コンピュータサイエンスをなめるな
「ビューティフルコード」の末尾に、まつもとさんの対談があり、「コンピュータサイエンスをなめるな」というコメントに惹かれたのでメモ。
【他の感想】
404 Blog Not Found:コードの宝石箱 - 書評 - ビューティフルコード
良いもの。悪いもの。: ビューティフルコードとmalloc/free論争
僕が「ビューティフルコード」で興味を惹いた章は、下記の二つ。
21章 ERP5:最高水準の適応性に向けた設計
23章 MapReduceでの分散プログラミング
OSSのERPであるERP5の設計思想が面白かった。
また、MapReduceは、Hadoopが出るまで、Googleしかその実装モデルを持っていなかった話も面白かった。
だからこそ、GoogleはWebの世界で強力なわけだ。
Smalltalkerの青木淳さんは、年に1万行のプログラムを書くこと、年に数万行のプログラムを読むことを自分に課している話を聞いたことがある。
プログラムを書くのと同じぐらい、プログラムを読むのも必要。
そして一流のプログラマが書いたソースを読むのは特に重要。
「コンピュータサイエンスをなめるな」というコメントには、今まで積み上げられてきたプログラミングの歴史を侮るな、という意味が込められているように思う。
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