エンタープライズアーキテクチャというバズワード
エンタープライズアーキテクチャについてInfoQに懐疑的な記事があったのでメモ。
【元ネタ】
InfoQ: アーキテクチャの戦略と原理
ビジネスモデルをIT化する、あるいは、業務をIT化する際に、ビジネスの戦略的観点から設計し直したら、エンタープライズアーキテクチャ(EA)に行き着くだろう。
しかし、その姿を実際に見た人はいるのだろうか?
業務分析や要件定義は、EA、SOA、BPR、ERPというバズワードに埋め尽くされて、肝心のモデリング技法やモデリングのパターンが十分に使いこなされているとは言えない。
しかし、実は日本独自のモデリング技法が発達していて、OOAのドメイン分析と実は肩を並べている。
その名はDOA。
梅田弘之さん著「グラス片手にデータベース設計~販売管理システム編 (DBMagazine SELECTION)」と渡辺幸三さん著「業務別データベース設計のためのデータモデリング入門
」「生産管理・原価管理システムのためのデータモデリング
」は僕も読んでみて、浅海さんの言う通り、内容はとても優れていると思う。
(中略)
ドメイン・モデルに関する分野は和洋問わずデータ・モデリング系の情報が充実している。さらに、日本製の本が第一級の情報を提供しているという点でも、ソフトウェア技術の分野としては特異である。
世界と戦うという意味で、理論系では弱いものの、現場の実践が強い、という他の技術分野と同じような傾向になっているようである。また、大小織り交ぜてさまざまなシステム開発を長期間行ってきた日本の産業界の底力と考えることもできるだろう。
(後略)
忘れ去られた日本のIT技術~DOAと品質管理: プログラマの思索に書いたけれど、日本発の優れたIT技術を日本人自身が忘れている。
もう一度、見直してもいいのではないだろうか?
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