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2009/12/27

Redmine0.9.xの新機能

もうすぐRedmine0.9RCが出そう。
新機能を読んで気付いたことをメモ。

【元ネタ】
Redmine - 0.9 feature freeze

新機能は下記3点がまず挙げられるだろう。
このうち、1番目と2番目の機能はとても重要だ。

1.Unlimited project nesting
2.Versions inheritance
3.User groups・User permissions

1は、プロジェクトの階層制限をなくす。
従来は2階層までしかプロジェクトの親子関係を作れなかった。
今後は、プロジェクトをツリー状に作ることができる。

この機能を使う状況は、特に大規模プロジェクトだろう。
例えば、第1階層のプロジェクトをブランチ単位、第2階層のプロジェクトをサブチーム単位、第3階層のプロジェクトをコンポーネント単位のようにツリー構造に割り当ててみるのも良いかもしれない。

特にブランチをたくさん作る状況では、ブランチ単位にプロジェクトを作るから、プロジェクトの階層を深くできるとグルーピングしやすくなると思う。

2は、親子関係のプロジェクトでバージョンを共有する。
従来はバージョンはプロジェクト固有だった。

この機能を使うと、子プロジェクトへ親プロジェクトのバージョンを継承できる。
故に、親プロジェクトをシステムのtrunk、子プロジェクトをサブシステム単位(例:jar, DLL)のように作った時、システムのバージョンをサブシステムのバージョンと共有すればいい。
この利点は、サブシステムでもシステムのバージョン、つまりシステム開発全体のイテレーションを意識できること。

階層構造を持つプロジェクトはrootのプロジェクトのバージョンを継承させることで、アジャイル開発しやすくなるかもしれない。

上記の2個の機能は、とても大きなポテンシャルがあると思う。
多分、もっと巧い運用方法を考えることができるはず。

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コメント

なかなか便利そうですね。大規模プロジェクトへの対応が進んでいるようですね。

特に2番目はCVSからSubversionのような感じで面白いですね。

投稿: さかば | 2009/12/27 21:53

◆さかばさん

なるほど。
Versions inheritance機能をSVNのchangeSetと見なすわけですね。

Redmineは「バージョン」という機能が他BTSに比べると、とても優れている気がします。

Redmineのバージョンは、単なるイテレーション以上の概念かなと直感しています。

投稿: あきぴー | 2009/12/27 23:57

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