« TortoiseHgのダメ文字対応DLLとhgsubversionパッチ | トップページ | 販売管理システムで学ぶモデリング講座 »

2010/09/23

統合型プロジェクト管理のススメ

梅田弘之さん著の「統合型プロジェクト管理のススメ (DB Magazine SELECTION)」を読んだ。
とても面白い。

統合型プロジェクト管理のススメ (DB Magazine SELECTION)」は2010/9に出版されたばかりなのだが、まるでチケット駆動開発の本を読んでいるかのような気分になった。
「脱Excel!」「プロジェクト管理のERP」というフレーズは、まさにRedmineやチケット駆動開発が目指している方向のように思える。

受託開発している顧客の業務をIT化・Web化するのが我々IT技術者の仕事なのに、IT企業の業務の根幹であるプロジェクト管理は手作業であり、IT化されていない所がほとんどだろう。
そんな現状がずっと続いているから、ITプロジェクトは成功率が低い、とか、仕事がきつくて残業が多い、などと言われ続けている。

現場の開発者だけでなく、現場リーダーも、プロマネも、IT企業の社長も、本当は自分の会社の現状を誰も知っていないのだ。
実際、工事進行基準がSIに課されているとはいえ、プロジェクトの原価をリアルタイムに追跡出来る仕組みを持っている会社は少ないだろう。
だから、今まで順調と思われていたプロジェクトが突然赤字で計上されたりする時も多いだろう。

統合型プロジェクト管理のススメ (DB Magazine SELECTION)」は、PMBOKの観点でプロジェクト管理のERPを作って、そのERPの使い方を通じてプロジェクト管理の運用が詳しく書かれている。
興味深いのは、プロジェクト管理のERPソフトから、営業支援システムや会計システムと連動して、受注案件と情報連携したり、プロジェクトの原価を即座に会計システムへ反映して会社の業績をリアルタイムに集計できるようにしている点だ。

チケット駆動開発はあくまでもソフトウェア開発のプロジェクト管理に特化しているので、上記の考えはスコープ外なのだが、RedmineのREST APIを使えば、外部システムからWeb API経由でRedmineにある開発現場の作業実績を簡単に取得できるから、Redmineと会計システムを連動させることは原理的に可能だ。

統合型プロジェクト管理のススメ (DB Magazine SELECTION)」はまだ読みかけなので、考えは後でまとめる。

|

« TortoiseHgのダメ文字対応DLLとhgsubversionパッチ | トップページ | 販売管理システムで学ぶモデリング講座 »

モデリング」カテゴリの記事

プロジェクトマネジメント」カテゴリの記事

ビジネス・歴史・経営・法律」カテゴリの記事

Redmine」カテゴリの記事

チケット駆動開発」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 統合型プロジェクト管理のススメ:

« TortoiseHgのダメ文字対応DLLとhgsubversionパッチ | トップページ | 販売管理システムで学ぶモデリング講座 »