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2010/11/17

国際会計基準IFRSがビジネスに与える影響

簿記を勉強したおかげで、IFRSの内容がちょっとずつ分かるようになってきた。
気になる記事をメモ。

【元ネタ】
第9回 研究開発費プロセスに与える影響(1)開発費の資産化 - IFRSが内部統制に与えるインパクト:ITpro

有給休暇、ストックオプションが会社を変える:日経ビジネスオンライン

特番サイト「IFRS――利益激変」:日経ビジネスオンライン

普通の経営者なら、費用よりも負債を嫌うだろうなと思う。
費用は1年ごとに必ずゼロにクリアされるけど、負債はずっと残り続ける。

個人で言えば、住宅ローンが将来にわたって残っているなら、支払い続けなければならない。
一括払いで支払いが終われば、費用は増えるが、将来に支払う義務はない。

有給休暇の給料が費用計上か負債計上になるか、その判断はとても大きいだろうと思う。
日本の場合、サービス残業というぐらいだから、有給休暇も残業代も費用として計上していたのだろうが、IFRSになれば、負債として計上されるかもしれない。
そうすると、会社が社員へ支払う義務が発生する。

又、研究開発費がどこまで資産計上されるのか、というのも影響が大きい。
サーバーの増設やLAN、HDDの交換は、費用計上ではなく、稼働中のサーバーの質を高めるのだから資産計上になるので面倒になる、という話を聞いたことがある。
資産になれば、毎年減価償却費が発生するから、費用が数年に渡って発生してしまう。

簿記で習った時に、日本は損益計算書を重視するが、欧米では貸借対照表を重視すると聞いた。
IFRSを日本の会社が導入した時のメリットやデメリットの話を聞くたびに、日本の会社は資産価値をあまり重視してこなかったのだろうな、という気がしている。

最近は、簿記の知識は経理の女性だけでなく、営業マンもプログラマも必須の知識となってきた状況がある。
簿記の知識は業務モデリングを補強してくれる重要なノウハウ。
ちょっとずつ勉強していこうと思う。

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コメント

費用か債務かの選択ではなく、費用も債務も当期に計上することになります。
例えば、当期末に未消化の有給休暇が10日分あり、1日あたり2万円で計算するとすれば、仕訳は:

(借)給料[費用] 20万円 (貸方)有給休暇引当金[債務] 20万円

です。

当年度に有給休暇を取得せずに働いて、繰り越した有休を翌年度以降に取得したとすれば、その時間分の給与は有休取得年度において支払われるはずですが、当期に費用計上しなさいということです(当期には実際に支払いは行われないので債務(引当金)計上されることになります。
費用計上と債務計上は対になっているわけです。

投稿: keis | 2010/11/18 14:20

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