Moodleインストールメモ
OSSのLMS(Learning management system)であるMoodleをXAMP上にやっとインストールできたのでメモ。
結構はまった。
【参考資料】
Moodle入門
【インストール方法】
XAMPのphp.iniで、cURL、opensslのextensionのコメントを外しておく。
又、php.iniで、memory_limit = 50M へ変更しておく。
XAMPPでcurlやopensslなどのPHPエクステンションを有効にする方法:phpspot開発日誌
↓
下記からダウンロードして、XAMPのhtdocsへmoodleを配置
Moodle.org: Download standard packages
↓
install.phpで、environment.xmlを取得している部分を絶対パスへ変更する。
この変更を行わないと、テーブル生成でエラーになる。
INSTALL MANIAX | Moodle
↓
下記の手順に従って設定を進める。
必ず日本語パックのボタンを押下しておかないと、英語で設定されてしまう。
moodleをインストールする方法
↓
コース設定画面まで来たら正常にインストール完了。
しかし、Windows上ではカレンダーが文字化けしている。
下記の手順でソースを修正すれば、正常表示される。
【Moodleがもたらすもの】
下記を見ると、Moodleを使っている大学は多い。
大学ならば、先生もサーバー設定に強いだろうし、Webで授業の情報を一括管理できれば楽になるだろう。
下記のBlogでは、100人規模の授業において、Moodleのおかげで資料の配布や情報の伝達が楽になっただけでなく、100人の生徒のコメントを公開することで生徒が互いに刺激しあえるという利点も書かれている。
何よりも、研究者の観点から見れば、Moodleに貯まった授業に関する情報を分析して、教育学や社会学への研究に応用もできる。
Moodleには、授業の情報だけでなく、アンケートや小テスト、フィードバック、掲示板などの機能もあるので、貯まったデータを自作プログラムで集計すればいい。
教育に関する小集団のトランザクションにどんな傾向があるのか、分析すれば、教育に関する一つの知恵に昇華できるだろう。
実際、ネットを検索すれば、山のようにMoodleに貯まったDBを分析した資料や論文が溢れている。
大学の先生も、自分の研究目的にMoodleを使いたいのだろう。
OSSの業務系Webシステムには、世界中のユーザの要望から機能が実装されているから、その業務特有のベストプラクティスが隠れている。
色々調べてみたい。
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コメント
日本語Windows(Server含む)上で動作するMoodleパッケージ,fs_moodleを公開している白井と申します.標準のMoodleを日本語Windows上で動作させた場合,カレンダーの”年”,”月”の文字化けだけではなく,日本語を含むファイル名/フォルダ名を扱えないという致命的な問題(日本語Windowsのファイルシステムの仕様^^;;;)が生じます.つまりほぼ実用的に日本語Windows上ではMoodleを使えません(Moodle2.0から少し状況は好転する予定ですが,それでも改良は必要です).
fs_moodleはこの問題を解決したMoodleパッケージです.2007年より公開をはじめ,現在でもMoodle1.8/1.9系統の最新版を2から4週間間隔で公開しています.もし継続的にMoodleをお使いになるのであれば,fs_moodleの採用をご検討下さい.以下のアドレスでパッケージの公開および情報の公開を行っています.
http://www.suzuka-ct.ac.jp/mech/moodle/course/view.php?id=30
投稿: 白井達也 | 2010/08/26 19:29
◆白井達也さん
情報提供ありがとうございます!
Windows上のMoodle導入は手こずりましたが、fs_moodleでないと根本的に解決できないようですね。
個人的にはMoodleには、教育現場を改善するポテンシャルをすごく感じています。
投稿: あきぴー | 2010/08/28 18:56