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2010/08/13

Mantisの使い方

RedmineやTracよりもおそらくBTSで最も使われていると思われるMantisについて、ロードマップの設定方法がようやく分かったのでメモ。

【元ネタ】
バグ管理システム「Mantis」 - SourceForge.JP Magazine : オープンソースの話題満載

Roadmap [MantisBT]

ロードマップの使い方 - こげつきません

akky’s log ? Blog Archive ? mantisのroadmapを試してみたよ

Mantisでロードマップを使うには、下記の設定を行う。

1・プロジェクト設定画面のバージョンの編集で「リリース」のチェックを外す
 →チェックを付けると、そのバージョンはリリースされたので、ロードマップに表示されなくなる。

2・チケット(詳細)の登録画面で「修正予定バージョン」にバージョンを設定する。
 →リリース予定のバージョン(Target version)になる。

上記の設定によって、チケットがバージョン単位にグループ化できるので、Mantisを使って小規模リリースを運用しやすくなり、アジャイル開発を実践できる。

更に、Mantisの変更履歴を使うには、下記の設定を行う。

3・ロードマップ設定後、プロジェクト設定画面のバージョンの編集で、リリースのチェックを付ける。
 →チェックを付けると、そのバージョンはリリースされたので、変更履歴に移る。

4・チケット(詳細)の登録画面で「修正済みバージョン」にバージョンを設定する。
 →リリース済みのバージョン(Target version)になる。

5・完了チケットの「解決状況」が「実装済」のみ、変更履歴に掲載される。
 完了チケットでも解決状況が「修正不要」ならば、変更履歴に掲載されない。

Mantisは、RedmineやTracよりもはるかに障害管理ツールの色彩が強い。
MantisのチケットはExcelの障害報告票をそのままWeb化したようなフォーマットだし、そのワークフローも障害管理のワークフローそのものになっている。
Mantisの一番の特徴は、チケットの検索結果一覧で、ステータスごとに色分けしてくれるので、一目でチケットの作業状態が分かること。

又、MantisはPHP+MySQLで動くので、インストールも簡単。
ソフトウェア開発のBTSを選ぶ時、RedmineやTracの運用が難しければ、Mantisから入った方が楽ではなかろうか?

そして、Mantisのチケットを単なる障害管理だけでなく、課題管理や要望の管理まで拡張すれば、BTSだけでなく、ITSとしても運用できる。
つまり、Issue TrackingとしてもMantisは使える。

MantisはRedmineやTracと比較して、Wikiが無かったり、SVNなどのSCMとチケットを連携する機能がデフォルトでなかったりするが、チケット管理そのものの機能は同等だ。
Redmineを使ってみて、ロードマップ機能の重要性が十分に分かったので、Mantisでも同様に使えると、威力を発揮するはず。

RedmineやTracでなくとも、Mantisでもチケット駆動開発は運用可能だし、アジャイル開発の運用も楽になるはずだ。

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