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2009/09/28

PICTで出力したテストケースをTestLinkへ取り込む

組み合わせテストケース自動生成ツールPICTを使って、TestLinkにテストケースを取り込めたのでメモ。


本当は、garyoさんやshimauchiさんが行ったallpair.exeを使おうとしたが、PICTの方が多機能。
PICTでは、制約条件を考慮できるし、以前生成した組合せテスト結果を再利用して他の組合せを追加できる機能もあるから。

AllPair法で作成したテストケースをTestLinkにテストケースとして読み込むツールallpairs2testcase.rb - Rubyの魔神 - はてな?Rubyグループ

TestLinkメモ(2) - 科学と非科学の迷宮

TestLinkメモ - 科学と非科学の迷宮


【元ネタ】
オールペア法テストケース作成ツール(PICT)と TestLink の連携 - hokorobiの日記

組み合わせテストをオールペア法でスピーディに!:第2回 PICTの基本的な使い方|gihyo.jp … 技術評論社

pict : tech.kayac.com - KAYAC engineers' blog

TestLinkCnvMacro - TestLinkTools - SourceForge.JP

【手順】
1. PICTのインプットファイルを作る。

参考:組み合わせテストをオールペア法でスピーディに!:第2回 PICTの基本的な使い方|gihyo.jp … 技術評論社

例:input.txt
OS種別: Windows Vista | Windows XP | Windows 2000, Linux, Mac OS X
HD容量: 250GB, 500GB, 750GB
HDインターフェース: USB2.0, IEEE1394, eSATA

2.PICTで生成する。
pict input.txt > output.txt

例:output.txt
OS種別 HD容量 HDインターフェース
Linux 750GB USB2.0
Mac OS X 250GB eSATA
Windows Vista 500GB USB2.0
Mac OS X 750GB IEEE1394
Windows XP 250GB IEEE1394
Linux 500GB eSATA
Mac OS X 250GB USB2.0
Windows 2000 750GB eSATA
Linux 250GB IEEE1394
Mac OS X 500GB IEEE1394

3.TestLinkCnvMacroのSuiteDTへ上記の組合せを貼り付ける。
 期待値、テストスイート等も記載して、テストケースらしく整える。
 最後に、XMLを出力する。

4.TestLinkへXMLをインポートすればOK。

PICTの結果さえできれば、TestLinkへの取り込みはすぐに終わる。

PICTを使う場面は、Webシステムならば、システムテストや受入テストで、本番用データのデータパターンと業務フローに従ってテストする時だ。
あるいは、組込み製品やパッケージ製品ならば、OSやハード、ブラウザ等の複数の環境で最後の受入テストをする時だろう。

本番リリース前のテストでは、ユーザに近いレベルのテストが多く、普通は単体テストで見つかるようなバグは無いのが普通。
だが、実際の本番データを使うと、予期していなかったデータが原因でシステムが正常動作しない時はままある。

そんな時、PICTを使って、データパターンを機械的に生成できるのは工数削減に役立つ。
と言うのも、本番リリース前のテストでは、テストデータを用意して、どのテストケースでどのテストデータを使うか、というテスト設計に一番工数がかかるからだ。
もはや仕様が分からなければ、テストケースもテストデータも作れない。

PICTやTestLink、TestLinkCnvMacroを使い始めて分かった事がある。
それは、テスト工程では、仕様がはっきりと分かっていて、仕様の直交性が保障されていなければ、テストしても工数の無駄ということ。

直交表やAllPair法を使うには、テストするパラメータとそのデシジョンテーブルが必要だ。
そのためには、デシジョンテーブルと同値であるシステムの状態遷移図が作れていなければならない。
しかし、設計が曖昧だと、システムの状態遷移図すら設計者が詰め切れていない場合もある。

ツールによって、単純作業は効率化できる。
しかし、ツールで使う入力データ、仕様というマスタデータの質が悪ければ、PICTやTestLinkをいくら使いこなしても無意味なのだ。


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