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2011/01/31

時代はハードからソフトへ静かに移りつつある

独自フォーマットにこだわって時代から乗り遅れてしまうという指摘を見かけたのでメモ。
ラフなメモ書き。

【元ネタ】
Software is Beautiful:第5回 独自フォーマット戦略の終焉|gihyo.jp … 技術評論社

Life is beautiful: コラム「独自フォーマット戦略の終焉」

XMDFの不幸:さびしい標準 : EBook2.0 Forum

ガラパゴスは日本語WPの栄光を見るか ? EBook2.0 Magazine

上記の記事では、電子書籍フォーマットの業界標準は既にepubでほぼ確定しているのに、日本ではXMDFを推進しようとしている動きを痛烈に批判している。
過去の歴史を思い出しても、インターネットの普及のおかげで、Flash・ActiveXからCSS3・HTML5・SVGへ静かに移りつつある。
彼らの発想は製造業であって、ソフトウェアでいかに価値を上げていくか、という視点が欠けている。

時代の流れは、デバイス(ハード)の資産価値がどんどん落ちる傾向にある。

例えば、3Dテレビが流行するというニュースが一時期流れていたが、今は誰も買わない。
30万円以上するけれど、じきに高機能になってもっと安価になると誰もが予測しているからだ。
ノートPCもスマートフォンも携帯電話も、他の家電製品も、そして自動車もじきにもっと高機能になってもっと安くなるはず。
所有してもすぐに資産価値は激減してしまう。
減価償却のスピードが以前よりも遥かに激しい。

むしろiPhone・iPadのように、デバイスに自分の好きなアプリを入れたり、自分の好きな音楽を聞いたり、自分の好きな写真を見たり、自分の好きなゲームで遊んだりする方が楽しい。
デバイス上の豊かなアプリが、デバイスの価値を高めている。
丁度、SaaSのように、たくさん所有するよりも長期間利用できる方がはるかに価値が高まっている。
つまり、自由に使えるお金よりも自由にできる時間が、デバイスやアプリの販売に制約をかけている。

デバイスの販売よりもソフトウェアのサービスでいかに収益を上げるのか?
多分、ビジネスのあり方が製造業からソフトウェア産業に静かに移りつつあるのだろうと思う。

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