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2011/05/26

MS Projectを使いこなせない理由

普通は、MS Projectをどれだけ使いこなしているか、でプロマネのスキルが分かる。
ラフなメモ書き。

【元ネタ】
MSプロジェクトは使いこなすな! - メイクミラクル ~大逆転~

タイム・コンサルタントの日誌から : Excelで工程表を書いてはいけない

MS-Projectとかイナズマ線とか | kozawa のたまに気になること

Microsoft Office : これならわかる!! Microsoft Office Project 2003

【MS Projectの代替ソフト】
プロジェクト管理の選び方と使い方&プロジェクト管理×15 at Cool Coding

Microsoft Projectの代替ソフトウェアとしてプロジェクト管理が可能でガントチャート表示もできるフリーソフト「OpenProj」 - GIGAZINE

開発マイルストーン

OpenProjを使ってみた: プログラマの思索

GanttProjectを再び使ってみる: プログラマの思索

普通のプロマネなら、MS ProjectでWBSを洗い出してスケジュールを引き、ガントチャートを見ながらスケジュール管理しているのではないだろうか?
MS Projectのウリの一つは、ガントチャートにロジカルな整合性を保証できることやリソースの平準化やEVMなどプロジェクト管理らしい機能が付いていることだろう。
だからこそ、高機能過ぎて、普通の人はMS Projectの20%しか使えてないと言われているのだろう。
僕も5年以上前はMS Projectを使いこなそうと頑張っていたが、結局使いこなせなかった。

MS Projectでスケジュール管理を始めると、mppファイルに日付を入れてリネームして、ファイルで履歴管理するようになる。
MS Project自身もWordと同様に履歴管理機能があるけれど、すぐに肥大化してしまうからだ。

又、実際のソフトウェア開発では、仕様変更や障害修正など、割り込みタスクが非常に多い。

単なる線表だけでなく、FS関係もつなげてタスクや担当者が重複しないように調整する必要がある。
うまく調整しないと、納期までに全てのタスクを終了できなかったり、特定の担当者の負荷が高くなってしまう。
だから、ガントチャートを保守するだけで、半日以上の手間がかかる。

MS Projectでガントチャートをそこまで労力をかけて保守しなければならない理由は、下記に書いた。

チケット駆動開発は進捗報告作りをどのように解決しようとするか?: プログラマの思索

つまり、ガントチャートでしか、リスクや残タスク、残工数を他人に説明できる資料がないからだ。

しかし、RedmineやTracを使ってみるとよく分かるが、ガントチャートは進捗管理の一つのビューに過ぎない。
Tracならクエリを使えば、好きなだけ進捗や品質に関するビューを生成できるし、Redmineならプラグインを追加すれば、アジャイル開発のビューをすぐに使うことができる。

アジャイル開発ならば、タスクかんばん、バーンダウンチャート、パーキングロットチャート、ニコカレなど色んなビューが用意されていて、進捗やリスクを把握できる環境がある。
例えば、開発者はタスクボード、プロダクトオーナーはバックログでビューを使い分けるというScrumのような手法もある。
つまり、アジャイル開発は従来のプロジェクト管理に比べると、実は進捗管理のビューが優れている。

最近、@daipresentsさん作成のRedmineのパーキングロットチャート・プラグインを使ってみて、自分はアジャイル開発を全然理解していなかった、という気になった。
パーキングロットチャートはFDD(フィーチャ駆動開発)という別のAgile開発から生まれたビューであるが、フィーチャ(機能、ドメイン)の進捗を知るのに、一目で理解できる優れもの。

InfoQ: かんばんボードによるプロジェクトの見える化

Redmineを使ったアジャイル開発支援プラグインのご紹介 - Redmine Users (japanese) | Google グループ

もう少し色々調べてみる。

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