社会的欲求の4タイプ
HATさんから、社会的欲求の4タイプについて教えてもらったのでメモ。
【社会的欲求の4タイプ】
4タイプ - Wikipedia
岡田斗司夫著の人生の法則 「欲求の4タイプ」で分かるあなたと他人」が有名な本なのだろう。
岡田斗司夫はレコーディング・ダイエット決定版 (文春文庫)などの著作もあり、人間関係の本質について洞察が鋭い気がする。
社会的欲求の4タイプとは、人を社会的欲求の観点で4タイプに分け、そのタイプごとの特徴や他タイプとの関係を解説しているのが秀逸。
オタキングex 4タイプ判定テストで簡単に自分のタイプを判別できる。
実際は、PGやSEは職人タイプ(理想型)、営業マンや女性はアイドルタイプ(注目型)、経営者やプロマネは指導者タイプ(司令型)が多いのではなかろうか?
社会的4タイプで面白いのは、右手の法則と対角線の法則。
右手の法則とは、自分のタイプの右側にあるタイプにあこがれるらしい。
例えば、理想型は注目型にあこがれるので、人間関係が良好になりやすい。
逆に対角線の法則は、自分のタイプの対角線にあるタイプを理解できないこと。
例えば、理想型は、司令型を理解できないので、敵対しやすいかもしれない。
そういう法則を覚えておけば、相手がどんなタイプであるかが分かった時点で、どのような人間関係を作ればよいのか、それなりの対策を打つことができる。
社会的欲求の4タイプを聞いて、コーチングで出てくる4タイプの話と似ているなあ、と思った。
【コーチングで使われる4タイプ】
実践コーチング
その29 あなたのタイプは?|コーチングがいいんじゃない? ♯ コーチングブログ
コントローラーが管理者タイプ、プロモーターは営業マンタイプ、アナライザーは職人タイプが多いのではないだろうか。
それぞれのタイプにコーチングする時、違った言葉で話しかけないと逆効果になる、という話。
人間の人格を分類する手法はユング、フロイト、クレッチマーの頃から行われているけれど、その分類が必ず正しいとは限らない。
その人の特性は複数のタイプが交じり合っている時が多いし、年齢によって変わる時もある。
だから、こういうタイプ分けは好きな人もいれば嫌いな人もいる。
でも、営業マンなら、このような知識を使えば、どのような会話や交渉を行えばよいか、を経験的に知っている。
SEもPMも交渉術の一つの知識として持っていると強みになると思う。
大学時代に読んだ「役に立つ性格学 (現代教養文庫)」では、「タイプ分けは人を分類することではなく、タイプというモデルへ抽象化することによって、人格の本質を見出すことだ」という文章が書かれていて、なるほどと思った。
(引用開始)
本当の類型(タイプ)は、人間をできるだけ完全に分類することを第一の目的としているわけではない。類型にとって本質的なことは、どれほど多くの人々がその類型に属しているかということではなくて、類型が何を解明してくれるかということなのである。本当の類型は、決してものを集めておく箱でなはくて、焦点なのである。
類型において明確で正確なものは、常にその中核であって周辺ではない。型が鮮明な境界をもちえないということは、型というものの本質的な性質である。
(引用終了)
HATさんが、人間関係や営業技術に悩む若手は、こういう考え方もあるので参考にしてみて、と言っていたのが心に残った。
参考にしてみようと思う。
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コメント
関西IT勉強宴会の内容を取り上げて頂いてありがとうございます。
岡田斗司夫さんには直接了解を頂いてプロジェクトコミュニケーションのツールとしてお話しました。まだ岡田さんのメソッドに依存しすぎですので徐々にバージョンアップします。ご期待下さい。
投稿: HAT | 2011/03/21 00:41