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2011/02/13

テレビCMに出てくる会計ソフト

最近、テレビで「出納帳Netで財務諸表を作りましょう」というCMが流行しているらしい(?)
CMに出てくるキャラクターが可愛いので女性が興味を持っているらしい。
ネットで見つけたのでメモ。

【元ネタ】
テレビCM・壁紙ダウンロード・キャラクター「アイベックスボーイ」|JDL IBEX net - 会計ソフト・経理ソフト・給与ソフト

要は、SaaS形式の中小企業向け会計ソフト。
現金出納帳や預金出納帳で毎日の取引を記録していきましょう、という宣伝をしているだけ。
僕にはよく分からないが、CMに出てくるキャラクターが可愛いらしい。

商業簿記2級では、日々の仕訳のうち、現金や預金に関する仕訳を仕訳帳ではなく、現金出納帳や預金出納帳に直接転記する方法も掲載されている。

普通は、日々の仕訳は仕訳帳に記入して、そこから現金出納帳・預金出納帳・仕入先元帳・得意先元帳・総勘定元帳へ転記していく。
本来、日々の仕訳を記録する理由の一つは、現金や預金の残高をチェックして支出を減らすように節約するとか、期日の迫った売掛金を回収したり、買掛金を締め日に一括払いするために残高をチェックするのに使うからだ。

しかし、一つの仕訳を転記していく作業は昔は手作業だったので、記載ミスやコピー漏れが発生しやすかった。
又、仕訳帳は大福帳みたいなシロモノだから、それだけでは意義あるデータを拾い出せない。

だから、日々の仕訳のうち、現金・預金・仕入・売上に関する仕訳は仕訳帳に記載せず、現金出納帳・預金出納帳・仕入先元帳・得意先元帳へ直接記入する運用を取る。
すると、同じ仕訳を何度も転記する回数が減るし、一つの仕訳が一つの元帳だけに記載されるから検索しやすくなる利点がある。

だが、一つの仕訳を複数の元帳に記載する場合があり、それは2重仕訳になってしまう問題がある。
だから、二重転記を防ぐために、元帳の摘要欄に転記元の元帳名、元丁欄に元帳の口座番号(つまりページ番号)を書く運用を行う。

100円ショップで売られている現金出納帳や預金出納帳には、摘要欄や元丁欄があるが、それはそういう運用で使うみたい。
そういう元帳を見ると、昔の人は簿記を手作業で行うためにいろんな工夫をしていたんだな、と思うが、今はIT化された会計システムがあるから、そんな手間は不要。
いきなり仕訳を入力して溜め込んで一括管理しておけば、夜間バッチ処理で現金出納帳・預金出納帳・仕入先元帳・得意先元帳は毎朝出力できる。

現金出納帳に記入する仕訳の元ネタは、昔は、入金伝票・出金伝票・振替伝票の3つがあった。
今でも100円ショップで束になって売られている。
おそらく中小企業なら、今でも紙の3伝票で日々の仕訳を記録して、バインダに綴じて管理しているのではないだろうか?

しかし、今は市販の会計ソフトを使った方が集計しやすいし、仕訳帳の保管やセキュリティの観点からしても、その方が安全だ。
中小企業の会計ソフトは、むしろSaaSのような形式でもっと安価にサービスを提供されるべきものだと思う。
パッケージベンダーからしても、会計ソフトの保守やバージョンアップ、サービスサポートを考えると、SaaSでシステムを一括管理できるメリットは大きい。

グラス片手にデータベース設計~販売管理システム編 (DBMagazine SELECTION)」や「グラス片手にデータベース設計 ~会計システム編 (DBMagazine SELECTION)」は業務知識や会計知識がシステム屋の観点からまとめられていて、とても良い本。
会計知識とデータモデリング、業務知識は密接に関連する。
後日まとめる。

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