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2010/09/05

電子書籍の作り方part5

電子書籍の作り方、ビジネスの可能性についてメモ。

【参考】
OpenOfficeのWriter文書をEPUB文書へ変換する拡張機能「writer2epub」

こもれび

ひとりWikiについて

EPUB形式の電子書籍に動画と音声を埋め込む方法。サンプルEPUBファイルあり - ガジェットダイスケ.com

Pagesアップデートで判明、Appleが取り組む「EPUBでビデオ」 - builder by ZDNet Japan

自分のBlogをepub化した電子書籍はとても読みやすい。
電車の通勤時間、待ち時間、ちょっとした隙間時間に、気軽に電子書籍が読めるのはいい。
やり方は下記に書いた。

Blogを電子書籍化して公開する方法: プログラマの思索

Blogを電子書籍作成プラットフォームにする: プログラマの思索

更に進めて、自分がローカルで保持しているテキストをepub化して、iPod touchのStanzaで読む方法を考えている。
epub化するイメージは、「テキスト→HTML→epub」だ。

一つの方法は、ひとりWikiを使って、Wiki記法でテキストを書いてHTML化して、epub化する方法。

ひとりWikiでテキストをhtml化する
→SigilにHTMLを読み込んでepubを作成
→CalibreでiPod touchのStanzaと同期して、iPod touchでepubを読む

もう一つの方法は、Wordからepub化する方法。
普通のライターはWordで原稿を書いて書籍にするので、Wordから直接epubへ出力できると便利。

OpenOfficeのWriter文書をEPUB文書へ変換する拡張機能「writer2epub」によれば、OpenOfficeの文書を保存時にepubを選択できるみたい。
この方法が使えるならば、OpenOfficeで原稿を書いて、直接、電子書籍にできる。

実際の出版作業はどうやらDTPを使って手作業で行っている。
IT化されていないし、アジャイルでもない。
epubで原稿を電子書籍化できるならば、原稿そのものをバージョン管理して、デイリービルドでepubないしPDF出力すればいい。
そして、レビューアやユーザからのフィードバックは、TracやRedmineのチケットで管理して、SCMにある原稿と結びつければいい。
そのアイデアは下記に書いた。

技術書をアジャイルに作る: プログラマの思索

epubの利点は色々ある。
ビジネス上の利点は、下記に書いた。

電子書籍の作り方part2: プログラマの思索

つまり、流通コストや在庫コストが殆どゼロになるので、価格破壊が起こること。
そして、ロングテールのマーケティング手法が使えるので、過去に絶版となった本も販売可能になること。

だが、epubがWebと違うのは、情報の品質が徹底的に違うからだ。
電子書籍はやはり書籍であるからには、Web上の玉石混交の情報よりもはるかに価値がある。
そして、書籍にはその著者の考え方、生き様、思想が反映されているから、内容も濃いし、価値も高い。

epubの使い道は色々ある。
EPUB形式の電子書籍に動画と音声を埋め込む方法。サンプルEPUBファイルあり - ガジェットダイスケ.comによれば、電子書籍をポッドキャストで流すことも可能だ。
epubは所詮XHTML+CSSなので、HTML5の機能を使えば、動画や音声を盛り込むことができる。

Pagesアップデートで判明、Appleが取り組む「EPUBでビデオ」 - builder by ZDNet Japanによれば、AppleのiBookでは、epubに動画を表示させることも可能らしい。

epubに動画や音声が付属できる利点は実は、ポッドキャストにリンクを貼ることができることにある。
つまり、ポッドキャストで流される電子書籍は広告になる。
ハイパーリンクにあるAmazon商品を買ってくれれば、アフィリエイトで収入を得るということも可能。

電子書籍は書籍の単なる電子化だけでなく、ビジネスとしても我々の知的生活にも大きな影響を与える可能性がある。

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