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2009/09/15

TestLinkの要件管理機能

TestLinkの要件管理機能についてメモ。

【元ネタ】
要件のテスト - watawata日記

TestLinkの可能性: プログラマの思索

要求管理(要件管理)ツール RaQuest

要求管理ツールRaQuest・要求項目の作成

要求管理ツールRaQuest・ツリーと一覧を駆使した要求項目の効率的な管理

要求管理ツールRaQuest・要求の追跡

TestLinkの機能とV字モデルの関係 (Testlinkjp-users) - TestLink日本語化 - SourceForge.JP


テスト管理ツールTestLinkには不十分だが、要件管理機能が付いている。
TestLinkCnvMacroを使えば、TestLink要件をTestLinkキーワードを経由して、TestLinkテストケースとN対Nの関係に持ち込むことができる。

この紐づけによって、要件カバレッジが可能になり、キーワード別にテスト結果を集計できるため、要件が今どこまでテストで検証できたか、を表示することができる。

つまり、TestLinkの要件管理機能を使って、要件定義や設計工程で要件カバレッジを取りながらテスト設計すれば、W字モデルのような開発が可能になる。
すなわち、上流工程でテスト設計の作業ができるので、設計工程の成果物を検証する作業も可能になるだろう。
テスト駆動開発を製造工程だけでなく設計工程など上流工程へ持ち込めるだろう。
特に、要件カバレッジはテストケースの品質に大きな威力を発揮する。

この場合、TestLink要件を顧客の本来の要件と対応させた時、その要件は受入テストのテストケースに対応付けられる。
すると、単体・結合・システムテストのテストケースに相当するTestLink要件は一体何に当たるのか?

そのTestLink要件は、単体・結合・システムテストの上流工程に当たる製造・内部設計・外部設計の仕様に当たるだろう。
各工程の仕様を網羅する観点で、テストケースを作っていけばいい。

すると、各工程の仕様や要件はどのように関連付けられるか?
それは、要件から外部・内部・詳細設計の仕様までの関係、ツリー上に詳細化されていくと考えてよいだろう。
製造工程における仕様は遡れば、要件まで辿りつく。

つまり、要件はツリー構造であるべきだ。
すなわち、TestLink要件は現状のCSV形式の1階層の構造ではなく、TestLinkテストスイートのように階層構造を持つべきだ。
そうすれば、顧客の要件から製造工程の仕様まで追跡可能になる。

更には、TestLink要件の各階層が単体・結合・システム・受入テストのテストケースと対応づけられればよい。
そうすれば、単体~受入テストの各工程で仕様・要件カバレッジが可能になる。

TestLinkの要件管理機能は正直使い勝手が悪く、発展途上の機能。
TestLinkの要件管理機能のあるべき姿は、EnterpriseArchitectの要求管理ツールRaQuestのように、要件の状態管理や履歴管理、要件の追跡機能が実現されることだろう。
そうなれば、要件カバレッジ機能がより簡単に使えて、テストケースの品質アップに大きく貢献するだろう。

オープンソースのテスト管理ツールTestLinkには大きなポテンシャルがあると思う。

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コメント

RaQuest ってどうですか?僕は何度か試用してみましたが、どうもUIというか操作性がしっくりこないんですよね・・・

投稿: かおるん | 2009/09/16 00:09

◆かおるんさん

要件管理ツールとTestLink、BTS、SVNと連携できないのが最大の弱点だと思います。

下記で議論しているので読んでみて下さい。

TestLinkの機能とV字モデルの関係 (Testlinkjp-users) - TestLink日本語化 - SourceForge.JP
http://sourceforge.jp/projects/testlinkjp/lists/archive/users/2009-September/000698.html

投稿: あきぴー | 2009/09/17 21:18

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