チケット駆動開発のスケールアップ
Redmineを大規模プロジェクトで使っている例を見たのでメモ。
【元ネタ】
複数プロジェクトとワークフローの設定について - Redmine Users (japanese) | Google グループ
上記のメールでは、下記の規模まで使っているらしい。
例1:
プロジェクト:12
ロール : 8
ステータス :25
トラッカー :12
例2:
プロジェクト:200~400ぐらい
ロール : いまのところ6個にしぼっているけど今後は20ぐらいになりそう
ステータス :6ぐらい
トラッカー :20以下
正直な感想は、すごい!の一言。
Redmineはおそらくこんな規模まで運用するとは想定していないと思う。
上記の問題点は、Redmineによるチケット駆動開発のスケールアップにある。
サブチームの数が無制限でも運用に耐えれるのか?という問題。
スケールアップはプロセスの標準化と密接に関係する。
そもそも1970年代にウォーターフォール型開発の論文が出てプロセスが提唱された理由の一つは、それまで職人芸で作られていたソフトウェア開発を、大規模なシステムでも開発できるように、スケールアップできるようにしたから、と聞いたことがある。
プログラムの規模、開発チームの規模、システムの規模、それらが大規模化した時、プロセスと言う共通のルールが無ければ、大規模なシステムは作れない。
TracやRedmineによるチケット駆動開発は、本来5人程度で1プロジェクトのタスク管理が発端だった。
そして、Redmineの複数プロジェクト機能を使えば、複数のサブチームのタスク管理も可能になる。
例えば、開発チームと問合せオペレータのチーム、開発チームとサーバー保守チーム、コンポーネント単位の開発チーム、など色んな観点がある。
だが、従来のRedmineではワークフローやロールまで大規模化するのは難しかった。
やはり、サブチーム特有のワークフローやロールはあるから、標準化しなければ、どんどん複雑化するからだ。
しかし、RedmineのVer0.9では、プロジェクトの階層が無制限になり、ユーザグループにも対応した。そして、Ver0.9.1のワークフロー設定画面では、トラッカーで使用されているステータスのみを表示させることもできるから、ワークフローの管理もやりやすくなった。
つまり、Redmineの最新バージョンでは、プロジェクト特有のワークフローやステータス、トラッカー、ロールを制御しやすくなっている。
棚卸しのための課題管理会議(CCB、CAB)を上手に運用できれば、単なる1プロジェクトだけではなく、社内全体の複数プロジェクトも管理できるようになるだろう。
Redmineはどんどんエンタープライズ向け機能で、スケールアップに力を入れているようだ。
大規模プロジェクトでのチケット駆動開発の運用について、色々考えてみたい。
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コメント
こんちにちは。いつも参考にさせていただいてます。
たしかに、0.9.xになって格段に大規模運用がしやすくなりました。Redmineも安定稼働してくれるすばらしい品質なので、利用者にいろんな権限を渡すだけで、いろいろな使い方をしてくれます。
きっと、開発以外にもチケット駆動は使えるんですよね。
こういったツールを活用し、また開発に貢献できればなーと思います。
狙いは社内全員で使うことですかねw
そうなっておもしろいことになったらまたFBさせていただきますー
投稿: ふじはら | 2010/02/15 09:08