継続は力なり
Wataru Yukawa (wyukawa)さんの記事が秀逸なのでメモ。
【元ネタ】
Jenkinsは1.400に到達した。 - watawata日記
オープンソースコミュニティの運営について - 川口耕介の日記
HudsonからフォークしたJenkinsはビルド番号が400個を超えた。
その意味は単にビルド回数が増えただけではない。
オープンソースのツールが、そのアイデアをソフトウェアとして実現して、たくさんの開発者に使ってもらって、そのフィードバックを受けながら、品質も機能も改善してきた歴史に意味がある。
オープンソースのツールの中では、コミッタがやる気を失ってプロジェクトが頓挫したり、せっかく築き上げたツールをリプレースして作り直そうとして途中でプロジェクトそのものが潰れたりする時も多い。
そういう危険を避けて、コミッタとユーザの間でPDCAサイクルを回しながら、プロジェクトを運営してきたという事実が素晴らしい。
素晴らしいソフトウェアになるには、瞬間的に思いついたアイデアを実装するだけでは足りない。
たくさんの人に使ってもらって、そのフィードバックを受けて、ソフトウェアをより良く改善する方向へ進めることが大事。
ジョエルも下記の記事で似たようなことを言っている。
いいソフトウェアには10年はかかる。それに慣れることだ。 - The Joel on Software Translation Project
「良いソフトウェアは、ワインのように時間がかかるものなのだ。 」と。
継続は力なり。
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