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2010/07/29

プロジェクトファシリテーションに足りないもの

プロジェクトファシリテーションに足りないもの。
それは、分散した環境におけるチームやメンバーの間のコミュニケーション方法。

現代では、地理的に離れたチーム同士で開発する場合が多い。
オフショア開発がいい例だろう。
その場合、どのようなコミュニケーションを取れば、チームとして有機的に動くのか?

本来、プロジェクトファシリテーションはアジャイル開発をバックボーンとして、チームビルディングの一手法として生まれた。
つまり、一つの小規模なチームでどのようにコミュニケーションを取って、チームを形成するか、という点に力点が置かれていた。
従って、地理的に離れたチームやメンバーがどのようにコミュニケーションを取ればいいのか、という問題意識はそもそもなかったように思う。

現代のソフトウェア開発は、日本と中国、東京と地方、などのように地理的に離れたチームを形成して開発する時が多くなった。
そういう環境はアジャイル開発に適さない、プロジェクトファシリテーションに適さないと言っても、時流はその方向に向いている。
たとえ一つのビルの中にプロジェクトがあっても、プロパーとパートナーのように、コンプライアンス上、部屋に分かれて仕事せざるを得ない場合もある。
オープンソース開発でも、開発者が日本とアメリカで分かれていれば、同じ状況だ。

従って、物理的に離れた空間で共に開発するために必要なコミュニケーションとは何か?という問題点が出てくる。
そして、大規模プロジェクトになるほど、分散開発は当たり前になる。

分散開発では、対面や口頭のコミュニケーションよりも、書いたものによるコミュニケーションの方が断然大きくなる。
入門Gitの「パッチベースのワークフロー」の章では、メールによるやり取りの注意点が詳しく書かれている。
それも一つのコミュニケーション方法だろう。

だが一番知りたいのは、プロジェクトファシリテーションが編み出した朝会、KPT、ふりかえり、ニコニコカレンダー、バーンダウンチャートなどのプラクティスを、分散したチーム環境へ応用できないのか?

- プロジェクトファシリテーションTOP

多分、そこにはツールが必須。
Wikiによる情報共有。
SkypeやWebカメラ、UStreamなどでのコミュニケーションの同期。

いろんなアイデアを試してみたい。

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コメント

平鍋さんの講演をお聞きしましたが、
平鍋さんの会社も、福井、東京都分かれており、人も移動するが、WEBカメラとかを、利用しているとおっしゃっていました。

投稿: あきら | 2010/08/09 08:48

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