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2011/04/17

影舞の感想~チケット駆動開発の起源を探る #tidd

今頃になって影舞をインストールしてみたのでメモ。

【元ネタ】
影舞への手引き

Windows で 影舞 > 導入方法 @みっちーわーるど

影舞を使ったサービスデスク (ITIL)

【環境】
Windows+Ruby+XAMPP

【インストール】
kagemai-0.8.4.tar.gz を解凍して
C:\xampplite\htdocs\kagemai
へ配置

httpd.conf へ下記を追加する。
<Directory "C:/xampplite/htdocs/kagemai/html">
Options ExecCGI
AllowOverride None
Order allow,deny
Allow from all
</Directory>

影舞内の「html\admin.cgi」「html\guest.cgi」「html\user.cgi」の3つのファイルをテキストエディターで開き、先頭行の #!/usr/bin/ ruby を
#!C:/ruby-1.8/bin/ruby
へ修正する

Apacheを起動してアクセスする
http://localhost/kagemai/html/admin.cgi

全体管理画面で、色々設定する。
Unixの方がメール送信などが簡単に設定できるようだ。

【感想】
影舞は日本発のBTS。
設定の手軽さやメール送信機能、簡単なバグレポート機能があるので、小規模なプロジェクトの障害管理に使える。
僕は使ったことが無いので知らないが、知人が影舞を2005年頃に使っていて、更に影舞からMantisへBTSを移行してプロジェクト管理が随分楽になったという話は聞いた。
日本では結構使われていたのではないだろうか?

影舞を使ったサービスデスク (ITIL)などの資料を読むと、従来からBTSを問合せ管理に使おうという試みがなされていたりするのが分かる。
BTSが持つワークフロー機能、レポート機能を使って、障害管理票を問合せや課題へ拡張する手法(Issue Tracking)は同時に芽生えていたのだ。

チケット駆動開発の歴史を今になって振り返ると、TracがITSとして初めて成功したシステムであることが分かる。
Tracの画期的な特徴は、障害管理票をチケットという概念に洗練させたこと(Issue Tracking)とSubversionという構成管理ツールと連携したこと(No Ticket, No Commit)の2点にある。
それによって、ソフトウェア開発のタスク管理とソース管理が連携する機能が発見されて、ロードマップやタイムライン、多種類のレポート出力などの機能が生まれた。

そして、後発のRedmineがTracの良い点を取り込んで発展していった中で、世界中の開発者がアジャイル開発のプロジェクト管理に応用できることに気づいて、チケット駆動開発が生まれたと思っている。

この辺りもきちんとまとめてみたい。

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