ITSの黒魔術 private issue #tidd
Redmineの次期バージョン1.2.0にprivate issueの機能が実現される。
実際に使った記事があったのでメモ。
【元ネタ】
前略、private issue 使ってみました。あるいはITSの黒魔術とは何か - ハードコイルド・ワンダーランド
Redmine - Feature #7414: Private issues - Redmine
Redmine - Feature #337: Private issues - Redmine
Redmine - Feature #7412: Add an issue visibility level to each role - Redmine
private issueは単にチケットの公開・非公開の機能を追加しただけと思ったがそうではないようだ。
同一プロジェクトでユーザのロールによって、チケットが出てこない。
結論を言うと、private issueの機能は不要だし、チケット駆動開発にとって害悪以外の何者でも無い。
private issueによって、チケット集計機能にも大きく影響をうけるので、潜在的バグになる。
バーンダウンチャートの表示方法も変わってしまう。
しかも、@sakaba37さんの言う通り、見つけたバグをprivate issueにしてしまえば、誰も気づかないから、故意に不正を起こすこともできる。
Agile開発の精神からすれば、メンバーが持っている成果物や作業や課題、バグはチーム全体の共有物であり、個人だけの問題ではない。
メンバー全員で課題を共有できるからこそ、チームは前進する。
private issueをあえて使う状況とすれば、同一プロジェクトを開発チームと外部の顧客で扱う場合、顧客には非公開の課題やバグはprivate issueを使う時が考えられる。
しかし、そのような運用がしたいならば、Redmineプロジェクトを別に新規登録して運用すればいいだけのことだ。
何故なら、そこまでしてチケットの公開状況を変えたいということは、そもそも課題のライフサイクルが開発チーム向けと顧客向けでは大きく異なるからだ。
Redmineも過去3年間でどんどん進化してきたけれども、余計な機能が追加されて潜在バグが増えたり、機能が複雑になって初心者に使いづらくなる危険性が高まったきたようだ。
僕個人としては、Redmineからprivate issueの機能は削除して欲しいと思う。
【追記】
プライベートチケットを使って、開発者個人のToDoチケットはプライベートチケットにして、工数集計から外すという運用も可能だ。
つまり、工数集計すべきチケットと工数集計から外すチケットをプライベートチケットによって分別するという新しい手法もある。
プライベートチケットの使い方については、実運用を色々試してみる必要があるように思う。
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