電子書籍はSaaSの一つに過ぎない
10/18に放映された「NHK クローズアップ現代 電子書籍が「本」を変える」の記事があったのでメモ。
僕は見ていないので、あくまでも思ったことをメモ。
【元ネタ】
NHK クローズアップ現代 電子書籍が「本」を変える
NHK クローズアップ現代 『電子書籍 新時代の衝撃』を観て・・・ ? Agile Cat ― Azure & Hadoop ― Talking Book
日本の大企業には米クラウド勢の恐ろしさを知らない無垢な人が多すぎる ? Agile Cat ― Azure & Hadoop ― Talking Book
大手メディアは今どこも厳しくなっているのに、Google、Amazon、AppleがWebやスマートフォンでまさに世界を変えようとしている恐ろしさを知らない人が多いらしい。
(前略)
朝日新聞から来たのは書評の担当であった人でもあるが、そのとき半分からかい、半分本気でいったのは、「朝日新聞は大企業だと思っているだろうが、零細である我々(角川)から見たら朝日新聞は Amazon より小さい。本当に(朝日新聞で)できるの?」と言ったら絶句していた。日本の大企業には Google、Amazon、Apple の恐ろしさを知らない無垢な人々が多すぎる。
(後略)
電子書籍はSaaSの一つに過ぎないという指摘は秀逸。
iTunesも音楽配信というSaaSであり、SaaSのビジネスモデルとして最も成功した一つ。
AmazonもGoogleも同様のビジネスモデルを作ろうとしている。
(前略)
なんと言うか、クラウド・コンピューティング全体から見ると、電子書籍といっても 1つの SaaS に過ぎないわけですが、社会のあり方や個人のライフスタイルを、新しい概念で置き換えていく際の、モデル・ケースになることに間違いはありません。
(後略)
上記の指摘を読んで、以前、XP祭り2005でMSの萩原さんが話したことを思い出す。
「ITを使って革命を起こしたい」
「現在は鉄道が普及し始めた時代と同じ。百貨店は鉄道という産業が興隆して作られた。鉄道によって、消費都市と生産都市が結ばれ、都市の拠点に百貨店が作られて、新しい産業ができた」
「ITも同じで、ITの普及によって新しい産業を作り出せるはず。今はコスト削減とかつまらないことにITを使っている」
ITを使って人々のライフスタイルが変わった例として、AppleのiTunesとiPod/iPhone/iPad、AmazonやGoogleのWebサービスがある。
SaaSが人々の生活も価値観もより豊かになるように変えた。
SaaSが世界を変える。
そしてSaaSはAgile開発と相性がいい。
電子書籍に関して興味を持っていることは、オープンソースから端を発したクリエイティブ・コモンズと著作権の関係。
電子書籍がビジネスモデルとして成功するには、著作権の問題をクリアしなければならない。
その問題の糸口には、クリエイティブ・コモンズが鍵を握っていると直感している。
クリエイティブ・コモンズについては、もう少し考えてみる。
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コメント
リンクを有難うございます。
今後とも、よろしくお願いします。
投稿: Agile_Cat | 2010/10/24 04:56