継続は力なり
Wataru Yukawa (wyukawa)さんの記事が秀逸なのでメモ。
【元ネタ】
Jenkinsは1.400に到達した。 - watawata日記
オープンソースコミュニティの運営について - 川口耕介の日記
HudsonからフォークしたJenkinsはビルド番号が400個を超えた。
その意味は単にビルド回数が増えただけではない。
オープンソースのツールが、そのアイデアをソフトウェアとして実現して、たくさんの開発者に使ってもらって、そのフィードバックを受けながら、品質も機能も改善してきた歴史に意味がある。
オープンソースのツールの中では、コミッタがやる気を失ってプロジェクトが頓挫したり、せっかく築き上げたツールをリプレースして作り直そうとして途中でプロジェクトそのものが潰れたりする時も多い。
そういう危険を避けて、コミッタとユーザの間でPDCAサイクルを回しながら、プロジェクトを運営してきたという事実が素晴らしい。
素晴らしいソフトウェアになるには、瞬間的に思いついたアイデアを実装するだけでは足りない。
たくさんの人に使ってもらって、そのフィードバックを受けて、ソフトウェアをより良く改善する方向へ進めることが大事。
ジョエルも下記の記事で似たようなことを言っている。
いいソフトウェアには10年はかかる。それに慣れることだ。 - The Joel on Software Translation Project
「良いソフトウェアは、ワインのように時間がかかるものなのだ。 」と。
継続は力なり。
| 固定リンク
「ソフトウェア」カテゴリの記事
- Javaのモジュールシステムの考え方をまとめてみた(2022.10.21)
- Javaのenum型はシングルトンクラスみたいだ(2022.06.20)
- テスラが従来の自動車メーカーと異なるところは工場までソフトウェア化すること(2022.02.09)
- 「RubyやRailsは終わった」という記事のリンク(2022.01.09)
- 実践した後に勉強するのがエンジニアの本来の道(2022.01.09)
「ソフトウェア工学」カテゴリの記事
- DDPは品質管理に役立つのか(2022.12.13)
- 組合せテストにおける因子と水準はどちらを最優先で考えるべきか(2022.12.04)
- XPエクストリームプログラミングは偉大だ~時代がその設計思想に追いついた(2022.11.16)
- 第23回東京Redmine勉強会の感想~コミュニティは仲間から生まれて続く #redmineT(2022.11.06)
- Javaのモジュールシステムの考え方をまとめてみた(2022.10.21)
「構成管理・Git」カテゴリの記事
- 小説活動にプルリクエスト駆動が必要になってきた(2022.05.08)
- 【資料公開】チケット駆動開発の解説~タスク管理からプロセス改善へ #redmine(2022.01.14)
- プログラミングしてる時はでっかいピタゴラ装置を作ってるみたいな感じ(2022.01.09)
- チケット駆動開発のプロセスとチケット管理システムの全体像 #Redmine(2021.12.28)
- 第21回東京Redmine勉強会の感想 #redmineT ~Redmineは業務も組織も包み込む柔軟性がある(2021.11.28)
コメント