に有用であるという経験に気づいた人はたくさんいるし、実際に試されているだろう。
そんな人達は、さかばさんの言うように、研究所の人達ではなく、実際の開発現場で問題意識を持って技術で解決しようという人達が中心なのだろうと思う。
オブジェクト指向もその由来を辿れば、現場の開発者の試行錯誤の後で、オブジェクト指向プログラミング言語が生まれて、一気に普及したように思う。
同様に、チケット駆動開発もアジャイル開発も、現場で試行錯誤しながら、そのアイデアを抽出しで使いやすいように改善して具体化するというループを繰り返しながら、一つの完成物になっていくに違いない。
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