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2010/06/06

今の日本の会社でイノベーションを起こせるのか?

すだち師匠さんが会社でハッカソン(Hackathon:Hack- a-thon)をやった記事を読んで思ったことをメモ。

【元ネタ】
ハッカソンをやりました - mnishikawaの日記

社内のプログラミング好きな人達が、会社の施設を使って、好きな時に自由に好きな事をプログラミングできる環境は素晴らしい。
ソフト会社であるからには、やはりプログラミングで、自由な発想の元にどんどん書きまくって動かして、一つの作品に仕上げたいものだ。

優れたアイデアというものは、その時の気分や今までの思索、同僚からの助言から生まれる時が多いように思う。
個人のアイデアであっても、会社という環境、同僚と言う環境に大きく依存していると思う。
イノベーションは、個人と周囲の環境の複合物から生まれる。

しかし、昨今の日本のビジネス情勢を振り返ると、会社でハッカソンがやりにくいように思う。
会社は所詮は営利企業。
会社の施設を使ったとしたら、その経費はどこで落とすのか?
その経費は必ず四半期ごとの損益計算書・貸借対照表で公開されて、マーケットから常に監視される。
黒字ならいいだろうが、リーマンショック後の景気で赤字になれば、そんな余裕すらもない。

しかも、最近は残業禁止令が出ている会社も多い。
サービス残業すれば、労働基準局から詰問がくる。
だから残業代を払わないように、勤務時間をよりこまめにチェックする体制になる。
特に、J-SOXやコンプライアンスが定着してから、会社の管理がとても厳しくなった。

一昔前の日本の製造業では、工場の現場で、品質や生産性をいかにあげていくか、社員が自立して考えて行動する雰囲気があったのではないか。
多分それがQCサークル。
日本人が大好きなプロセス改善、品質改善も、QCサークルの遺産だろう。

しかし、コンプライアンスの悪影響が現れているのは、製造業のQCサークルや改善活動ではなかろうか?
QCサークルという自主的な活動の経費はどうなるのか?
残業代を払ってでも行う価値がある活動なのか?
そもそもQCサークルは自主的な活動であり、現場の地道な改善であるから、すぐに効果が現れるものではない。
それらの問いかけに対して、QCサークルも品質改善の活動も常に投資対効果を意識したものになってしまい、本来の機能を果たさなくなったのではないか?
試行錯誤しながら少しずつ改善していく活動を長い眼で評価する雰囲気がなくなってきたのだろう。

今の日本では、QCサークルのようなプロセス改善の活動は、少なくとも非常にやりにくい雰囲気になっている。
日本の製造業の強みとされた部分も、今の時代ではうまく活かされていないように思う。

でも、会社の外に目を向ければ、オープンソースやコミュニティなどの機運もある。
今の時代は、会社に閉じこもっていてはスキルの向上が見込めない。
自らオープンソースやコミュニティ活動に関わっていかないと、自社に特化した環境に慣れてしまってしまい、いざ会社の外に出ると自分のスキルが通用しない時代なのだろう。

今の日本の会社の環境ではイノベーションは起こしにくいだろうと思う。
IT業界では少なくとも、イノベーションはオープンソースを中心とした世界へ移ってきているように思う。

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