Redmineの最後の課題~チケットの親子関係
Redmine.JP BlogにあるRedmine0.9xの機能の解説が素晴らしい。
Redmine 0.9 新機能紹介(6): プロジェクトのコピー | Redmine.JP Blog
プロジェクトのコピー機能を使いたい場面は、以前のプロジェクト設定をテンプレート化しておきたい時だ。
例えば、Ph1のプロジェクトが終わって、Ph2のプロジェクトを開始する時、前回のプロジェクト設定をそのまま使えると楽になる。
特に大規模プロジェクトでは、サブチームのタスク管理の構造は殆ど同一だろうから、テンプレートを引継ぎできると、すぐにタスク管理を始められる。
Redmine 0.9 新機能紹介(7): チケット一覧画面の改善 | Redmine.JP Blog
チケットのグルーピングができるようになったのが良い。
これによって、ステータス単位でグルーピングすれば、PFのかんばんと同等の画面になる。
つまり、かんばんは、ステータスごとのチケット集計結果に過ぎないのだ。
小技(0.9): チケットのステータスで進捗率を更新する | Redmine.JP Blog
チケットのステータスを変更すると、進捗率を自動で更新してくれる。
例えば、「新規」は0%、「担当」は50%、「解決」は80%、「終了」は100%のように決めておけば、メンバーがチケットのステータスを変更すると進捗率が自動で定まる。
進捗率とステータスの関係をプロジェクトの運用ルールにしてしまえば、進捗報告が楽になる。
小技(0.9): バージョンのロックと終了 | Redmine.JP Blog
Tracのマイルストーンの状態には「完了」ステータスがあるから、完了したマイルストーンはチケットから選択できない。
しかし、Redmineのバージョンは状態を持たないので、リリースして終了したバージョンもチケットのリリース予定バージョンに表示されてしまう。
Redmineをアジャイル開発で使う場合、イテレーションをバージョンと同一視する為、バージョンが膨大に増えるので、扱いづらかった。
この機能のおかげで、終了したバージョンはチケットに表示されなくなるので、より便利になった。
他は、Redmineの最新動向: プログラマの思索に書いた。
ただ、Redmine0.9xでは、
・プロジェクトは無制限に子階層を持てるので、大規模プロジェクトのタスク管理に適用しやすい
・親プロジェクトのバージョンを継承できるので、システム全体のイテレーションを意識させやすくなる
のような機能があるのに、チケットの親子関係は実装されていない。
下記のチケットで、Redmineチケットにサブタスクを持てるようにするかどうか、議論されている。
RedmineコミッタJean-Philippe Langと、開発者のEric Davisのやり取りが面白い。
Redmine - Feature #443: Subtasking - Redmine
Exciteで機械翻訳させてみる。
Jean-Philippe Lang:
(Eric Davisが投稿したパッチは)巨大なパッチです。 それは徹底的なレビューの必要があります、そして、残念ながら、1.0の一部でなくなるでしょう。
Eric Davis:
私はここで直接的になるでしょう: 1.0にSubtasksを含まないのは、巨大な誤りでしょう。 現在毎日、私は、だれかが子タスクを持たないことでRedmineの周りで尋ねるか、または不平を言っているのを聞きます。
再びとても多くの人々が、皆がした仕事のそれとすべてに働きを作成して欲しい後部がそれのために修理するこの特徴を押すのは、恥(私は137のアップデートを何人かの気が狂ったハッキングと共にそれを自分たちで実行しようとする、この要求、79人のウォッチャー、および少なくとも3つのプラグインまで数えている)でしょう。
私は、12月にパッチをコアで働かせるようにアレクセイ・グセフからプラグインを見直して、移植するために既に40時間以上を費やしました。 それは完全な実現ではありませんが、それは人々が現在使用できる解決策です、そして、私たちは1.0次の6カ月前の間それを改良できます。
実際、チケットに親子関係を入れるアイデアは従来から知られており、実に多くの人達が多数のパッチやいくつかのプラグインで対応しようとしていた。
例えば、Scrum系プラグインは特にそうだ。
チケットの親子関係を持ちたい理由は、チケットに階層構造とその制約条件を課す事で、ストーリーカードとタスクカードの関係を簡単に実現できるからだ。
あるいは、ストーリーカードそのものを階層化して、チケットを要件管理にも使えるだろう。
そのアイデアは下記に書いた。
チケット駆動開発は進捗報告作りをどのように解決しようとするか?: プログラマの思索
Redmineプロジェクトやバージョンに階層構造があるのだから、チケットにも階層構造を入れて欲しい。
そうすれば、Redmineに足りない機能はもうない。
「チケットの親子関係」だけがRedmineの最後の課題になるだろう。
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