ドメイン駆動設計よりもパターン本が好き
「エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計 (IT Architects’Archive ソフトウェア開発の実践)」が出版されて、DDD(ドメイン駆動設計)が注目を浴びているらしい。
まだ手元にないので中身も知らないが、考えたことをメモ。
【元ネタ】
長年、邦訳されなかった「思慮深いソフトウェア開発者全員の必携書」(1/2):企業のIT・経営・ビジネスをつなぐ情報サイト EnterpriseZine (EZ)
エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計 - Eric Evans/牧野祐子/和智右桂/今関剛/株式会社翔泳社:SEShop.com
ドメイン駆動設計・俯瞰編 - Strategic Choice
実践DDD [Domain-Driven Design]:第1回:DDDを俯瞰する | 豆蔵ソフト工学ラボ
(一部引用開始)
同書は、一部のエンジニアには、マーチン・ファウラー氏の『エンタープライズアプリケーションアーキテクチャパターン』(以降PofEAA)と並び、システム設計におけるバイブルとされ、熱狂的に支持されています。
(引用終了)
アーキテクチャやモデリングに関する本は今まで色々読んできた。
だが、僕の中では正直ピンと来る物はなかった。
むしろ、GoFの「オブジェクト指向における再利用のためのデザインパターン」やファウラーの本「アナリシスパターン―再利用可能なオブジェクトモデル (Object Technology Series)
」「エンタープライズ アプリケーションアーキテクチャパターン (Object Oriented Selection)
」の方がしっくり来る。
多分、僕は抽象的なアーキテクチャ解説の本よりもパターン系の本が好きだ。
パターンは、特定のコンテキストで問題の本質と解決方法、そのパターンを応用した時のリスクを明らかにしてくれる。
アーキテクチャ、モデリング、オブジェクト指向を突き進めると、いつも再利用の問題が顔を出すが、そのままの形で再利用できない。
パターンという形でしか再利用できていないのが現状だし、多分それが限界なのでは、と思う。
色々考えてみたい。
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